「自負」という言葉を辿って、ここへ来られたあなたはラッキーです。
この記事では、単に言葉の意味に留まらず、「自負する」ことで人生にどんな影響を及ぼすことができるのか?ということまで、考察しています。
実は、自負することは、成功して幸せに生きることと深くつながっているんです。
こんな方にオススメです。
・自分が思うほど、周囲からの評価が良くない
・つい考え過ぎて、行動できない
・人望のある人になりたい
・自分を好きになりたい
・成功したい
自負という言葉を真に理解して、成功した幸せな人生を創っていきましょう。
また、こちらの関連記事も、ぜひ併せて読んでみてください。
より理解が深まると思います。
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それでは、本題に入りますね。
「自負する」の意味
「自負する」は、自負(名詞)の動詞形ですね。
ということで、自負の意味を調べてみました。
自分の才能や仕事に自信をもち、誇らしく思うこと。またその心。
三省堂 大辞林 第三版より
なんとなく、自分の能力に対する自信のような意味合いを感じますね。
似たような意味を持つ言葉も調べつつ、もう少し掘り下げてみましょう。
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「自負する」は日本的で謙虚な表現
「自負する」と動詞形で用いる場合、「自負しております」のような丁寧な形で語られることが多いように思います。
「自負」という字面から、「自ら負ける」といった意味合いに受け取られそうですが、
「自らに負う」というのが正しい意味合いです。
「負」という文字は「背中に宝をのせる(大切なものを背負う)」というのが本来の意味だそうです。
大切な宝とは、自信や誇りと考えられますね。
こうしたアピールを前面に押し出さず、背後に背負うという表現の仕方は、謙虚でとても日本的とも感じます。
実際、「自信があります」と「自負しています」という言い方から受ける印象を考えてみましょう。
「自信があります」だと勢いで言っている感も漂いますが、「自負しています」には、落ち着きというか、確かな信頼感も感じませんか?
「自負するとは」どういうことか?
つまり、「自負する」とは、相当な自信を持っていることを謙虚な形でアピールしている、ということです。
その自信には、経験に裏打ちされた確固たるエビデンスと、結果に対する責任感が秘められています。
ある仕事に対して「自負しています」と言って請け負ったなら、アベレージ以上の結果を保証している、そんな感じでしょうか。
生半可な自信では、言えない言葉かもしれませんね。
私は、ほとんど使った(言った)ことがありません。(笑)
では、似たような意味を持つ言葉についても見ていきましょう。
「自負」と「矜持」の違い
「矜持」という言葉をご存知でしょうか?
最近は、あまり目にしない言葉かもしれませんね。
私も見たことはあるけれど、意味については良く知りませんでした。
ということで、調べてみました。
きょうじ
自信と誇り。自信や誇りを持って、堂々と振る舞うこと。きんじ。プライド。
三省堂 大辞林 第三版より
矜持の語は、おおむね、その道を歩んできた者としての確固たる信念に立脚し、相手によって恥じたり引け目を感じたりするような相対的なものではなく、自己の尊厳に密接に関わる、というニュアンスを込めて用いられる。
実用日本語表現辞典より
つまり、「矜持」とは、自分の能力に自信を持ち、堂々と振る舞うこと。
一方、「自負」は、自分の能力や価値に対して自信を持つこと、なんですね。
では、こちらの言葉はどうでしょう?
「自負」と「プライド」の違い
自負という言葉を調べる中で、必ず出てくる「プライド」という言葉、この2つの違いについて考えてみます。
自負は、自分の能力や価値に対して自信を持つことでしたね。
その自信には、経験に裏打ちされた確固たるエビデンスと、結果に対する責任感が秘められている。
そして、もう一点、自負には、「自他共に認める」能力や価値である、という側面があると思います。
それがあってこそ、自負心を持つに至った、ということですね。
一方、prideを辞書で調べると、「誇り、自尊心」という意味が主に出ています。
こちらも自分の能力や価値に対する自信、という意味合いが感じられます。
ですが、それよりも「自分という存在に対する肯定感、自信」という意味合いが強いように思います。
つまり、プライドとは、他者からの評価に左右されない自信とも言えます。
これは、「プライド」という和製英語が、ややネガティブな意味合いを持つことにもつながっていると思います。
たとえば、日本語で「彼はとてもプライドが高い」と言う場合、prideより vanity(虚栄心)に、
「変なプライドは持たない」と言う場合は、ego(自惚れ)に近い意味で使われていると思います。
どちらも他者からの評価は含まれていませんね。
では、pride の直訳である「誇り」を持つとは、どういうことなのでしょうか?
