情報操作を見抜く。歴史問題から「情報リテラシー」を高める技術を身に着けよう。
情報リテラシーを高めるとは「俯瞰視」することでもある。
画像は「pngtree https//www.pinterest.jp」より

この記事は、情報操作及び情報操作を見抜く技術を身に着けるためのものです。

それは「情報リテラシー」を高めるためにです。



なぜ情報操作のことを詳しく知る必要があるのでしょう?

それは、

  • 現在の情報操作は人の負の感情、不安、恐れをあおっている。
  • その結果、人は冷静な判断ができなくなってしまう。


私たちはこれを避けるために 

  1. 情報操作とは? 
  2. 情報操作はどのようになされるのか?
  3. 情報操作の目的は何なのか? 

これを今回歴史問題を通じて解説していきます。

情報リテラシーを高めること。


それが真の自由人への道だからです。

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この記事は相当の長文であり、多くの情報量や事例を載せてます。

メモを取りながらお読みいただくことをお勧めします。


またブックマークやお気に入りに入れて、隙間時間や移動時間にスマホなどでお読み下さい。


さらにこの記事が「情報操作」「情報リテラシー」について役立つと感じられたらSNSでシェアされたり、紹介・拡散してもらえると嬉しいです。


では本題に入ります。

情報リテラシーを高める意味

情報リテラシーを高める意味
2020年からは「情報リテラシー」を高めなければならない。

「情報操作を見抜く」

これは「情報リテラシー」を高めるために必須の技術と言えます。

さて改めて「情報リテラシー」とはどういう意味でしょうか?

情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。 


(文字装飾筆者)

出典 Wikipedia


このインターネット時代には膨大な情報量があります。

人間の身体は 20 万年前からほぼ同じ構造だが、私たちが1日に受け取る情報量は江戸時代の1年分ともいわ れ、膨大な情報量に接している。


いわば、現代人の脳はバッテリー容量が同じでアプリが増えた状態といえる。


(文字装飾筆者)

出典 @DIME 現代人が1日に受け取る情報量は江戸時代の1年分だった!? 


情報を道具として、例えば「はさみ」としましょう。

江戸時代には2種類のはさみしか選べません。


しかし現代では100万種類のはさみから選ぶ必要があるというイメージです。

選択の幅と数は広がりました。


しかし多くの情報のどれを選び使うのか?

その技術(スキル)が求められています。

『情報リテラシー』とは隠れた選択肢を見渡し、自分の進むべき道を光で示すための能力です。


(文字装飾筆者)

(出典)自由の意味とは?自由をデザインする技術を磨けば人生の自由度は上がる  


先ほど、はさみを例に出しました。

もっと具体的に説明します。


東京から大阪間を車で出張することとなりました。

結構な長時間運転です。


その際、どの車を選ぶか?

例えば1960年代では選べる車種は限られてます。


選択の余地がないから、与えられた車で工夫するしかありません。

では現在2020年代はどうでしょう?


3ナンバー、5ナンバー、軽自動車、色々と選べます。

ここで軽自動車を選んだとしましょう。


高速代は確かに安い。

しかし、運転は結構疲れますね。


3ナンバーで排気量が多い車ならどうでしょう?

トヨタ・レクサスとかです。


楽ですよね。

それを知っていながら、予算の都合や、選択のやり方を間違ったりして、わざわざ厳しい車種を選んでしまうこともあります。


これが普段の「情報受信」でも往々にして起こってます。

「情報リテラシー」を高めること。


それは情報過多の時代にいかに効率よく生きるかということでもあるのです。

情報操作とは?操作する狙いとは?

情報操作とは?操作する狙いとは?
「情報操作をする狙いとは何なのか?」

「情報リテラシー」を高める。

それがこの記事のメインテーマです。


目の前に提示された多くの情報。

それらをどう取捨選択して、自分の人生に効率よく活用できるのか?


その技術を高めていく必要があります。

そしてそのために「情報」というものの性質を把握しましょう。


私たちの目の前にある情報。

それは自分自身が体験したもの以外は何らかの媒体を通じて目に入ります。


それはネットであったりマスメディアであったりします。

そしてその情報は何等かの形で「加工」されています。

情報操作(じょうほうそうさ)とは与える情報(証言、記事、写真、映像)を制限したり、虚偽または虚偽にならない範囲で改変することによって、その情報を受け取った者が受ける印象や判断結果に影響を与えようとする行為。


俗にイメージ操作ないし印象操作とも言われる。


(文字装飾筆者)

出典 Wikipedia

「情報」は人を介すると必ずある程度の加工がされています。

「情報操作」というと悪印象がありますね?


確かにそうなのですが、そればかりではありません。


例えば私の好きなCMでこういうのがあります。

参考動画:
東京建物 企業CM「故郷の景色」篇 30秒 

https://www.youtube.com/watch?v=DNH6IagN4wQ

これは企業イメージに合わせてフィクションでしょう。

ある意味「情報操作」です。


でも「物語」であると分かっている以上、どうこう言う人はいないですね。

私もこれを見ていてほっこりします。


では私たちはどういう点に氣を付けていけばいいのしょう?

それは受け取り側の「負の感情」を揺さぶるときです。


負の感情とは「不安」「恐れ」「怒り」などです。

これが悪いと言っている訳ではない。


しかし、この負の感情を揺さぶられたとき、私たちはどうなるでしょう?

私たちの冷静な判断能力が失われるのです。


2020年3月武漢肺炎(新型コロナウイルス)で起こった、トイレットペーパー買い占め騒ぎがまさにそうです。


では情報発信する者、あるいは元になる情報受信する者、そして元になる情報収集する者がどういう立場でやっているか?


情報操作をする方はどういう形でそれをしているのでしょう?


それを知り、見抜くことです。

その練習として「歴史」という情報はうってつけなのです。

史観というものを知る。

史観というものを知る。
「歴史情報には『史観』という偏見がある。」

歴史という情報を取り扱う際、「史観」というものがあるのをご存じですか?

これを知ることが「情報リテラシー」を高める練習になります。


歴史というのは「情報の宝庫」でもあるのです。

民族の歴史というものは、その民族のアイデンティティを形成しています。


アイデンティティとは「自己同一性」とも言われます。

ここでは簡単に説明します。


自分自身を作っている「核(コア)」な部分です。

もう少しだけ具体的に説明しましょう。


私、長尾啓二のアイデンティティとはどんなものでしょう?

