ツライですよね・・・

毎日汗水たらして働いて、上司に小言を言われたり、失敗して怒られたり。

朝は満員電車に揺られて心は疲れ切って。

夜は椅子に座れず立って、つり革に掴まってスマホゲームしたりググったりする毎日。

家に帰って、ご飯を食べて、お酒を飲んで、お風呂に入って。

布団に入って目が覚めればまた同じような毎日が始まる。

週休2日では体の疲れはとれても心の疲れは癒やされない。

毎日のように続く同じ日々。

あなたはそんな毎日にウンザリしていませんか?

自分を変えるために、自己啓発本を読んだり、セミナーを受けたりしても。

変わらない自分にイヤケがさしていたりしませんか?

本当に。

会社の中で毎日生き続けるのは辛くて、悲しくて、苦しいことの連続です。

そんな中で、心がズタボロになってしまうのは当たり前です。

変わりたくても変われない。

そんな行き場のない心に自暴自棄になってしまいたくなることもあると思います。

『どうしてこんなに変わらないのか?』

もう、ウンザリするほど、自分自身に問いかけてきたであろうこの設問。

  • 会社のせい?
  • 上司のせい?
  • 友達のせい?

考えられる原因はいろいろとあると思います。

でも、ひとつ。

もしあなたがそうした、変わらない毎日にウンザリしているのであれば、周りの環境を見直してみる前に、あなたの中にある目的意識

そこに目を向けてみると、思いもよらない変化が起こります。

この記事では、目的意識を持って人生を変えるための手段や方法。

そして、目的意識を持つことの本当の意味やメリットについて書いています。

この記事で書いてあることをあなたが実践すれば、きっとあなたは、

本当の自分としての人生のスタート

を切ることができるようになります。

自分自身を変えるためにも。

変わらない毎日を大きく変動するためにも。

新しい人生のスタートを切るためにも、ぜひ今回の記事を読んでみてください。

また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。

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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。


ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。

興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。

では、本題に入りますね。

目的意識で成否が決まる?

目的意識って、よくいろんなところで耳にすると思います。

僕も、会社の上司に何度となく言われたことがありました。

「田中は、もっと目的意識を持って仕事をしないとな。」

と。

でも、どうなんですかね?

「目的意識」

もちろん言葉ではなんとな~くわかるんですけど。

あなたは、「目的意識」がなんなのか、ハッキリわかりますか?

少なくとも、会社の上司から言われる目的意識っていまいちピンと来ないんですよね。

そもそも、会社で働いていて、会社から給料をいただく立場で目的意識を持つってむずかしいと思います。

僕たちが生きているのは会社のためでも社会のためでもなくて、極論言えば自分のため。

あるいは愛する家族のためのはずです。

なのに会社で、仕事に対して

『目的意識を持て!』

と言われてもピンと来ないのも当然かもしれません。

・・・でも。

矛盾するようですが、やっぱり目的意識はとても大切です。

人生において、仕事において、あるいは恋愛、人間関係において。

もしうまくいかないことが多いのであれば、それは目的意識をしっかりと持てていないことが原因かもしれません。

ただ、ここでいう目的意識は、

  • 上司に言われて仕方なく考えた目的意識
  • 会社で生き残るためにやむなく考えた目的意識
  • 本当に自分のやりたいこととは別の形式上の目的意識

ではなくて。

あなたがあなたの人生のために選択する目的意識です。

目的意識を持てば人生は180度変わります。

逆に今まで、うまくいかないことが多かったのであれば、それは目的意識を持っていなかったことが原因かもしれません。

「いや!俺は目的意識持ってるよ!」

と、もしあなたが思うのであれば。

今一度、その目的意識が

「あなたの人生のゴールと合致しているのか?」

と問いただしてみると、もっと別の、新しい何かが見えてくるかもしれません。

目的意識と主体性

そして、目的意識をきちんと持っていると主体性が生まれます。

あたなは今、主体性を持って生きていますか?