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誇りを持つとは?
ここまでの流れをまとめると、「誇りを持つ」とは他人の評価に左右されずに、自分の能力に自信を持ち、自分という存在を肯定すること、と言えそうです。
つまり等身大の自分を認める(受け入れる)こと、とも言えます。
それができれば、人間関係での大方の問題は解決できそうです。
ということは、生きやすくなる=幸福度が上がる、とも言えるのではないでしょうか。
私自身、海外での生活を経験して、改めて日本の良さを知ったり、
「人と同じでなくていいんだ、自分は今のままでいいんだ」と思えたことで、ずいぶんと楽になったことをよく覚えています。
「自負」は「自信」を包括する
自信とは、読んで字のごとく「自らを信じる」ことです。
「自分にはできる」という感覚ですね。
たとえば、初めてなにかができるようになったときに芽生えるものが自信です。
そして、芽生えた自信が積み重なって、他者からも評価されるようになり、確固とした自信となったものが自負です。
つまり、「自負」の中には、「自信」がすでに幾重にも折り込まれている、包括している、ということですね。
さて、では、そんな自負を持つ、自負するためにはどうしたらいいのでしょうか?
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自負するために必要なのは?
自他ともに認める自信の積み重ねである自負。
自負を持つ、自負するためには、なにが必要でしょうか?
詳しく考察してみたいと思います。
自己効力感を高める
なにかに自信を持つためには、まず、やってみることが必要ですよね。
その際に、必要となるのが、「自己効力感=エフィカシー」です。
自己効力感とは、「自分には○○ができる」という感覚です。
この場合の「自分には○○ができる」には、経験の有無は関係ありません。
そういう意味では、自己効力感は、根拠のない自信のようなもの、とも言えるかもしれませんね。
こうした感覚(自己効力感)が高い方が、「まず、やってみる」という経験を積み重ねやすいと想像できます。
そして、やってみて、もし上手くいかなくても、「自分にはできる」という感覚があれば、上手くいかなかった経験を糧に、またチャレンジしようって思えますよね。
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そして、もう一つ、忘れてならないのが、これです。
自己肯定感を持つ
自己効力感を持つためにも大事なのが、「自己肯定感=セルフ・エスティーム」です。
(自己肯定感=セルフ・アファメーションと訳されることもあります。)
自己肯定感とは、わかりやすく言うと、「自分を受け入れている」感覚です。
それはつまり、自分の良いところはもちろん、至らない部分も「それも自分」と認められている、ということですね。
自分という「存在そのもの」にOKを出せている、とも言えます。
自己肯定感が高いと、なにかに失敗した時に陥る自己否定から、立ち直りやすいです。
「失敗したのは、能力が至らなかっただけ。
自分の存在価値に変わりはない。
もっとスキルを磨いていこう」
こんな感じでしょうか。
自己効力感が自分の能力に対する自信であるのに対し、自己肯定感は、自分の存在そのものに対する自信なんですね。
また、自己肯定感の訳、セルフ・エスティームは、自尊心の訳としても使われることがあります。
では、自己肯定感と自尊心は同じものなのでしょうか?
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自尊心を持つ
自尊心は、「自らを尊ぶ心」と読めますね。
つまり、「自分を尊敬する、大切に思う気持ち」が自尊心です。
自分の能力に自信を持ち(自己効力感)、自分の存在に自信を持つ(自己肯定感)ことができたら、自分のことを大切に思い、尊敬することもできるのではないでしょうか。
自己効力感
自己肯定感
自尊心
実は、この3つは、すべて自分に対する認知です。
自分を信じ、受け入れ認め、大切にする。
これって、人が幸せに生きていく上で、基本となる心の在り方だと思うんです。
ここに、他者の認知が加わったものが自負です。
人は、自分を信じ、受け入れ認め、大切にする人を、信じ、受け入れ認め、尊敬するものです。
また、自分を信じ、受け入れ認め、大切にする人は、人のことも信じ、受け入れ認め、大切にできます。
だからこそ、この3つは、自負するために必要なんですね。
自尊心で思い出したことがあります。
以前、ある販売店のマネージャーさんから、あるリーダーさんが、有能なのにスタッフさんからの信望を得られない、と相談を受けたことがあります。
そこで、しばらくの間、通って様子を見ることにしました。
1週間もしないうちに、問題点が見えてきました。
そのリーダーさんは、確かに有能でした。
ただ、上司に対しては、とても丁寧に対応するのですが、スタッフさんには、ややぞんざいな対応が気になりました。
そこで、「人に敬意を払わない人は、人からも尊敬されない」旨のお話をさせていただきました。
しばらくして、リーダーさんとスタッフさんの関係が少しずつ改善している、と聞いて安心しました。
おそらくそのリーダーさんは、自己効力感も自己肯定感も高い人だったと思います。
ただ、本当の意味での自尊心が、少し低かったのかもしれません。
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さて、もう一つ、自負するために重要な要因があります。
それはなんでしょう?