不動産屋さんであり、セラピストであり、すぐ切れる(笑)性格。


これは時間とともに変化はしますが(転職したり)、同一空間の中ではすぐに変わるものではないですね。


個性ととらえてもらってOKです。

人格と言ってもいいでしょう。


そして国の歴史情報は、その国の個性であり、かつ人格とも言えます。

さてここで「史観」です。これは「歴史観」とも言います。

歴史を全体的に把握し、解釈するときの基礎的な立場・考え方。

歴史観。


(文字装飾筆者)

出典 コトバンク 

歴史の見るときの立場です。

実は同じ出来事でも、「史観」「見る姿勢」が変われば評価が変わります。


私の例でいうなら「切れやすい。」

ある面から見れば、勇ましいと言われます。

でも別の面から見れば「危ない。」「暴力的」というとらえ方をされます。


これはどちらが正しいというものではないのです。

立場により評価が変わる。


情報は同じものなのに、受け取り手(情報受信側)で評価が変わるのです。

そしてその受け取り手が出す、情報は「操作」されたものと言えます。


これは歴史だけではなく、情報そのものを取り扱うにあたって、そういうものであると覚えておいて下さい。


私は「史観」とは固定概念だと思ってます。

なお、以下掲載する「史観」の種類はWIKIBOOKSを参考にさせて頂いてます。


参考記事:
歴史観(WIKIBOOKS)

唯物史観

唯物史観とは経済学者・哲学者であったカール・マルクスが唱えた歴史観です。

現在の中国や旧ソ連(現・ロシア)における社会主義・共産主義の元と言っていいでしょう。


その歴史観は「階級闘争」として表されています。

これは社会は支配者と被支配者で分けられており、その闘争で発展するというものです。


現代におきかえてみましょう。

この世はわずかの富裕層(資本家)と労働者に分けられています。


労働者は富裕層(資本家)に利益を奪われている。

よって労働者は立ち上がり、富裕層(資本家)を倒し実権を握るべきである。


こういう考え方です。

これが歴史で繰り返されていたという視点で歴史を見る考え方です。


階級闘争史観とも言えるでしょう。

実は現在の歴史観の多くはこの見方をしています。

循環史観

日本ではあまりなじみのない歴史観です。

紀元前200年頃から紀元前120年頃のギリシャの歴史家ポリビオスが唱えた歴史観です。


政体循環史観とも言われるとおり、政治体制が循環していると見ています。

君主政(王様などによる支配)



暴君政(王様などの暴力による支配)



貴族政(少数の貴族による特権支配)



寡頭政(特定少数の力があるものによる支配・元老院支配)



民主政(一般人民が主権をもって支配)



衆愚政(多数の愚民による政治)



君主政(に戻る)



このように政治体制が変わって行くという歴史観です。

救済史観

これは元々はキリスト教神学で使われる言葉です。

神が人類の歴史のうちに積極的にその意志を実現し,神が人類の救いのため歴史の主宰者となっているとする神学的立場から見た歴史観です。


これはしっかりキリスト教を学ばなければ分かりにくいかも知れません。

平たく言えばこうです。


イエス・キリストがメシアとしてこの世に誕生し、神との古い約束(旧約)が終わります。


そしてイエス・キリストが十字架に磔(はりつけ)にされた際の贖罪から新しい神との約束(新約)が始まり、新しい救済史が始まるという歴史観です。

進歩史観

進歩史観という歴史観もあります。

これには同じ単語で二つの異なる解釈があります。


一つ目はこうです。

平たく言えば古代から現代を見たとき、絶えず「良い」方向に進化しているというものです。


現代が最高であり、未来はもっとよくなっているという見方です。

二つ目は日本独自の解釈です。


いわゆる「左派」と呼ばれている人たちの歴史観です。

大東亜戦争(第二次世界大戦)までの日本は旧い因習に縛られた封建社会であり遅れている。


戦後民主主義こそ(これが最終形態ではないが)が最高であるという視点からの歴史観です。


後述しますが、私は20年前まで全くこの史観でした(笑)。

ナショナリズム史観

先にご紹介した「進歩史観」は17~18世紀のドイツの代表的な哲学者・ヘーゲルの歴史哲学が元になっています。


この「進歩史観」を「ナショナリズム史観」と呼ぶ場合もあるそうです。

ただ「ナショナリズム史観」は先の「進歩史観」とは少し様相が異なります。


キリスト教における救済史観がまずベースになります。

誤解を恐れずに平たく解説します。


救済を受けながら、最終目的に一直線に「進歩」していくイメージです。

基本的には最期は偉大なゲルマン民族が率いる「キリスト教国家」だけが時代を切り開くという考えです。


特徴的なのはアジア・アフリカは無視どころか完全に蔑視している点でしょう。

これが19世紀に西欧帝国主義の権威となります。

皇国史観

この歴史観は日本だけのものです。

我が国における天皇家を万世一系とし、天皇を中心とした歴史の見方です。


注意して欲しいのは「天皇家」そのものがそれを要請した訳ではない点です。

皇国史観というと戦前からのものと見られがちですが、歴史は古いのです。


すでに室町時代前期(南北朝時代)、南朝の北畠親房が『神皇正統記』で天皇による国家統治について述べてます。


また江戸時代、徳川御三家の一つであるはずの水戸藩から、皇国史観を元にする「水戸学」が誕生します。


この水戸学が後の明治維新に大きな影響を与え、皇国史観が日本の正式な歴史と位置付けられるようになるのです。


皇国史観は日本書紀、古事記にある神話の部分も史実としてとらえてます。

先のナショナリズム史観の日本版とも取れます。


但し、科学的検証や物的証拠が低いと私は見てます。

戦後民主主義史観

皇国史観の反対側ととらえれば分かりやすいでしょう。

実は「戦後民主主義」という定義になる言葉はありません。


大東亜戦争(第二次世界大戦)敗戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により日本のそれまでの教育など見直しがなされました。