僕は、3年前まで。
主体性を持っていませんでした。


ワンマンで築き上げた会長である父親の会社に入って、主体性を殺されました。

会社の中では、

「上司の言うことに従うのが絶対善」

とされて、自分の意見を言おうものなら、即座に潰されていました。

そんな会社に、約5年間身を置いている内に、僕は主体性を見失いかけました。

言い換えれば、会社で働く目的がなかったんです。


ただ、

  • 給料のため
  • やめられないから
  • 働くのが当たり前だから

そういう目的で毎日会社に出社して怒られて帰ってくる。

寝て朝が来て、また気が重いのに会社に向かう。

そんな生活を送ってきました。

目的意識がないから、当然、主体性も生まれませんでした。

ただ言われたことに黙って従う。

そんな生き方を強いられていました。

あなたはどうですか?

当然、それはあくまで僕の経験であって、もしかしたらこの記事を読んでくださっているあなたは、僕には想像もできないような、もっとツライ経験をしているかもしれません。

だから、僕の働いていた環境が辛かったとかどうとか。

そういう話しをしたいわけではなくて・・・

  • 目的意識を持って働くことができないと主体性が生まれない
  • 主体性が生まれないと仕事が楽しくない
  • 結果、何のために生きているのか?すらわからなくなる

そうした悪循環に陥ってしまう危険性があります。

でも、そのようにして「主体性」を持つことができないのは、決してあなたが悪いわけではありません。

主体性を育まない日本社会

あなたの周りに主体性を持って生きている人はどれくらいいるでしょうか?

そして、過去を振り返ってみて。

主体性を持って生きていた人はどれくらいいましたか?

これは僕の偏見かもしれませんが、主体性を持って生きている人というのは、それほど多くないように思えます。

もし、あなた自身、主体性を持って生きていると言えないのであれば・・・

それは決してあなたのせいではありません。

自分を責める必要は全くないんです。

主体性を持つことができないのは、会社や社会以前の過去に根源的な原因があります。

学校教育は社畜や公僕の養成課程

1+1=2

こんなの、小学生でもわかる、当たり前の数式ですよね。

僕たちは子供の頃から、「正解」を出すことが求められています。

学校の授業でも、先生が出題した問題に、正しく答えられる人が褒められて。

間違えた回答を出した人が怒られる。

僕も、学校の授業で先生の問いに答えるのが恐くて仕方ありませんから。

笑われるから。

間違った回答をするだけならまだいい。

あまりにも的外れな回答をすると、教室に『ドッ』と笑いが起こる。

子どもの頃から、僕たちは正しい回答を導き出すことを大人たちに求められてきます。

授業だけじゃありません。

集団生活においても、厳しい規律を守るよう求められています。

『起立!気をつけ!礼!着席!』

僕たちが子どもの頃から当たり前のようにやってきた号令。

この言葉を聞いて、疑問に思う人はいないでしょう。

でも、視点を人間から動物に変えてみましょう。

想像してみてください。

例えば、今。

あなたが、小さな小さな犬に生まれ変わったとして。

そのままの状態で、小学校でお決まりの号令を見ているとしましょう。

なんの疑問も持ちませんか?

ワンちゃんからしたら、

「な~んであんなにみんなそろって立ったり、頭を下げたり、座ったりしてるんだろう。なんかの練習かな?」

と思うのではないでしょうか。

でも、僕たちは小学校のお決まりの挨拶になんの疑問も呈しません。

もう、それが当たり前のこととして義務づけられているから。

正しい答えを常に求め続けられるし、少しでもキリツからズレたことをすれば怒られる。

それ、本当に正しいんでしょうか?

生きていく上で必要なことなんでしょうか?

そうした、学校生活の中から、すでに僕たちは主体性を殺され続けているんです。

それはまるで、社畜や公僕の養成課程のようにすら思えます。

でも・・・

学校を卒業したら社畜や公僕の養成課程から解放されるのか?

と言われると、とんでもない。

そんなことはありません。

そこからが、『第二次社畜・公僕養成課程』のはじまりなんです。

新卒一括採用による洗脳教育

あなたは、会社に入社したとき、どんな教育をまず一番最初に受けましたか?

まずは、

  • 言葉使い
  • 挨拶
  • 名刺交換
  • 所作
  • ビジネスマナー

などを教わりませんでしたか?

