モチベーションを上げるのは危険?日本社会で鬱になる人が多い危険な理由

「モチベーションが足りない…」

「モチベーションが上がらない…」

「この状況だとモチベーションがいまいちね…」

など、どれか一つでも最近呟いた記憶がありますか?


溜息と共に、モチベーションがさぁ…なんて口癖のようになってはいませんか?


このカタカナ言葉、「モチベーション」

耳にタコができるほど聞いている言葉になりつつあるかもしれません。


本当にあなたの成功にとってどこまで必要なものなのか。

こちらの記事でさくっとまとめさせていただければと思います!


ぜひモチベーションを上げる努力などされることなく、さらっと気軽に読んでみてくださいね。

また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。

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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。


ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。

興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。


【賢者の知恵袋】の編集長がモチベーションに関する決定版的な講義もしているので、こちらも参考にしてみてください。


では、本題に入りますね。

モチベーションを上げるのは危険?

モチベーションを上げるのは危険?

モチベーションを上げる、と多くの人が口をそろえて言いますよね。

しかし、実はここに危険性が潜んでいます。

モチベーションを上げるという言い方。

これには本来の目的である”何か”をするためには、モチベーションが下がる度に、別の行動をしたり、思考を変えたりしなければならない。

そうしなければ、本来の目的にたどり着くことすらできない、と思っているということになりませんか。


日本社会で鬱になったり、心を病んでしまう人が多いのは
ここに原因があります。

自身が鬱になった経験はないので、実体験は語れないのですが。

実は父親が鬱になっており。

もう15年以上なのですが、リタイアした今も鬱のままなのです。


最近では私の同級生がメンタルで休職したと聞いたりもしました。

ではどうしてモチベーションを上げる、が鬱やメンタル病の原因になっているのでしょうか。

それを知るにこの言葉の意味を確認してみる必要があります。

モチベーションの意味ってなんだったっけ?

モチベーションの意味ってなんだったっけ?

一度、モチベーション、という言葉の意味に立ち戻ってみましょう。

モチベーションという言葉自体はもちろん英語由来になります。

そして、英語のMotivationはラテン語由来、です。

“Motivation”
・the reason or reasons one has for acting or behaving in a particular way.
・the general desire or willingness of someone to do something.

Oxford Dictionary

日本語訳は動機、刺激などと記載されます。
(引用:weblio)

また、こちらでは様々な辞書におけるモチベーションの意味、使われ方が記載されています。

コトバンク:モチベーション

モチベーションとは、動機付け、のことを指すと複数の記載があります。


カタカナでモチベーションと使うのと、動機や刺激として使うのとでは捉えられる意味に違いがあることにお気づきになられましたでしょうか。

モチベーションに欠ける
モチベーションがない

という表現は英語のmotivationでもよく使われます。

例えば…

He lacks motivation to study.

彼には勉強をする動機が欠けている。


また、以下のような表現も使われます。

I need to motivate myself!

自分を動かさないと!


I need motivation to do that. 

それをするには動機になるものがないとね。


これらの表現は海外の人たちも同じ苦労をしているということの証にもなりますが


通常の英語表現には”up”は”motivation”と一緒には使われていないのです。

(Keep up my motivation、Pick up my motivationという表現があります。

この”up”は”motivation”に付随しているのではなく、動詞に付随している単語です。)

本来の意味は『動機』です。

それなのに、いつからか『やる気』の意味で使われるようになってしまったのです。


だから、上げる、なんて言葉が後につけられているのです。


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動機を上げる、って意味的におかしいよね

動機を上げる、って意味的におかしいよね

語源には上げるがついていないのに、どうしてカタカナになったとたんに上げる、がつくのか…。

ここでまさかの謎の日本語英語疑惑(!?)が誕生してしまったわけですけれども。


確かに”Motivation, Up!!”って、なんかそれらしいといえばそれらしくもあり。

( 並んで出てくる検索結果があるかどうか ぜひ一度この二つの英単語を並べて検索してみてくださいね。)


しかしながら、動機を上げる、という表現は意味的におかしいですよね。

なんとなく理解していたつもりの「モチベーションを上げる」という表現。

これを「動機を上げる」にすると、日本語じゃない感が出てくるわけです。

冒頭に記載した呟きを動機にしてみると…


「動機が足りない…」

「動機が上がらない…」


「この状況だと動機がいまいちね…」


おかしいですよね。


しかし、ここで残念ながらしっくりときてしまうのが


「やる気が足りない…」

「やる気が上がらない…」


「この状況だとやる気がいまいちね…」


ということは、私達、そもそもモチベーションという言葉を理解していない、ということでしょうか。

やる気と動機の意味の違い

やる気と動機の意味の違い

では、やる気と動機の意味の違いは何でしょうか。

辞典によると、意味の違いは以下になります。

やる気(遣る気):進んで物事をなしとげようとする気持ち。

デジタル大辞泉(小学館)

動機:

1 人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。「犯行の動機」「タバコをやめた動機」

2 《motive》心理学で、人間や動物に行動を引き起こし、その行動に持続性を与える内的原因。

3 倫理学で、行為をなすべく意志する際、その意志を規定する根拠。義務・欲望・衝動など。

4 ⇒モチーフ2

デジタル大辞泉(小学館)