戦後民主主義は「国民主権」「基本的人権」を基本原則に置いてます。

これは敗戦前までは明記されたものではなかったので、成果と言えます。


しかし、敗戦したことにより戦前日本のことすべて「反省」すべきという風潮を作り出した弊害があります。


いわゆる「自虐史観」です。

またこの史観は、前(政治)体制を盛んに批難・批判することで、その主張者の精神的優位をもたらす面があるようです。

歴史修正主義の意味

歴史修正主義の意味
「歴史修正主義という立場があることを知る。」

先ほどまで歴史という情報を知る上で、「史観」というものがあることを知りました。

歴史を全体的に把握し、解釈するときの基礎的な立場・考え方。歴史観。

出典 コトバンク 

復習のために再び引用しました。

これは「歴史」という情報を取り扱う上で重要なものです。


一つの出来事に対して、見る角度が変わると発信する内容も、受信する内容も変わるからです。


「歴史」という情報にこういう側面があると、こういう現象が発生します。

「歴史修正主義」というものです。

ある歴史的事象について定着している評価を一面的とし、その見直しを要求する理論的態度。 

出典 コトバンク

これは子供たちが習う歴史教科書について多く発生する問題です。

私は今年53歳になりますが、私が習った歴史と子供たちが習った歴史は全くと言ってよいほど違うでしょう。


これは二つの面から考えられます。

一つ目です。


古代史(古墳時代など)は、新しい事実が発見される場合があります。

日本古代史で最大の謎は「邪馬台国」がどこにあったか?です。


日本の元となる「大和朝廷」の祖と考えられる「邪馬台国」の所在。

以前から九州説と畿内(奈良県)説で主張が対立してます。


今は畿内説が有力ですが、決定的な証拠がありません。

今後、九州地方で大規模遺跡が発掘され、九州説に確定する可能性もあります。


これは物的証拠があるからですね。

これで有名になったのが「トロイア遺跡」です。


この遺跡は昔は「夢物語」として相手にされませんでした。

実在するとは思われてなかったのです。


しかし実業家ハインリヒ・シュリーマン(1822年-1890年)が伝承を信じ、私財を投じて発掘した結果、発見された遺跡です。


物的証拠を持って歴史が修正された訳です。


これに対して二つ目が問題です。

実は先ほど長々と上げた「史観」が入ってくる場合です。


ある歴史的事実を見た場合、見る側の立場から「見直し」を要求してくる場合があります。


後ほど事例として上げますが、日本の江戸時代においての「農民」の立場は歴史観によって異なるのです。


唯物史観側から見ると労働者としての農民は、富裕層としての武士から搾取されていたと考えます。


よって歴史教科書に「農民は虐げられていた」と修正しろという話が来ます。

これが果たして事実かどうかです。


歴史という情報は後からの解釈でいかようにも書き換えること「も」可能です。

書き換えること全てが「悪」とは言いません。


また基本的に善悪の評価はしないでおこうと思ってます。

但し事実と異なることを後世に伝えることで、どういうことになるのか?


それじゃなにが目的なのか?を見て行きます。

情報操作の作り方

情報操作の作り方
「情報操作には作り方が存在する。」

情報操作の目的を研究する。

その前に情報操作の作り方について、簡単に理解して行きましょう。

参考記事をご覧になって下さい。


参考記事:
ビジネスのためのWEB活用術。
印象操作・情報操作・プロパガンダの違い|政治宣伝の7つの法則



こちらの記事より以下の部分を引用します。

政治宣伝のための7つの法則

1.ネーム・コーリング 

2.華麗な言葉による普遍化 


3.転換 


4.証言利用 


5.平凡化 

6.カードスタッキング 


7.バンドワゴン

この記事は情報操作の作り方についてとても秀逸です。

全部お読みすることをお勧めします。

ここでは大事なところだけ解説します。


1.ネーム・コーリング:

これはいわゆる「レッテル貼り」です。



6.カードスタッキング:

これはカードゲームにおけるいかさまです。

扇動者にとって都合のよいところを強調し、都合の悪いところは矮小化するやりかたです。


7.バンドワゴン:

大勢の人が賛同していることを強調することです。


情報操作の具体的なやり方はそれは多くあります。

基本はこの7つです。


これを理解した上で事例を見て行きます。

歴史から情報操作を研究する。

歴史から情報操作を研究する。
「歴史は常に情報操作をされている。」

歴史は、一番情報操作しやすい「情報」だとも言えます。

これは情報操作をつくる7つの手法が使いやすいからです。

2020年4月現在、世界中を巻き込んだ武漢肺炎(新型コロナウイルス)と比較することで分かります。


この件は2020年4月時点で、私たちがリアルに実体験としているものです。

そして生命の危機、経済の危機を肌身で感じています。


そんな状況で意図的、故意的に情報操作すればそれは人命軽視と非難されます。

現にアメリカは中国が情報を隠していると非難しているでしょう。


参考記事:
トランプ大統領 改めて中国批判「公表遅れ感染が世界規模に」NHKより


しかしながら歴史上の出来事は、時間が経過しています。

どんな大事件であったとしても、今を生きる私たちの生命や経済に直接的な被害がある訳ではありません(間接的被害はあります。)。


私たちは後世の人間として、いかような解釈も立場も取れるからです。

だからこそ様々な「史観」が成り立つ訳です。

ある意味これを「無責任」とも言えますが・・・。


実際に歴史情報がどのように情報操作されてきたか?

これを見て行きましょう。


2020年4月現在で、私たちの危機となっている武漢肺炎(新型コロナウイルス)がどのように情報操作されるかを知るヒントにもなります。

日本書紀・古事記における天孫降臨の問題

日本書紀・古事記における天孫降臨の問題
「天武天皇像」画像は「Wikipedia」より

中学や高校の日本史で習う、日本初とも言える正史と歴史書。

それが日本書紀と古事記です。

『古事記』と異なり、『日本書紀』にはその成立の経緯の記載が一切ない。

しかし、後に成立した『続日本紀』の記述により成立の経緯を知ることができる。


(中略)

「以前から、一品舎人親王、天皇の命を受けて『日本紀』の編纂に当たっていたが、この度完成し、紀三十巻と系図一巻を撰上した」ということである。


(中略)

また、そもそもの編集開始の出発点は、天武天皇が川島皇子以下12人に対して、「帝紀」と「上古の諸事」の編纂を命じたことにあるとされる。


(文字装飾筆者)

出典 Wikipedia 

諸説は色々あります。

日本書紀・古事記の編纂を命じたのは天武天皇だと言われています。


天武天皇は何故これらの編纂を命じたのでしょう?

それは天武天皇が自分が天皇を嗣(つ)ぐことの正当性を知らしめるためです。


なぜ知らしめるためだったのでしょう?