もちろん、それは僕も同じ。

まずは名刺を与えられて、名刺の正しい交換方法、言葉使いを教えられました。

そしてそれをより強化させるために、ビジネスマナー研修やセミナーなども受けました。

会社によって多少の違いはあれど、だいたい流れは同じじゃないでしょうか?

揃って合同で挨拶させられて。

目上の人にはきっとした言葉使い。

相手を立てるような行動を強要されて。

しまいにはお決まりのあのセリフ。

  • 「社会とはそういうものだ。」
  • 「俺もこういう風にして先輩に育てられてきたんだ。」

あれ?

こうした経験どこかでした覚えありませんか?

そう・・・

結局、社会に入っても学校で受けた教育と同じようなことをしているんですよね。

「新卒一括採用」という言葉がまさにその顕著な例です。

一人だけ採用したなら、まだあらがいようがあるかもしれません。

でも、10人、20人・・・100人、あるいは1,000人と。

新卒をいっぺんに採用することで、

『社会とはそういうものだ』

という魔法の呪文を無意識下に刷り込まれてしまうんです。

ちょっとややこしい言い方になってしまいましたが、要するに。

新卒一括採用でみんなに同時に同じことを教えることで、逆らうことはできない。

それを当たり前と思わせる。

「自分で考える能力」を奪ってしまっているんです。

新卒一括採用とは、実に巧妙につくりあげられた社会のワナとも言えるかもしれません。

そしてその社会のワナは、新入社員として入社したときだけじゃなくて・・・

会社員として働き続けていく中で、常に「システム」として組み込まれています。

責任の所在が曖昧になる社会システム

「自分で考える能力=主体性」には責任がつきものです。

人は責任感があるからこそ、なにごとにも積極的に主体的に取り組むことができます。

例えば、僕は以前、喫茶店の雇われ店長をやっていました。

そのとき、売り上げがあまり上がらなくて上司にこっぴどく怒られました。

  • 「売り上げが上がらないのはおまえのせいだ!」
  • 「もっと売り上げを上げるように頭を使え!」
  • 「自分に責任があると思ってやれよ!」

と、毎日のように叱られていました。

でも・・・

ハッキリ言って、僕は全然責任感が持てませんでした。

なぜなら、自分のお店ではないから。

極論を言います。

お店の売り上げが悪かったからといって、死ぬわけではないからです。

それが、例えば、個人経営している喫茶店だったらどうでしょうか。

売り上げが上がらないと、お店を継続できない。

お店を継続できないということは、生活もできない。

もう、四の五の言わずに売り上げを上げることに奔走すると思います。

でも。

誰かに言われてやる仕事では、そんな責任感は生まれません。

それは、僕の例なんですけど。

社会そのものが、『責任の所在が曖昧になるシステム』となっています。

あなたの周りで、責任を他人になすりつけている上司いたりしませんか?