やる気は【気持ち】ですが、動機は【原因】のことなのです。

原因アップ!なんて、そりゃ上がるわけもないですよね。

モチベーション、即ち「動機」のないことに対して、どうにかして頑張れ!と言われる。

そうすることが求められているのが、今の世の中、ということです。

だから私達は、モチベーションを上げなければ…なんて謎な言葉を呟くようになってしまったのです。


やる気という気持ちを自分の意思で変えようと頑張ってしまう。

だから結果的に心を病むことになってしまうのです。

動機のないことにやる気を強要されるから潰れる

動機のないことにやる気を強要されるから潰れる

今の日本では、動機がないことにおいて、やる気を持って行うことが常々求められています。

『モチベーションを上げて、頑張りましょう!』

なんて、やる気を強要されることの繰り返しが日常茶飯事になっています。

どれだけ頑張ったところで…

昇給額は見えている。

昇進タイミングは決まっている。

取れる成績に限りがある。

進学後の道は大体見えている。

認めてくれる人がいるわけではない。

などと、そもそもの動機となるべきところが見えないのが今の日本社会なのです。

アメリカに15年近く住んでいるので、日本社会を外から眺めている立場になりますが。

日系金融機関に勤めています。

上司が駐在員の日本人上司だった頃。

(今はアメリカ人の元に異動してます。)


日本での昇給額がありえない!!!と聞かされました。


確か千円台。

(駐在の方なので、日本とアメリカ両方で給与があったはず。

通常とは状況が違う可能性はあるのかとは思います。)

アメリカだと、物価上昇率も高いですけれども。

それに合わせて給料も大概は毎年上がっていきます。


20代で$100K以上、一千万越えも一部職種によってはよくあることで。

アメリカと日本で比較してしまうと、日本でモチベーションを求められることに無理があるようにも思えてきてしまいます。


そんな状況であっても、動機がないのにやる気を出すことを強要されています

しかも、上司、先輩、先生、親、家族など色々な人達からです。

そして、動機がないことでやる気を何とか出そうと頑張ってしまうから結果的に潰れてしまうのです。

そして、場合によっては鬱などのメンタルヘルス疾患とまで至ってしまうのです。


筆者自身、大学中退を経験しているのですが。

今思えば、大学に受かること、を目的として高校時代を過ごし。

いざ受かってみたら、大学で勉強を頑張る動機がなかったんです。


動機が見えないから、やる気もなくなって。

なんでここにいるんだっけ。

ここで勉強して、卒業したら何するんだっけ。

とりあえず単位とって卒業して、内定もらった企業に就職?ん?

っていう思考が18歳なりたての頭をぐるぐるしてしまって。


頑張って入ってみたけど、何か違う。

やる気でない、学校にあまり行きたくない。

そんな流れもあって、大学を中退してしまいました。

動機って、大切なんです。

やる気が出ないことで自信を失う

やる気が出ないことで自信を失う

動機がないことで、やる気が出ない。。。

するとまた周りの人から叱咤激励、様々なことを言われることとなります。

『モチベーションを上げなさい!』と。


それでもやはり動機がない。

そして意味の掛け違いが更に追い打ちをかけます。


真面目な人ほど、病みやすくなってしまうのです。

これが繰り返されると、どんな人でもデフレスパイラルに陥りがちです。


動機がない→やる気が出ない→何もできない→自信がなくなる


動機がないのは、本人のせいでは無いにも関わらず。

そして、動機がないことに対してやる気が出ないのは当たり前のことであるのに、です。


自分が至らないせいだ

自分ができないのだ

そう思い込んでしまい、本人が自信を失うのです。


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悪気はないのに意味を誤解してるからタチが悪い

悪気はないのに意味を誤解してるからタチが悪い

ここまでにモチベーション・やる気・動機、それぞれの意味を確認しました。

意味を誤解していることに気付かれた方がきっと沢山おられるのではないかと思います。


世の中全体が、意味を誤解しているのです。


悪気があって誰かが広めている意味ではないのです。

何となく、皆でそういう理解を、誤解を、してしまっているのです。

誰かが間違って伝えたのであれば、そこで訂正すればよいのです。

しかし、そうではないというところが、このモチベーションという言葉のタチの悪いところでもあります。


みんなで間違っているから、誰も間違いを指摘しません。

むしろ、正しく使っている人のほうが間違っているような扱いをされかねない状況なのです。

また、他人に対して強要する側も、悪意があるわけではありません。

潰してやろうと思って使っているわけではないのです。


使っている側も、使われている側も、同様なのです、

どちらも、単に無知であったり理解不足であったりしているだけです。

しかし、それだけにタチが悪くなっています。

悪意があるよりも、無知なほうが、残念ながら始末が悪いのです。

そんな無知の犠牲にならないためには、モチベーションを正しく理解することが大切です!