それは本来、天皇家を継げる者ではなかったからだと思われるからです。


これを読んで驚いた方も多いでしょう。

この説は以前から言われている説です。


もちろん反対意見も多いし、実際教科書には出てきません。


これは歴史の解説書ではないので、ここでは詳細は飛ばして概要だけ書きます。

天武天皇の前は天智天皇と呼ばれる方が天皇でした。


皇統では兄・天智天皇、弟・天武天皇となっています。


では天武天皇の生年月日を調べてみましょう。

実は天武天皇は唯一、生年月日が分からない天皇という指摘があります。


実際公式にはどこにも記載がないそうです。

また年齢は兄である天智天皇より上であったという書類が出てくるようです。


その他にも兄である天智天皇の娘4人も娶っています。

長々と話すの飽きが来ますね(笑)


結論から言いましょう。

奈良時代の天皇、平城京をメインとした天皇、40代天武から48代称徳まで。これは本来の天皇家でなかった。


あるいは全く別の王朝であった可能性が高いのです。

これは天皇のお名前や、皇統の継ぎ方などから証明は可能なのですが、ここでは割愛します。


私が働いている京都で泉涌寺というお寺があります。

私の現場のそばです。


実はここは天皇家のお寺、菩提寺でもあります。

よって通称「御寺(みてら)」とも言います。


そのお寺に奈良時代の天武から称徳までは「祀られていない」のです。

なかったことになっています。


歴史学で言われる「天武系」は実は正当な天皇ではないということです。


日本書紀で「天武系」により情報操作がされていると思われる箇所があります。

天孫降臨です。


天照大御神の「孫」が天界から降りてきて、国を治めるというものです。

これおかしいと思いません?


なぜ「子」ではなく「孫」なのでしょう?

私は中学時代から不思議で仕方なかった。

謎多き天孫降臨神話

ところで、降臨する神は、アマテラスの子神ではなく、孫神です。


『古事記』の場合、最初は子神が降る予定でしたが、孫が生まれたので交替するという形を取ります。


なぜ交替するのか、何故孫神が降るのか、いろいろな意見があるところですので、ひとつには定められません。


(文書装飾筆者)
 

出典 國學院大學メディア 謎多き天孫降臨神話―その神話の源流とは―古事記の不思議を探る

私は「天孫降臨」は天武、そしてその妃であった持統天皇がらみの「歴史改ざん」であるという説を支持してます。

天照大神のモデルと言われる持統天皇。

同天皇は、自分の血統を皇室に残すことに熱心でした。


自らが生んだ草壁皇子を皇位につけようとしましたが、同皇子は若くして亡くなってしまった。


そこで、同皇子の息子である文武天皇に継承させるべく、中継ぎとして即位したのです。

出典 日経ビジネス 持統天皇が即位したのは、孫を皇位につけるため 本郷 和人東京大学史料編纂所教授 

持統天皇が天照大御神のモデルではありません。

天照大御神を持統に似せたのです。


持統天皇が自分と天武の子を皇位につける執念は相当のものでした。

天武天皇と他の妃の間に生まれた皇子は暗殺をも用いて抹殺していきます。


ではなぜ持統天皇はそこまでこだわったのか?

それは天武天皇が「正当な皇位の継承者」とは言い難かったからです。


持統天皇の父は「天智天皇」です。

自分(持統)の血であれば、せめて女系側は正当な皇位継承が出来る。


ここにこだわったのです。

だから彼女の贈り名は「持統」なのです。


私(持統)が孫に皇位継承することは、先祖の天照大御神もやったことだ。

こう言いたかったのであり、そう作り変えたのです。


定説ではありませんが、こういう形で歴史書、神話のたぐいの情報操作があったことは想像に難くないでしょう。


これは情報操作3.転換を利用した権力者(勝者)による情報操作の一例とも言えます。

江戸時代のお米の消費

江戸時代のお米の消費
「江戸時代も『史観』一つで評価が大いに変わる。」
画像は「電脳デガダンス」より

「史観」という固定概念による情報操作も影響が大きいです。

私(1967年生まれ)のころの歴史教科書において、江戸時代の農民は武士に虐げられてたと教えられました。


一所懸命作ったお米は年貢として領主(武士)に取り上げられたと聞きました。

その結果、農民は稗や粟だけを食べていたという内容です。


私たちの世代はこれを長い間信じていたのです。

ところがこれをひっくり返す研究結果が出ます。


というか当たり前すぎて見えてなかったことが1990年代突如として登場します。

算数による分析で「嘘」だとバレてしまうのです。


以下の引用は情報を「客観的」に考察するために必要な過程があります。

かなり長めですが、分析する「過程」をご覧ください。

「江戸時代の農民は自分で米を作っても、武士たちに年貢として取られてそれを口に入れられず、アワやヒエを食べるしかなかった」というデタラメの方がまかり通っている。


それがデタラメであることを証明した板倉聖宣氏の論証に戻ろう。

これは言われてみれば実に簡単な、数学の問題なのである。


(中略)

わかりやすくするために、数字は単純化する。

たとえば日本の国の総石高(総米生産量)が仮に二千万石だとしよう。


すなわち農業人口も二千万ということになる。

一石とは一人の人間の一年間分の食糧であり、それが毎年とれる。


そして食糧の生産量以上には人間は決して生きられないのだから、石高と人口は一致するはずである。


では江戸時代の武士の全人口に対する比率はどれくらいか、これは約五パーセントという数字が既に出ている。


そして年貢率を五公五民としようか、これは収穫量の五十パーセントが「お上かみ=武士階級」に持っていかれるということだ。


五十パーセントということは千万石の米が、人口の五パーセントに過ぎない人々(百万人)にとられるということになる。


しかし、百万人の人間を養うには百万石の米があれば充分なのである。

残りの九百万石の米は一体どうするのか?


売るか、あるいは米として食べる以外の食品(たとえば酒)の原料にするか、あるいは自分で食べるか。


米と金との一番の違いは何か、それは金は他人の十倍でも百倍でも浪費することは可能だが、米は他人の十倍食うというわけにはいかないことだ。


酒の原料にしたところで消費量はたかがしれている。

では、大坂や江戸の商人に売るか、確かにこれは可能だ。


しかし、この商人たちから米を買って食べる人々、いわゆる町人たちも総人口の五パーセントしかいない。


つまり農民以外の人々は総人口の十パーセントしかいないのである。

この武士や町人たちがどんなに頑張ったところで、日本の米の総生産高の半分を食い尽くすことなど、できるはずもない。


もちろん、輸出して金かねに換えてしまうということは可能性として考えられる。


(中略)

貿易を認められていたオランダや中国にも米が輸出されていた形跡はまったくない。


すると余った米はどうしたのか?

