どうも、プロコーチの齋藤です。
今日は人生のゴールをスムーズに達成するために「目的と手段」の正しい関係について解説していきたいと思います。
・仕事で周りの人や同僚が驚くような結果を出したい
・年収1億円を達成したい、資産構築してアーリーリタイアしたい
・起業して世界を変えるような製品を開発したい
そういった大きな目的を達成するには目的と手段について整理して、戦略的な思考を身につける必要があります。
度々コーチング関係の記事で書いていますが、私たちの脳の構造というのは個人レベルではほとんど差がなく、同じようなスペックです。
それなのになぜ成功する人とそうでない人がいるかというと、成功する人は頭や労力を使う場所をしっかりと考えているからです。
成功する人は人生の目的や意義をしっかりと持っていて、それを実現するための戦略や戦術を用意しています。
逆に、成功してない人は目的と手段を混同して頑張りどころを間違えてしまう傾向にあります。
今回の記事では余計なことにリソースを使わずに、最短距離でゴールを達成するためのマインドセットに関してお伝えしていきたいと思います。
・有能なのにいまいち結果に繋がらない
・不器用だと周りから思われている
・頑張ってるけど報われない
そんな人は目的と手段を取り違えている可能性が高いです。
ぜひ、戦略と戦術の違いを学んで成功できる人にマインドをアップデートしてください!
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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。
ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。
興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。
では、本題に入りますね。
目的と手段!あなたは大丈夫?
目的と手段の違いが自分のなかでハッキリしているかどうかで、人生の幸福度は大きく変わってきます。
これは短期的にはわかりにくいですが、長期的なスパンで10年〜20年と見た時に大きく差が出てきます。
例えばビジネスをしている人や、副業を始めた人にありがちなミスに「お金」を手段ではなく目的にしてしまうというケースがあります。
僕にとって「お金」とはビジネスを効率よく進めていくための手段です。
・お金を使って知識を得ることでクライアントをよりハッピーにする
・タクシーに乗ることで時間を節約して、その間に仕事をする
・雑事を外注して、自分の一番大切な仕事に意志力を使う
お金は仕事を効率よく進めるためのもので、さらに仕事はクライアントをハッピーにするためのものという風に僕は定義しています。
お金は仕事のための手段で、仕事はクライアントを幸せにするための手段で、クライアントを幸せにすることはより善く生きるための手段です。
このように何が手段で何が目的かハッキリしていれば、人生の優先順位が定まるので無駄な行動や思考が減っていきます。
結果的に幸せな人生を手にすることができます。
逆に、手段と目的の違いがわからないと結果が出ない、あるいは結果が出てるのに幸せではないという状態になってしまいます。
目的と手段を取り違えると、、、
目的と手段を取り違えると、今の自分の行動が結果に結びついているかがわからなくなってしまいます。
今の自分の行動を何のためにやっているかが明確でないと、今の自分の行動をどのように評価していいかがわからなくなります。
そうすると、どれくらい時間や労力を使ってその行動をすれば良いのか?
仮にうまくいかなかった時にどこを改善すれば良いのか?
といったことがわからなくなります。
簡単に言えば目的と手段が混同している時は全ての行動が「徒労」で終わる可能性が高いということです。
そもそも日本人は目的思考が苦手
日本人は何かを頑張ることはできるが、自分で目標を設定したり、ルールを生み出していくというメタ認知的な考え方が苦手だと言われています。
「暗黙の了解」や「空気を読む」という村社会的な文化だったので個人で目的や目標を決めて、そのために手段を評価するということが文化的にまだ根付いていません。
「みんながやっているからやる」というマインドセットで行動していると当然ながら行動の意味がぼやけてしまいます。
「みんな」を基準に行動していると周囲との摩擦は少なくなり、それなりの安心感を得ることも出来ますが、本当に自分がやりたいことが出来なくなって、人生を無駄にしてしまうというリスクがあります。
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目先のことを追って大局を見失わないように
「みんながやっているからやる」というマインドセットは頭を使わずに済むので楽ですが、自分で意思決定しないので本当に充実した有意義な人生が過ごせるかはわかりません。
大局的な人生の「目的」を持って、どのような手段で目的を実現していくか、というゴールから逆算して物事を考える必要があります。
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これは個人の意思決定だけでなく、企業の経営にも当てはまります。
戦略と戦術の違い
目的と手段を混同しないという話を個人ではなく組織に当てはめていくと、戦略と戦術を混同しないという話に繋がっていきます。
「戦略と戦術」はよく似ている言葉ですが「戦略」と「戦術」では根本的に抽象度が違います。
戦略の方が抽象度の高い概念です。
戦略に関しては Wikipediaにこのように書かれています。
軍事的な分野に限定した定義も一様ではないが、一般的に戦略は戦闘部隊が戦場で優位に立てるようにするための巨視的な策略であり、一連の戦闘における勝利を高次元で最大限に利用する術策である。これに対応して戦術は戦闘において勝利を得るために部隊を運用する術である[2]。
戦略がないと戦術で勝てても大局的には負けてしまうことになります。
もともと戦略と戦術は軍事用語なので、戦争を例にして書きたいと思います。
そもそも戦争というのは国際法にも書いてある正式な外交手段の一種です。
ということは戦争というもの自体が諸外国とのパワーバランスを取るための手段にすぎません。
仮に敵対国と戦争で勝って領土や賠償金を手に入れることが出来たとしても、その他の外国から自国が脅威に思われて国際社会から締め出されたら大局的には負けてしまうことになります。
戦略レベルでミスがあると、どれだけ戦術レベルで勝利していても良い結果を手にすることは出来ません。
逆に良い戦略があれば戦術レベルの失敗は致命傷にならないと言われています。
それだけ戦略レベルで物事を考えるのは重要だということですね。
※戦略と戦術を人生レベルで持つことの重要性はこちらの記事でも解説しています。戦略と戦術を自分の人生に応用したい方はこちらも後で読んでみてください。
戦略とは?