モチベーションについて正しく理解しよう

モチベーションについて正しく理解しよう

赤信号、みんなで渡れば…ではありませんけれども。

モチベーション、みんなで間違って使えば、怖くないどころではなく。

やる気の出ない世の中の出来上がりとなってしまっています。


モチベーションは動機のことなのです。


大事なので、何度でも繰り返します。


動機、です。

モチベーションは上げるものではなく。

見つける・作るものなのです。

何かちょっとしたことでも見つかれば、それは立派なモチベーション・動機、なのです。


それが見つかれば、やる気は湧いてくるのです。

やる気だって、上げる必要はなくて、動機がやる気を引き出してくれるのです。

正しく理解をすると、モチベーション・動機は私たちの人生にレバレッジをかけてくれるツールとなります。

これはご自分の周りの方々にもしっかりと理解をしてもらうことが大切です

そうすることで、お互いを守り合うことにもなりますね。

また、更なる自己防衛のための方法もここでお伝えさせて頂きたいと思います。

会社や人間関係から離れて自分を考える

会社や人間関係から離れて自分を考える

会社や組織の中にいると、いつの間にかそこの考えに染まってしまいがちです。

会社や組織では長時間一緒に毎日過ごすわけですから。

否が応でも、染まってしまうわけですね。


空気を読むことが日本では重要視されていますが。

これも会社や組織に染まることの1つだと思います。

また、日本の社会では、みなと同じであることが良いとされる傾向が強いです。

組織・周りに染まることには幼稚園や保育所のレベルから、馴染んでしまっているのです。


染まっていることって、楽です。

自分の頭を使わなくてもいいですからね。

周りに合わせていれば、なんとかなりますから。

私も以前は周りに合わせていました。

一人目立ったりしないように。

皆がランチを一緒に食べるのであれば自分もそうしたり。

仕事中の雑談にも何となく付き合ったり。

組織的に右を向け、と言われれば、そちらを向くのです。


でも、そこには皆の幸せ(こうあるべき、という考え)はあっても自分だけの幸せ、はありません

会社や人間関係のしがらみから離れ、自分の頭を使って考えることが、第一歩になります。


自分はどう生きたいのか

自分にとっての幸せとは一体何なのか


皆幸せ、って響きがいいかもしれません。

しかし、自分を優先していいということに、気付く必要があります

それぞれがそれぞれの幸せに自分自身で気付くことが大切なのです。


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そんな人が日本に増えていったらどんな日本に変わっていくか想像できますか?

日本人が精神的に自立すれば最強

日本人が精神的に自立すれば最強

日本人は与えられたルールや目標の中で物凄い力を発揮できる国民です。

世界的に比較をしてみたとき、非常に能力の高い国民であると言えます。


しかし、逆に言うと、ルールや目標を与えられることに慣れ過ぎてしまってもいます。


以前は日本人チームで勤務していたんですが。

今は同じ会社のアメリカ人チームにいるので、比較がしやすくなりました。


日本人は団体競技、団結に強い傾向があり。

アメリカ人は個人競技に強い傾向があります。

日本人は、好きにしていいよなんて言われると、自分では動機やゴールを決められない人が非常に多いのです。

何をしていいかわからなくなってしまうんですね。

みんなバラバラで、となると、真似をする人がいなくなってしまいますから。

精神的な自立があまりできていない、ということにもなります。

ぽつんと一人、自分でどうにかしなければならない環境になると、本来持っている能力が発揮できなくなってしまいがちなんです。


ということは。


我々日本人が精神的自立をし、自分で考え、動機やゴールを決められるようになれば最強になれる、ということになりませんか?


それで最強になれるということであれば、その方法をマスターしない理由はないですよね。

やる気を強要するカッコ悪い大人にならないために

やる気を強要するカッコ悪い大人にならないために

こうした構図が見えてくると、色々なことが違って見えると思います。

その人の中に動機がないのに、他人に対してそれを同調圧力とか、組織の論理で強要するというのは、どう思いますか?

最高にカッコ悪いことだと思いませんか?

そもそも根本的に間違ってますしね。


やる木(やる気)はどう木(動機)の種から、生えてくるんで。

種がないと、何も育ちませんから。

大人がそんなカッコ悪いことを強要しているというのは、子供の教育にも悪影響です。

そういう間違った強要にはっきりとNOと言える、そんなカッコいい大人になりましょう。

カッコいい大人には、自分の幸せも自分で掴めますから。

ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました!

最後に(今度こそさくっと!)まとめてみますね。

まとめ

まとめ モチベーション

モチベーションで人生にレバレッジをかけるのに大事なポイントは以下になります。

  • モチベーションを”上げよう”とすることは危険
  • モチベーションとは「動機」のこと。「やる気」のことではない。
  • モチベーションとは、そもそも上げるものではない。
  • モチベーションという言葉が悪意のない無知によって乱用されているのが現状。
  • モチベーション、即ち「動機」について正しく理解し、ツールとして利用することを身につけ、やる気を自然と引き出す。
  • 自分を優先し、自分で動機やゴールを決められるようになると最強。
  • 間違ったモチベーションの強要にNOと言いカッコいい大人になろう。

これらのポイントをしっかり押さえて、動機に注目してみてください。

自分のゴールを決めて、それに沿った動機を認識していくこと。

そうすれば、毎日が変わるはずです。



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