とてつもなく大量の米が余ったはずである。


(中略)

結局、それは人口の九十パーセントをしめる農民の口に、最終的には入ったに違いない。


こう考えるしかないのである。


(中略)

板倉氏もその著書で言っているように、こういうことを言うと、「おこりだす人」がいる。


「そんなことは有り得ない」

「江戸時代の農民は悲惨でなかった、などと言うのか」


と言ってくるのだそうだ。


これが、いわゆる「人民史観」「唯物史観」の「学者」たちであることは言うまでもあるまい。


こういう人たちはまず思想イデオロギーが先に来る。

「××であるべきだ」という結論が先で、事実の解釈はその「あるべきだ」という歪んだレンズを通して行なわれる。


(文字装飾筆者)

出典 小学館 井沢元彦 著 『逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎 』

長く引用して申し訳ありません。

かなり重要な部分なのでご容赦下さい。


これを読むことで、「客観的」分析のコツが分かります。

また「史観」により「事実」が改ざんされる意味も分かります。


簡単な算数の問題で「農民が飢えていた。」という情報操作がバレるのです。

ではなぜこのような「嘘」が教科書に載るのでしょう?


それはここにも記載あるとおり歴史を「唯物史観」で見ているからです。

唯物史観で見ると「農民は飢えて、貧しくあるべきだ。」という結論ありきになります。結論から歴史を語るので事実がゆがむのです。

江戸時代の中期になると稲作にも発展がみられ、同じ田んぼからでもより多くの米を収穫することが可能になりました。


また、農機具にも改良が見られ、より効率的な農作業を行うことができるようになりました。


さらに、納めるべき年貢米の量を決定する「検地」は、新田開発されたものを除き江戸時代初期に終了してしまったため収穫量が増量したにもかかわらず、支払うべき年貢米の量は変わらない状態でした。


そのため、江戸時代中期以降は飢饉が起こらない限りは、農民がその日に食べるものに困るようなことは殆どなかったのではないかと言われています。


また、副業として手工業などを行う農民も増え始め稲作以外の副収入も得られるようになりました。


このため、江戸時代の後期には武士の収入よりもはるかに多くの収入を得る農民も出始めたようです。


江戸時代中期以降は、天皇や将軍も含めて贅沢は慎み質素倹約に勤めることが美徳とされていました。


農民も収入は多かったものの浪費は行わず「貯金」をしており、金肥や性能の高い農機具の購入、丈夫な米蔵の建設などにお金を使っていました。


これにより、飢饉などの際にも食べるものに困るようなことはなくなってきたと言われています。 

出典 終活ねっと 実際は貧しくはなかった?江戸時代の農民の暮らしとは 

これも長い引用となったこと、お詫びします。

しかし大切なことなのです。


それは私たちが教わった歴史とはあまりにも違う「事実」だからです。


そしてこれが史観による情報操作の力なのです。

「洗脳」とも言えます。


「史観」というものそのものが「情報操作」だとも言えるのです。

そこには「●●であらねばならない」という固定概念があるからです。


このことは後ほど重要な概念として出てきますので覚えておいて下さい。

第二次世界大戦におけるフランスとドイツ

第二次世界大戦におけるフランスとドイツ
「ヨーロッパの歴史も『不都合』はある。」
画像は「幻冬舎」より

実はあまり他国のことを事例に出したくないのです。

歴史問題はそのまま民族問題にもなるナイーブな問題です。


取り扱いを間違うと「「人権問題」にも発展するからです。

ただ、日本やアジアだけでは具体性にかけ、客観性がない。


よって欧州の事例を出してみます。

ここはあくまでも「参考」という風に読んで下さい。


ヨーロッパを発端とした「第二次世界大戦」の主役は疑うべくもなく「ナチス・ドイツ」です。


1940年6月にドイツがフランス・パリを陥落させました。

そしてフランスには、ナチス・ドイツに協力的なヴィシー政権が誕生します。


この政権の内容というのは実は1960~90年代になるまであまり研究されなかったと言います。


理由は親ナチスだったからでしょう。

私たちは歴史を、過去のものとしてみます。

当然に「答え」は分かってるのです。


その答えについて色々な解釈を付けてみるのが「史観」です。

しかし事件の最中にいてるものは「答え」を当然に知りません。


今、武漢肺炎(新型コロナウイルス)に翻弄されている私たちと同じなのです。

武漢肺炎(新型コロナウイルス)が世界にどう影響を与えるかは不明なのです。


さて、話をフランス・ドイツに戻します。

当時のフランス国内で親ナチス派がいたとしても不思議ではありません。


事実は簡単ではなく、親ナチスの他には親ソビエト(共産主義)もいたのです。

そしてナチス・ドイツとソビエトは戦っています。


生き残りをかけてどちらにつくかはまさに「賭け」でしょう。

ただ、ここで自分の国をどちらに導くかの判断材料になった一つにジャーナリズムがあったとの指摘が重要です。

(筆者注釈:ナチス・ドイツへの)協力主義メディアであるパリの週刊紙『ジュ・スイ・パルトゥ』(以下,JSP と略記)


(中略)

フランスの歴史家アンリ・ルソーは,協力主義を推進したグループを,フランス人民党などの主要な政党,過激な小集団,ジャーナリストや知識人,民兵団,ヴィシー政府内の「モダニスト」の5つに区分し,なかでも,JSP に集うジャーナリストなどのファシズム知識人の影響はかなり大きかったと指摘しているということである。


(文字装飾筆者) 

出典 書評 南 祐三著『ナチス・ドイツとフランス右翼―パリの週刊紙『ジュ・スイ・パルトゥ』によるコラボラシオン―』(彩流社,2015 年)加藤 克夫 

私はフランスにはいったことがないので、現状はよく分かりません。

ただここで注意して欲しいことは、ナチス・ドイツへの協力体制には「ジャーナリズム」が深くかかわっていたことです。


これは後ほど別の形で言及するので、ご記憶下さい。


現在、フランスでは対独戦争という形でドイツと戦った面を表に出しているらしいです。


これは事実ではないのかも知れません。

ナチス・ドイツに加担していたとは今となっては大きな汚点です。


国民、特に若い世代には教えたくない部分かも知れません。

これはスペインでも同じようなことがあるそうです。


第二次世界大戦当時、スペイン内部でも親ナチス・ドイツ派と、親ソビエト派で内戦があったらしい。


そしてこの事は現在の歴史教育では教えないようにしているとのこと。

これらの事は欧州型「戦後民主主義史観」とも言えます。

中国における対日の取り扱い

中国における対日の取り扱い
「中国の『情報戦』への取り組みは恐るべきものがある。」
画像は「朝日デジタル」より

2017年中国でこのようなことがありました。

中国教育省は、2017年春学期(2月開始)より、現在中国の教科書で使われている「日本の侵略に対する中国人民の8年間の抗戦」という表現を、「14年間の抗戦」に改めると発表した。


一般的には、日中戦争は1937年の「盧溝橋事件」からとされているが、今回の措置は始まりを1931年の「柳条湖事件」まで6年も遡らせており、英米メディアからも歴史の書き換えではないかと疑問の声が上がっている。


(文字装飾筆者)

出典 Newsphere 中国、抗日戦争14年間に教科書修正 海外から“歴史改ざん”の指摘  

どこから抗戦とするかは国により立場が違いますから、批判はしません。

ただこれだといくらでも伸ばせますよね?