先ほどの戦争の例で言えば、戦争が終わった後に自国がどのようなポジションをとって世界の覇権をになっていくのか、それを考えることが戦略です。
より広い時間軸で自国の繁栄を考えていきます。
戦争をすることで自国の立ち位置を強くしていくことも戦略の一種ですし、平和的に文化やスポーツで諸外国と友好的な関係を構築する平和戦略というものもあります。
目的、戦略、戦術という順番で物事を考えるのが理想の意思決定です。
関連記事:
目的と目標の違いとは?目標はあるけど目的がない人は成功できない
戦術とは?
時間的・空間的な規模が広い戦略に対して、戦術というのは具体的な戦いの場面で局地的なスケールでの思考ということになります。
戦争やスポーツの試合でどのように勝利していくかを考えることが戦術になります。
戦争ならばどの順番で部隊を繰り出すのか?どんな陣形を取るのか?というのが戦術ですね。
将棋には「振り飛車」「中飛車」「穴熊」など色々な戦法がありますが、それをイメージしてもらえると戦術は理解しやすいと思います。
将棋が強い人は戦術をよく理解しているということです。
将棋が強い人と素人が戦えば負けることは必定ですが、そもそも戦わなければ負けることはありません。
戦わなければ負けることはない、というのは将棋というゲームをメタ認知しているので戦略レベルの思考と言えます。
逆にいかに自分の得意分野で勝負するかを考えるのが戦略的思考を持つ人の特徴と言えます。
※メタ認知という言葉に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。メタ的に物事を見ることで戦略眼を鍛えることができます。
参考記事:
メタ認知とは?メタ認知能力の意味とトレーニング法をわかりやすく解説
参考記事:
瞑想とは?意味と方法、そしてメタ認知の先の世界
戦術レベルの失敗と戦略レベルの失敗
戦術レベルの失敗と戦略レベルの失敗には大きな違いがあります。
基本的にはどれだけ戦略レベルで大きく失敗していると、どれだけ戦術レベルで勝利していても大局的には負けてしまうと言われています。
また、優れた戦略であれば戦術は凡庸でも良いと言われています。
戦略レベルの失敗で考えていくと、日本人には耳の痛い話ですが第二次世界大戦を起こしてしまったことはやはり大きな失敗と言えると思います。
当時の日本は石油の8割をアメリカから輸入していたのですが、アメリカが外交戦略を変えて日本に経済制裁を行ったことでアメリカと戦うべきという空気が蔓延していったと言われています。
資源が少ない島国でエネルギーを一国に依存していたというリスクが一気に表に出てきたわけですね。
外交戦略で負けて経済制裁を受けたことで、勝ち目のない戦争をスタートしてしまった戦略レベルでの失敗と考えることが出来ます。
戦術レベルの失敗で言えば、不沈艦と呼ばれた戦艦ヤマトが沖縄の海戦で敗れたことが分かりやすいと思います。
第二次世界大戦の末期では艦隊による砲撃戦から、航空機による攻撃が海洋戦の要になって行きました。
日露戦争で日本がバルチック艦隊を打ち破ったという話を歴史の授業で習ったことがあると思いますが、この戦いは艦隊と艦隊による砲撃戦です。
第二次世界大戦の末期ではそういった大砲を積んだ艦隊による攻撃ではなく、船に飛行機を積んで相手の船を上空から攻撃するという戦術が活躍しました。(いわゆる空母が活躍し始めました)
高い攻撃力と防御力を誇っていたヤマトでしたが、無数の航空機に上空から攻撃されて本領を発揮する前に敗れてしまいました。
戦術的に対艦巨砲主義のヤマトと航空機は相性が悪かったために敗れてしまったということです。
どれだけ個の力が優れていても戦術を覆すことは困難です。
そして戦術が優れていても戦略で負けている場合は覆すことができません。
一つ上の次元で勝負に負けているとどれだけ下の次元で頑張っても無駄な努力になってしまいます。
目的を持って始めること
まずは物事を始める前に目的を持つことが重要になります。
目的がなければ戦略も戦術も組み立てることが出来ません。
目的→戦略→戦術(手段)の順番で意思決定をしていきますから、良い目的がなければ戦略も戦術も陳腐化してしまいます。
より良い目的を設定することが何よりも大切になります。
関連記事:
目的とは何か?何をやるにおいても最重要なのが目的である
関連記事:
目標設定が上手い人と下手な人の違いとは?コーチング理論の理解が鍵
関連記事:
目標設定シートは意味がない?ツールよりも大事なのは本質の理解
では、より良い目的とは一体なんでしょうか?