ドラマやマンガの世界ではよくありますよね。

うまくいったときだけ、まるで自分の手柄のように言って、悪いことがあったら部下のせいにしてしまう。

そういうの、ドラマやマンガの世界だけじゃなくて、実は現実社会でも当たり前のように横行しています。

そして、『責任のなすりつけ』が当たり前にできてしまうことが、現代社会の一番の問題と言い換えることができます。

責任の所在が曖昧だからこそ、人は自分で責任感を持つことができず。

早く出世しようとします。

うまくいったときに自分の手柄、悪いことがあったときに部下のせいにする上司。

そういう人たちを見てきているからこそ、

「私も出世すれば、きっとああやっていい思いができるよになるんだ。」

と考えるようになってしまいます。

まさに官僚的な組織体質が、責任の所在を曖昧にして、「自主性=自分で考える力」を奪っているといえます。

環境がこうだからこそ

だからこそ・・・

社会がこういう環境だからこそ。

あなたは自分で自分を変えていく必要があるんです。

そうしないと、いつかあなたも。

無意識の洗脳に犯されてしまいます。

小学校の頃から『起立!気をつけ!礼!着席!』が当たり前のものとして育てられたように。

新卒で入った会社で厳しい社会人マナーを当たり前のこととして覚えさせられたように。

社会のシステムの中で責任の所在を曖昧にしていい思いをしている上司のように。

気が付いたら、あなたは、いつの間にか、あの魔法の呪文を当たり前のように口にしているかもしれません。

「社会とはそういうものだ。」

その言葉ひとつで、自分も部下も、家族も、友人も。

そして愛する人までも納得させようとしてしまうかもしれません。

「ほんとうにそれでいいんでしょうか?」

この記事を読んでくださっているあなたは。

多かれ少なかれ、「現状に疑問」を感じているからこそ、この記事にたどり着いているはずなんです。

そんな現状への疑問をそのままにして、このまま同じような毎日を生きていっていいのでしょうか?

社会の犬として。

機械として従順に上司の言うことに従って、上司の機嫌を取るような生き方をしていて、本当にいいのでしょうか?

絶対に違うはずです。

少なくとも、あなたがこの世に生を受けて。

お母さんのお腹の中から生まれてきて。

これまでいろんな経験をしてきて。

喜んだり悲しんだり悔しかったり辛かったり。

時には泣いたり、時には抱き合って喜びを分かち合ったり。

そうして生きた決して。

社会人になるためではないはずです。

社会人として会社に従順に生きて、自分の意見を言うことも許されず、ただ他人に言われるがままに従って生きる。

そんな人生を生きるためにあなたは生まれてきたわけではないはずです。

思い出してください。

あなたが、子どもの頃に夢見ていた本当の将来を。

子どもの頃のあなたが、今のあなたを見てどう言うと思いますか?

「キミらしく生きているね。これからもがんばってね!おうえんしているよ!」

と言ってくれるでしょうか?

もし。

少しでも違うなら。

もし。

仮に、子どもの頃のあなたが、現在のあなたを『悲しそうに』見つめているなら。

あなたは、『今』変わらないとならないんです。

環境がそうだからこそ。

社会がそうだからこそ。

あなたから主体性、思考、自由を奪っているからこそ。

あなたは環境に負けず、自分後からで現状を変えていく必要があるんです。

7つの習慣の土台

7つの習慣という本をあなたは読んだことありますか?

作家、経営コンサルタントのスティーブン・R・コヴィー氏が1996年に出版した社会人のバイブルともいえる本ですね。

本の内容は、成功者が実践してきた7つの習慣を学び、実践して人生を変えていくというもの。

シンプルにいうと、ですよ。

7つの習慣の中に、

「第1の習慣:主体性を発揮する」

という項目があります。

例えば、タンスの角に足の小指をぶつけたらどうなりますか?

痛いですよね?(笑)

そりゃあ当然です。

で、そのあと、あなたはどんな行動をしますか?

人によってはカッカしてタンスを殴りつける人もいるかもしれません。

では、例を変えて。

例えば、仕事で理不尽に上司に怒られたらどう思いますか?

『理不尽に』ですよ?

こんな感じに。

「なんでおまえはもっと仕事ができないんだ!俺の働きぶりをもっと見て学べ!俺の生き方を真似ろ!」

なんて言われたら。

これまた人によってはふてくされて、

『な~んで、あんたの生き方を真似ないとならないんだ。』

と、思うかもしれません。

こうした思考や行動は、7つの習慣でいうところの、反応性です。

  • タンスの角に足の小指をぶつけて痛い。
  • 上司に理不尽に叱られてイライラする。

これは、自分が頭の中で考えてとった行動ではなくて。

目の前で起こった事象に対してとっさに反応しているアクションです。

先ほどの例でいえば、

『起立!気をつけ!礼!着席!』

と号令がかかったら自然にその通りの行動をしてしまうことをいいます。

まさに、僕たちは、学校教育や社会での社畜、公僕養成の過程で、このように反応性を示すように意識づけられているんです。

そうではなくて。

主体性を発揮しないとなりません。

タンスの角に小指をぶつけたら、

「よそ見していた自分が悪いんだ。」

と思って、次回から足元も気をつけて歩く。

理不尽に上司に叱られたら、

「この人との信頼関係を築けていない、自分に原因があるんだ。」

と考えて、自分の立ち居振る舞いを振りかえる機会と考える。

そして、

『起立!気をつけ!礼!着席!』

と言われたら、

「ほんとうにこのままでいいんだろうか?」

と考える。

そうして常に、

自分の人生の主導権を自分自身で握っている必要があります。

目的も同じ。

ただ単に与えられた業務を、言われたとおりにこなすだけじゃなくて。

第2の習慣。

『目的をもって始める』

の学びの通り、なんのためにそれをやるのか?