これは情報操作の顕著な例だと考えます。

よく大東亜戦争(第二次大戦)中、中国での日本軍の行動が問題にされます。

ご存じでしょう。


「南京大虐殺」です。

これについては諸説があります。


ここで私の立場を説明しておきます。

以前にも書いてますが私は思想的には「右」です。


しかし、あったものを無かったとは言いたくはありません。

それは逆になかったものをあったとも言いたくないことを意味します。


当時の日本軍が正義を為したとは言いません。

当然、悪行もあったとは思います。


その上で公平に歴史を見てみたいのです。


南京大虐殺の場合、最大30万人の中国人が殺害されたという説があります。(殺されたのではなく、犠牲という考え方もある。)


仮にそれが正しかったとして、ではその遺体について日本軍はどう処理したのでしょう?


人類史上初の核攻撃を受けた広島の犠牲者は約16万人といわれます。

「核兵器」を使ってです。


それに対してほぼ人力(100人切り)で、2か月の間でどうやって30万人を虐殺できるでしょうか?


例えば南京大虐殺についてはこういうレポートがあります。


参考資料:
コラム 57- 「南京大虐殺」30 万人の嘘


私はここであえて「南京大虐殺」と書いています。

「南京事件」という歴史的な事件はあったでしょう。


それは1931年の「柳条湖事件」や1937年の「盧溝橋事件」と同様にです。


しかし、中国が日中戦争の期間を水増しするように、南京事件の犠牲者を意味付けを変えることで、数値を変えていく。


これは中国が歴史を使った情報戦を仕掛けているのです。

そしてこれが日本にとって事実でないならば当然に抗議すべきことです。


私はこれをカードスタッキングの一種だと思ってます。

ただそれを放置しているということは認めていることと同じなのです。


正直今(2020年4月)の中国が出す武漢肺炎の情報も疑わしい。

よって個人的には信用は全くしてません。


しかし歴史という情報を巧みに操作していく姿勢。

情報戦を勝ち抜こうとする態度は見習うべきところはあります。


参考ですが、中国は日本にだけ情報戦を仕掛けているのではありません。

日本人はあまり知りませんが、中国・韓国間でも熾烈な歴史情報戦があります。


参考記事:
歴memo 歴史のまとめ 中国と朝鮮半島の領土問題


21世紀に入り、古代朝鮮の一国であった高句麗は中国の一地方だったと主張し始めたのです。


だから今の朝鮮半島の一部は「中国領」になるだろうと、歴史認識です。

これには韓国も猛反発してますが、中国のこの強かさには驚かされます。


逆に言えば「情報」「歴史情報」はそれほど外交上、有利に使えると見ていることを示しているのです。

歴史とは勝者が作るものという背景

歴史とは勝者が作るものという背景
「歴史は決して公平ではない。『勝者』のためのものだからだ。」
画像は「AFP」より

歴史という情報の在り方をみていくと、一つのルールがあるのに気づきます。

それは勝者あるいは生き残った側が自分たちに都合よく「書き換えていく。」という側面があることです。


これは我が国における日本書紀・古事記でもそうです。

またフランスやスペインが「公にしたがらない」歴史もそうです。


また中国における対日の歴史情報もそうです。

常に勝った側、生き残った側が「情報操作」をする。


歴史という情報にはそういう部分が含まれていると知ることです。

当たり前だから忘れがちですが、大事なことです。


私はこの情報操作を「悪」だと言っている訳ではないのですよ。

歴史情報とはそういうものだと知ること。

私たちが「情報」を取り扱う面で意識するべきことなのです。


そしてそれは「情報戦」として今現在も繰り広げられているのです。

先にあげた中国と韓国の領土問題など約1500年前の話です。

それを平気で持ち出してくる訳です。


日本では2020年時点で教科書に再度出てきた「従軍慰安婦」の問題があります。

この「(従軍)慰安婦」問題は朝日新聞が事実確認をせず、大々的に報道したため国際問題化したものです。


現に2014年、当の朝日新聞自身が自社HPで訂正とお詫びをしているのです。


参考記事:
朝日新聞社 記事を訂正、おわびしご説明します 朝日新聞社 慰安婦報道、第三者委報告書 


それでも現在に至り、今だ問題化している。

これは何を意味するのでしょう?


それは情報戦において現時点で、韓国が日本に勝っているということです。

先にも書いてますが、日本軍の行動が全て「善」だとは思っていません。


当然「悪」もあったでしょう。

しかしなかったものはなかったと明言しないと、このように政治の道具として使われるのです。


日本の一新聞社(と言ってもこのあと読売とかも続くのだが・・・)が書いたことを、歴史上本当にあったように操作する。


確かに「慰安所」なるものは存在したでしょう。

そこに「従軍」という言葉を付けて、全くイメージを変えてしまいます。


ここに歴史をめぐる情報操作の「力」を見ることが出来ます。

実はフランスとドイツのところでジャーナリズムについて語ってます。


第二次世界大戦前から現在まで情報操作を一番やりやすいのはマスコミであり、ジャーナリズムなのです。


このことは次世代に担う人はハッキリ覚えておいて下さい。

それはマスメディアやジャーナリズムが一時期権威を持っていたからです。


だからオールド世代はマスメディアやジャーナリズムが言うことを鵜呑みにするのです。


間接的ですが、情報発信と受信する注意点について知ることが出来る以下の動画をご覧下さい。


きっと情報の在り方の指針になります。


関連動画:
人の心には天使と悪魔が住んでいる【原罪と支配の論理】 

情報操作は数値や客観的調査に弱いことを知る

情報操作は数値や客観的調査に弱いことを知る
「情報操作にも『弱点』はある。」

この記事では情報操作について考察してます。

なぜ「歴史」に絞ったかというと、それは操作が分かりやすいからです。


そして操作しやすいからです。

過去のものだからですね。


そして先ほども指摘したとおり情報操作をしやすいのは、マスコミでありジャーナリズムなのです。


何故なら、インターネット出現まではマスコミだけが情報発信できたからです。

今、私たちが日常的に受けている情報も「操作」されているでしょう。


私たちには毎日毎日それらを一つ一つ検証する暇はありません。

ここでは情報操作を見ぬく、あるいは操作されていることを理解する方法をお知らせしましょう。


それは数値です。


実は数値は一番情報操作しやすのです。

いきなり30万人と言う数値が出ると、人は信用してしまう傾向があります。


さて数値がどう操作されているか見てみましょう。

ちょっと雑でひどい例ですが(笑)