自負するためには経験することが大事
自負するということは、自他ともに、自分に対する認知を高めることです。
そのためには、表に見える形での実績が不可欠です。
実績を残すためには、経験を積むしかありません。
先ほどの3つの感覚を持つのが大事なのは、経験を積むためでもあるんですね。
経験を積むとは、たくさん失敗することです。
その失敗経験が多ければ多いほど、学びも多く、成長できるんですね。
3つの感覚をしっかり持っていると、失敗経験は挫折ではなく、学びになるんです。
そして、この学びとなる経験を支える重要な要因が、次にお話するものです。
自負するとセルフイメージはどうなる?
挫折を学びに転化させるなんて、すごいモチベーションだと思いませんか?
どうしたら、そんなモチベーションを持てるんでしょう?
そのカギは、心から望む(want toの)目標(ゴール)を持つ(設定する)ことなんですね。
実は、この心から成し遂げたいと思えるゴールが設定されると、自己肯定感と自己効力感は自然にアップします。
言ってみれば、自負するとは、ゴールを持って生きること、でもあるんですね。
自分が成し遂げたいと思っている未来のゴールの世界を、常に見て生きているということです。
セルフイメージって、実は未来のゴールの世界の自分なんです。
つまり、自負すると、必然的にセルフイメージは上がる、ということなんですね。
さて、セルフイメージが上がると、人はどうなるでしょう?
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自負すると人はどうなる?
心から成し遂げたいと思っている未来のゴールの世界、そこにセルフイメージがあれば、そうなるのは、時間の問題でしょう。
人間の脳は、ゴールを持つと、自然とゴール達成のための方法を見つけるようにできているからです。
つまり、自負すると、人は自然にゴールに向かっていくことになります。
さて、そうなったときにこそ、問われる大切なことがあります。
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なにを自分に負うのか?
自負は、「自分に負う」と読みます。
なにを負うのでしょうか?
自分が積み重ねてきた経験と実績、そしてそれに伴う責任ではないでしょうか。
自負が、根拠のない自信と大きく違うのは、一定レベルの結果の保証と他者への責任を内包している点ではないかと思います。
そう、自負という言葉には、必ず他者が関わっているんですね。
他者への責任、社会的な責任、そういったものも負ってこそ、「自負している」と言えるのではないかと思ったりします。
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自負と自尊心は幸せな人生の両輪
ここまで、自負について考察してきましたが、ちょっと厳しめなイメージを持ってしまうのは私だけでしょうか?
高潔というか、孤高というか。(考え過ぎ?)
もう少し自分に優しく(甘いのではなく)てもいいのでは?
そこで、思い出して欲しいのが自尊心です。
他人や社会への責任も大事だけど、自分も大切にしたい。
社会的な存在としての自分(自負)と、個としての自分(自尊心)、どちらも満たしてこそ成功した幸せな人生と言えるのではないでしょうか。
そういう意味では、自負と自尊心は幸せな人生の両輪だと思います。
バランス良く持てるよう、心がけたいですね。
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この記事のまとめ
・自負とは、自分の能力に対する自信のことを表すが、謙虚な表現でもある。
・矜持とは、自分の能力に自信を持ち、堂々と振る舞うこと。
・プライドとは、他者からの評価に左右されない自信
・自負するためには、自己効力感、自己肯定感、自尊心が必要。
・自己効力感、自己肯定感、自尊心は自分に対する認知であり、これに他者の認知が加わったものが自負。
・自負するとは、ゴールを持って生きること。
・社会的な存在としての自分(自負)と、個としての自分(自尊心)、どちらも満たしてこそ幸せな人生
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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