それをやるとどうなるのか?

と常々考えて。

(これまた主体性を持って)

最終的に何を目指しているのか?と、考えて行動し続けることが大切です。

そうして目的を持って生きていれば。

目的にとって無駄な行動はとらず。

本当に目的に向かって正しい行動だけをし続けることができます。

そうすれば、

「本当にこのままでいいのか?」

と疑問を持つこともなく。

自分の人生を全うすることだけに全力を尽くすことができるようになります。

ただし。

ひとことに、「目的を持つ。」といっても、ひとつ注意しないとならないことがあります。

それは・・・

「目的と目標をはき違えると、全くもって理想とかけ離れた人生になってしまう。」

ということです。

目的意識と目標設定

例えば、あなたが旅行で北海道に行くとします。

そして、北海道に行くために朝8時に成田空港の飛行機に乗らないとならないとします。

この場合、『目的』は北海道に行くことです。そして『目標』は朝8時の成田空港の飛行機に乗ることです。

このように、目的と目標は似て非なるものです。

でも・・・

その目的と目標を間違えてしまうと、物事は思った通りに進まなくなってしまいます。

あなたは、会社での仕事で、目的や目標をしっかりと定めていますか?

僕は、目標はしっかり立てていたものの、目的をしっかりと見定めることができませんでした。

携帯電話ショップいで働いていたとき。

売り上げ目標をちょくちょく立てていて、

『今月は携帯電話の販売数で店舗内で1位をとってやる!』

と息巻いていたことがありました。

でも、結果は惨敗。

正直、いつも下から数えた方が早いくらいの順位でした。

そのあとの、コンビニでの副店長時代も、喫茶店の店長時代も同じ。

目標を「月いくら稼ぐ」と決めたりするものの、どうもモチベーションが上がらない・・・

本気になれないことが多々ありました。

これは僕が、『目標=目的』で混在して考えていたことが原因でした

この記事を書いている現在。

東京都の小池都知事が、東京オリンピックのマラソンの開催地を東京から北海道に変更させられたことに対して、

『合意なき決定』

という言葉を使ったことが話題となっています。

それと同じように。

目標と目的を混在させてしまったり。

目標は立てるけど、目的が曖昧になっている状態を、

『目的なき目標』

と言い換えられると思います。

さきほどのシンプルな例に戻ります。

北海道に行くという目的のもと、朝8時の成田空港に向かうという目標を立てる。

これは至って自然の流れです。

ですが、『北海道に行く』という目的が曖昧のままだったらどうでしょうか?

もちろん、そんな人はいないと思いますが、

  • 『北海道に行く』という目的をスッカリ忘れてしまって
  • 『朝8時に成田空港に向かう』という目標だけが記憶に残っている

そんな状態だったとしたら、成田空港に着いた時点で・・・

「よし!朝8時の成田空港に着いたぞ!目標達成!・・・で、なんのために成田空港に来たんだっけ?」

という意味不明な事態に陥ってしまいます。

『空港に行くのに目的を忘れる人なんていないでしょう!』

と、もしかしたらあなたは揶揄するかもしれません。

ですが、会社においてはこのような事態が当たり前に起きてしまっているのも事実です。

あなたは、会社においてどんな目標を立てていますか?

  • 売り上げ100万円?
  • ダントツ1位になること?
  • 誰よりも早く仕事をこなせるようになること?

それらはあくまでも目標です。

目的ではありません。

あなたは目的と目標を明確に切り分けて考えることができていますか?

もっというと。

目標の先にきちんと目的を見据えることができていますか?