よく見ると分かります。

上の画像では、横のメモリを、下の画像では縦のメモリを操作してます。


これは2010年頃と思われます。

この当時は現在よりインターネットの普及が未発達でした。


このように画像として残るとは考えていないため、こういう操作をしたのです。

テレビなどは画像が一瞬しか出ないので操作しやすいのです。


数値というものは説得力がある反面、大衆を騙しやすい性質があります。

それは具体的に見えるからです。


ではそれが本当に正しい数値かどうかを知るにはどうすれば良いでしょう?

それが検証と客観性なのです。


私が江戸時代のお米の箇所で1200文字も使って引用したのは、検証とその過程をしって欲しいからです。


その姿勢があれば先ほどの画像も「操作」されていると読み取れますよね?

検証された数値、客観性の高い数値は真実を浮き彫りにします。


例えばこの記事の写真として掲載したエジプトのピラミッドとスフィンクス。

これらはいつ作られたかご存じですか?


ピラミッドは紀元前2500年頃で、今から5000年ほど前です。

それに対してスフィンクスは今から1万年前という結果が出ています。


その数値は本来はもっと検証する必要がありますけど・・・。

私が昔読んだ時はC14法(放射性炭素年代測定)で測定したとありました。


これを使うと年代はハッキリ出るそうです。

仮にこれにより算定されたピラミッドとスフィンクスが造られた年月日が正しければ、歴史は覆ります。


というか今まで教わっていた歴史が「嘘」となる訳です。

歴史を史観やプロパガンダを取り除くと、真実に近いものが見えてきます。


先の例として上げた、南京大虐殺の犠牲者30万という数字があった場合。

ではその「遺体」をどう処理したのか?という素朴な疑問が大事です。


また韓国が言う慰安婦20万人が強制連行されたという話もあります。

20万人という数字を具体的にイメージ出来ますか?


東京都では「荒川区」・「台東区」とほぼ同じ人口です。

広島県・「呉市」、島根県・「松江市」もほぼ同じ人口です。


20万人となると、一大都市になるんです。

それを女性ばかり連行したとなるとどうなるでしょう?


そのことについて欧米の方が言及しております。

軍隊の全ての指揮官は、常により多くの兵力と補給を求めるものだ。

それが世の中の常である。


誰か将軍に聞いてみるといい。

もしくは企業の経営者に聞いてみるといい。


競争相手に勝ちたい時、あるいは防御したい時には何が必要かと。

彼らは常により多くの経営資源(=人、物、金)を欲しがるはずである。


20万人の女性を強制連行して、彼女たちを監視し、移動させ、食べさせる目的に経営資源を費やす将軍がいるとすれば、どんな種類の馬鹿なんだろうか。


わざわざもう一つの戦争を作っているようなものだと気付くはずだと思うが?

(文字装飾筆者)
 

出典 iRONNA 韓国よ、あなたがたの父祖はそんなに臆病だったのですか


これを読んで激高する方もいるのは分かってます。

私は確かに右派ですが、当時の日本軍が善行をしていたとは考えてはいない。


当然悪行もしたでしょう。

しかしこの20万人はいただけません。


少しでも「軍」について学んだ人ならすぐ分かるのです。

「ではその20万人の『糞尿』はどう処理したのか?」ということです。


「は?」と思われるむきもあるでしょう。

しかし「軍」にとって大事なのは「食」の確保と「汚物」の処理なのです。


特に戦地で「汚物」の処理が適切になされなければ、疫病で全滅するんです。

だからそんなことはあり得ないのです。


ここにも数字による「情報操作」は冷静な視線により「ブーメラン」として発信者にかえっていく。


数値はある意味諸刃の剣と言えます。

そしてあえて蛇足します。


もし機会があるなら強制連行されたと言われる方々のお子様のY染色体を調べてみればいい。


そしてベトナム戦争時に韓国軍がベトナムの女性に対して行ったことを振り返り、その被害者の子たちのY染色を調べてみればいい。


ご存じの方も多いでしょう。

Y染色体にはルールがあるのです。

Y染色体の役割は、主に男性を決定することにしかありませんが、X染色体には性に関係なく生存に重要な遺伝子が沢山あります。


(文字装飾筆者)

出典 眠る遺伝子 北海道立衛生研究所生物科学部主任研究員  川瀬史郎さん


Y染色体は父親からしか引き継がれないのです。

これをしたら窮地に立たされるのは果たして誰か?


ここで日韓対立をあおる気持ちはないので、簡単に説明します。

これを書いている2020年4月3日時点で偶然ですが、この件が報道されてました。


あの反日の英国放送協会(BBC)が韓国がベトナムにしたことについて、特集を組んで報道したそうです。


私はどちらの問題もいずれ「科学」が、「情報操作」を打ち破ると見てます。

客観的な数値とは、冷徹なナイフのようなものです。


そして実は打ち破られた前例があるのです。

桜の代表的な品種のソメイヨシノの起源は韓国にあるという「韓国起源説」が、科学的な分析によって否定された。


その研究結果自体は日本人にとってはそう目新しいことではないかもしれない。


しかし、これを韓国メディアが「起源めぐる110年論争に終止符」と報じ、潔く 「敗北」を認めているのは異例なことだ> 


(文字装飾筆者)

出典 ニューズウィーク 日本版 ソメイヨシノ韓国起源説に終止符? 日本文化の起源巡る韓国世論に変化の兆しか 2018年9月19日(水)11時35分

これまた日本にあまり好意的ではない(苦笑)、ニューズウィーク日本版ですら、認めたソメイヨシノ論争。


ご存じない方もいるでしょう。

ソメイヨシノが韓国起源だと主張された時期があったのです。


いい意味で大人しい日本人。

悪い意味で抜けててバカな日本人。


情報戦はこういうところからも仕掛けられてます。

それが悪ではない。


私はボーとしている方がバカだと思ってます。

だからこそ日本人が得意な「冷静な分析」で情報戦を勝ち抜か抜かなければならないのです。

情報リテラシーを高めるため、「俯瞰視」を意識する。

情報リテラシーを高めるため、「俯瞰視」を意識する。
「情報操作を見抜くには『感情』を抑えることが大切。」

「情報リテラシー」を高めるために、「情報操作」は必須の知識です。

「情報操作を見抜く」

これは「情報リテラシー」を高めるために必須の技術と言えます。

さて改めて「情報リテラシー」とはどういう意味でしょうか?