目的=ゴール
コーチングでは人生の目的をゴールという風に表現しています。
より良い目的を設定することが出来れば人生は上手くいくように出来ています。
なぜかというと人間の脳はゴールを持つことで、自然とゴール達成のためのアイディアやリソース(資金、知識、人脈)を見つける仕組みを持っているからです。
超一流の経営者やトップアスリートのような超人的なパフォーマンスを発揮する人は、この脳の特性をフル活用しています。
私たちも脳の特性をフル活用すればそういったトップの仲間入りを果たすことが出来ます。
ただし、私たちが持っている脳力を発揮するには「ゴールは自分が心から望むもの」という条件を満たしてなければいけません。
なので、会社や上司からどれだけ目標や目的を提示されても、それが自分の本心と合致していなければ私たちの脳力は眠ったままということになります。
※抽象度の高いゴールを設定するにはこちらの記事を参考にしてみてください。
ゴールはできるだけ長期で持つこと
また、ゴールはなるべく長期的なものである必要があります。
抽象度が低い短期的なゴールはすぐに陳腐化してしまいます。
また、短期的なゴールは発想のスケールが小さくなりがちで、目的を考えているつもりでも戦術レベル・手段レベルでの思考になってしまう可能性があります。
ゴールに関しては、【賢者の知恵袋】編集長も動画で講義しているので参考にしてみてください。
より先の先まで考えた方が主導権を握る
個人の目標設定という枠組みでなく、外交やビジネスといった組織の運用でもも長期的な視野での目標設定は重要です。
より高い抽象度で目的を考えた方がより良い戦略を実行することに繋がります。
どれだけ素晴らしい戦術でも、戦略レベルで負けていると覆すことは出来ません。
より先を見据えた目的・戦略を持った組織や国が主導権を握ることになります。
目的が曖昧な人は他人に利用される
目的が曖昧な状態だと物事の優先順位を決めることが出来ません。
優先順位が曖昧な状態だと、他人の目的に巻き込まれて場合によっては利用されることになります。
また、曖昧な目的だけでなく抽象度が低い状態でも他者からコントロールされるリスクが高まります。
例えば自分の欲求だけしか考えられない人間は、必ずその欲求を突かれて人に騙されます。
少し下世話な話ですが、美人局はその典型的なパターンです。
お金のことばかり考えていて、マルチ商法に手を出す、詐欺に騙されるといったこともよくあるパターンです。
何事も目的意識を持って行動に移すこと
ただし、いきなり長期的な視点を持とうと思っても堂々巡りになってしまいます。
ゴール設定は何回も練習して上手になるものなので、まずは自分が考えうる範囲で長期的だと思えるものを設定していきましょう。
また、どんな物事も目的意識を持って行うようにしてみてください。
例えば上司から振られた仕事にどんな意図があるのかを考えながら仕事をするだけでも長期的な視点を持つ訓練になります。
また、自分が行っている仕事が他の部署にどのような影響を与えるかを想像して仕事をすることも良い訓練になります。
これは他の部署の人間や上司に直接聞いてみることがベストですが、自分で予想するだけでも十分効果があります。
なぜかといえば自分の想定が外れていれば、どこかの段階で気がついて修正できるからです。
そもそも予想や予測をしてなければ気がつくこともありません。
こっそり予測していれば、外れたとしても特にデメリットが生じることもありません。
ただ作業するだけでなく、目的意識を持って長期的な視点を育んでいきましょう!
この記事のまとめ
それではこの記事のまとめに入りたいと思います。
・手段にとらわれずまずは長期的な目的を設定する
・戦略がしっかりしていれば戦術は普通でも良い
・目的は他者からでなく自分で持つ
日本人は目的を持つこと、戦略レベルで考えることが苦手だと言われています。
実際にビジネスをしていて、僕も同じように感じることは多いです。
逆に考えれば目的と戦略を改善していくことに集中すれば、ビジネスシーンで抜きんでることも難しくありません。
業界や社会にインパクトを与える抽象度の高いゴールを持てば世の中を変えることも夢ではありません。
また、自由なライフスタイルを実現する、資産を構築するというゴールも目的と戦略が定まっていれば難しくありません。
手段や戦術レベルにフォーカスしすぎるといわゆるノウハウコレクターになってしまいます。
そうならないためにも目的思考で一緒にゴールを実現していきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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