それができていないと、中身のない目標となって行動に無駄が生じてしまいます。

絶対的に忘れてはならないのは、

目的が先。目標はあと。

ということです。

さきほどの例でいえば、

目的:お店の規模を拡大したい
目標:売り上げ100万円を上げて地盤を固める

目的:家族を養うために昇給したい
目標:会社での成績ダントツ1位になって上司の信頼を得る

目的:お店の回転率を上げて売り上げをアップさせる
目標:誰よりも早く業務をこなせるようになる

このように。

目的があって初めて、目標が意味を持つようになります。


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逆を言えば目標だけ立てたとしても、目的がないと行き当たりばったりで空回りしてしまう結果に終わります。

だからこそ。

目的を先に立てて、その上でその目的を達成するための手段として目標を設定する必要があります。

それが正しい目的意識と目標設定です。

ですが、実は現代の社会システムの枠組みの中では、実は「目的意識」を持つことが非常にむずかしくなっています。

日本社会では他人に目標を与えられることが多い

本当は、じっくりと目的を決めた方がいいんです。

同じ給料をもらうにしても、まずはしっかりと目的を定めて、その上でその目的に沿った目標を決めるのが一番なんです。

腰を据えて、目的と目標を考えることが大切です。

でも、現代の日本社会の中では、目標を立てることがとってもむずかしいんです。

なぜなら、他人に目標を与えられることが多いため、目的を考えている暇すらないからです。

言い換えれば、日本社会は『目的を持たせないように』仕組まれているのかもしれません。

会社の中で、

『今月の売り上げ目標は○○円だからな!各自自分の目標額に落とし込んで日々の業務に勤しんでくれ!』

みたいなかた~い謳い文句を上司から言われたこと、あなたはないですか?

残念ながら現代の日本社会においてはそのように。

当たり前のように他人から目標を与えられます。

そして考える隙すら与えられません。

  • その目標がどんな目的に繋がっているのか?
  • その目標を達成することでどのような変化があるのか?
  • なんのためにその目標が設定されたのか?

きちんと説明されるまでもなく、ただ毎月のように目標を言い渡されてその目標に従って働かされます。

正直、こんな社会システムの中で、目的を設定して充実したビジネスマンライフを全うするなんてカンタンにできるワケがありません。

現代の日本社会ではそのように、当たり前に目標を他人から与えられます。

では、そんな日本社会において。

僕たちは目的をしっかりと定めることはできないのでしょうか?

と言われるとそんなこともなくて・・・

他人に与えられた目標でも目的意識は持てる

他人から目標を与えられとしても。

自分の中にしっかりとした目的意識があれば、その目標の中から自分にとって本当に必要なものを導き出すことができます。

例えば、あなたが今いる会社で社長になりたいという目的を持っていたとします。

そんな状況で上司から、

「今月の売り上げ目標は100万円だからな!」

と言われたら、思考の転換ができます。

自分の中に目的がなかったら、

『ええ~・・・売り上げ100万円なんて無理だよ・・・』

とグチをこぼしたくなるところ。

「社長になる」という明確な目的があれば、

『売り上げ100万円か・・・楽なことではないけど、これを達成すれば上司から認められるはず。そうして、社長になるためのステップを一歩進めることになる。絶対に達成してやる!』