情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。

(文字装飾筆者)

出典 Wikipedia 


情報というのは絶えず操作されています。

歴史から見たのは操作されているのが分かりやすいからです。


というか、歴史における情報操作は「雑」だとも言えます。

先の30万人虐殺や、20万人強制連行など、冷静になればありえないし、その操作が発信者の「品格」すら失う行為なのです。


ではこの情報操作を行っているものは誰でしょう?

結論から言えば、マスコミであり、ジャーナリズムなのです。


逆に、マスコミやジャーナリズムが新しい歴史を作っているとも言えます。

なぜこのようなことになったのでしょう?


先にも述べたとおり、情報発信が「マスメディア」しかなかったからです。

しかし現在は少し違います。


私たち個人も情報を発信する自由を手に入れました。

これは情報発信する私たち自身の「品格」も同時に問われることになるのです。


そして今(2020年4月時点)、歴史が変わろうとしています。

きっかけは武漢肺炎(新型コロナウイルス)でした。


しかしそれはきっかけに過ぎません。

これから2045年まで多くの情報が飛び交うでしょう。


そんな中で偽情報や情報操作されたものに「騙されない」ために「情報リテラシー」を高める必要があるのです。


私はそのために「俯瞰視」をお勧めします。

「俯瞰(ふかん)」とは鳥のように空から下界を見ることなのです。


少し目線を変えてみましょう。

さすれば「全体」が見えて来ます。


そうなのです。

情報リテラシーを高めるとはつまり「全体」を見渡す力なのです。


今回、歴史という情報の取り扱いを見てみました。

日本におけるマスメディアやジャーナリズムの姿勢はどうでしょう?


日本人を悲しませたり、怒らせたりする傾向が多くないですか?

今回は何故そうするのかは議題ではないので言及しません。


例えば2020年1月からの武漢肺炎(新型コロナウイルス)の報道。

負の感情をあおるものばかりだと思いませんか?


政府などが前向きな行動しても評価しない。

評価すれば忖度(そんたく)というネーム・コーリング、いわゆる「レッテル貼り」をする。


私たちは情報を受ける側として、一定の距離間を持たなければなりません。

感情のとりこになって情報を受け取るべきではないのです。


感情の奴隷から解放されて初めて情報操作の奴隷から解放されるのです。

その件について当ブログの金山編集長が解説してくれてます。


ご覧ください。

関連動画:
【抽象度】感情の奴隷から解放され、感情と友になろう【メタ視点】 

https://www.youtube.com/watch?v=dXUBxsztMmI

この記事のまとめ

この記事のまとめ
「情報リテラシーを高めることが、ニュータイプのあるべき姿。」

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

情報操作というものを歴史問題から考察し、情報操作がどう行われるかを知ることが目的でした。


大変長くなりましたので、ここでまとめとします。

  1. 情報操作とは与える情報を制限したり、改変する事で受け取った者の受ける印象や判断結果に影響を与えようとする行為である。

  2. 歴史という情報は操作されやすい面がある。歴史を見るにあたり(歴)史観というものがある。これは一種の固定概念である。

  3. 歴史修正主義というものが存在する。歴史修正主義には「発見された事実」により修正する場合と、「史観」により修正する場合がある。

  4. 情報操作には一定の「作り方」が存在する。
  5. 歴史における情報操作にはマスメディアやジャーナリズムが深く関与している。

  6. 歴史は事実によることよりも、勝者・生き残った者が作っている面がある。

  7. 操作された情報は数値や客観的調査に弱い面がある。
  8. 情報操作そのものが悪だと思ってはいけない。その戦いを防御し、勝ち抜くしたたかさも必要。

  9. 情報操作は負の感情に訴えたとき大きな効果がでる。
  10. 負の感情を揺さぶられないように「俯瞰視」を身に着ける。


とても長い記事となりました。

また情報操作や歴史情報の改ざんなどについての情報をかなり盛り込みました。


一度で読み切るのは難しいと思います。

そこでこの記事をブックマークするか、お気に入りに入れ、隙間時間などを利用してお読み下さい。


7回読み返してもらえたら、効果が出るように書いています。

この記事も2020年1月に出てきた武漢肺炎(新型コロナウィルス)がキッカケになってます。


今回のパンデミックはリアルタイムで進んでいます。

武漢肺炎(新型コロナウイルス)に関する報道や情報も当然操作されているでしょう。


しかしリアルタイムで進んでいるため、情報操作を明らかにする時間もパワーも足りません。


そこで、情報操作の宝庫とも言える歴史問題にポイントを絞り、情報操作について考察してみました。


情報操作を知ることが情報リテラシーを高めるために必要な知識だからと思っているからです。


最初にも、途中にも書いてますが、この手の情報操作の問題点は「負の感情」を煽り、私たちの思考を停止させます。


冷静な判断が出来なくなるのです。

このような騒動が起こった場合、心の機能が低下する方が問題なのです。


「負の感情」を煽る情報操作は精神を汚染させるのです。

このブログの金山(サトリ)編集長はそのことをとても危惧してます。


そしてその精神汚染を晴らす方法と考え方を二つの動画で語ってます。

関連動画:
【コロナの精神汚染を防止】大和魂を発動させる8つの言霊 

関連動画:
【コロナの精神汚染から日本の心を取り戻せ】日本人が世界に誇る『強み』とは?

この動画でも語られています。

私たち日本人には世界に誇れる「強み」があるのです。


よく「コロナとの戦争だ。」とか「コロナとの戦いだ。」とか分かりやすい妄言を語る人がいます。


これは本当に妄言なのです。

だってウィルスには勝てませんから。


そしてウィルスも生き残るために「調和」の方向に必ず舵を切るのです。

それが人とウィルスの歴史です。


私たち日本人は「調和」をさせれば世界で一番優れています。

芥川龍之介が指摘したとおり、日本人には「作り変える力」があります。


その力を発揮しましょう。

この記事が情報操作の事実を知り、感情を揺さぶられないための一助になれれば、とても幸せです。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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