と、心の中に火を付けることができます。

他人から目標を与えられると、つい目的意識を見失ってしまいがちです。

しかし、自分の心の中にしっかりと目的がセットされていれば、他人から与えられた目標を自分の目的達成のための手段に置き換えることができるんです。

結局のところ。

他人から目標を与えられるかどうかよりも自分の中に揺るがない目的意識がしっかり持てているかどうかが何よりも重要になってくるんです。

自分の意志の遂行としての行動

そして、あなたの中にそうしたしっかりとした目的意識がセットされているなら。

自分の意志の追考としての行動が取れるようになります。

『社長になる』という目的を持って行動しているのであれば、そのために必要な行動と思考だけを行うようになります。

目的も定まらず、ただ仕事に従事しているだけでは、

  • 好きなあの子に振り向いてもらいたいな・・・
  • もっと給料をもらって裕福な生活をしたいな・・・
  • あのゲーム欲しいんだよな。でもお金ないな~・・・

と考えがあっちゃこっちゃに行ってしまい、それこそなんのために働いているのかわからない状態になってしまいます。

きちんと目的を持っていれば、自分の意志でしっかりと行動ができるようになります。

目的がないと、それこそ『給料』という名のエサのもとに機械のように働かされる社畜、公僕になってしまいます。

目的があるからこそ、他人に何を言われようともその目的を達成するためだけの行動をするようになります。

もちろん、そこには責任も伴います。

大きな失敗をして、大きな損失をして、

『こんなことなら、目的を持って行動しなければ良かったよ・・・』

なんて後悔することもあるかもしれません。

だけど、そこには喜びがあります。

確かに、責任はツライです。

目的を持たず、ただ言われるがままに従って仕事をしていたときと比べると辛く、苦しいことも多いかもしれません。

でも、目的があるからこそ。

自分の意志に従って行動するからこそ、嬉しいことがあります。

会社の目標を達成しても、会社は喜ぶかもしれません。

でも、あなたは心の底から喜べますか?

笑顔になれますか?

笑顔になるのは上司だけです。

社長だけです。

会社の目標を達成することがあなたの人生の目的ではないはず。

あなただけの目的を見つけて、その目的に向かってトライする。

切磋琢磨して、一所懸命になって取り組む。

だからこそ、仕事も人生も楽しくなるんです。

それこそ、『人生の本質』です。

そんな人生の本質を得るためには、やはり目的意識をしっかりと持つことが必要になります。

そして、目的をしっかりと持てていれば失敗なんて気にならなくなります。

正確に言うと、

目的がある人には『失敗』がない

目的をしっかりと持てていれば『失敗』なんてあるようでないんです。

バガボンドというマンガ、ご存知ですか?

スラムダンクの著者、井上雄彦さんが宮本武蔵の生涯を描いたマンガ。

その漫画の中で、主人公宮本武蔵が、宝蔵院胤舜という槍術使いに敗れるエピソードがあります。

その後、悔しくていろいろ試行錯誤する中でもう一度立ち上がって宝蔵院胤舜と再戦して見事勝利を収めます。

その、試行錯誤の中で、宮本武蔵はこのようなことを言っています。

負けじゃない。勝ちへの途中。

これ、まさに目的意識から来る思考の転換なんです。

失敗も同じ。

目的がしっかりと定まっていないと、ひとつひとつの失敗に凹みます。

僕も会社員のときにミスをして上司に叱られては真夜中一人で励ましの歌を聴いて自分を奮い立たせていました(笑)

でも、そのたびに失敗するのが恐くなっていました。

『また失敗して怒られるのが恐い・・・』

そう思うと、まともに接客なんてできませんでした。

きっと多かれ少なかれ、あなたにも失敗して上司に怒られて凹んだ経験、恐怖を覚えた経験があると思います。

でも、それも。

目的がしっかりと定まっていれば『失敗』にはなりません。

失敗じゃない。成功への途中。

とでも言わんばかりに、失敗してもそこから学び取ることだけに意識が回ります。

むしろ、失敗を失敗とも思わなくなって、成功のための必要材料を集めた程度にしか思わなくなります。

自己啓発本やセミナーなどで、

「失敗なんて気にするな」

という言葉は多々出てきますが、目的も定まっていないので失敗なんて気にするななんて言われても、はいそうですか、とできるものではありません。

目的が先なんです。

目的があるからこそ、失敗は失敗じゃなくなって、成功への道のりになるんです。

  • 目的があるからこそ人生の本質を生きることができる
  • 目的があるからこそ責任=喜びを実感できるようになる
  • 目的があるからこそ失敗が成功への道のりになる

目的を得ることができればじんせいはこんなにも変わっていくんです。

でも、学校や社会で社畜や公僕になる養成を受けている僕たち日本人は、そうカンタンに目的を持つことができません。

言い換えれば、学校や社会が目的を持つことを妨げてきます。

では、そんな現代社会に生きる僕たちはいったいどうしたら目的をしっかりと定めることができるのでしょうか?

目的意識を持つためのトレーニング

トレーニングが必要なんです。

学校や社会が、「目的を持たないように」システムとして成り立っている以上。

自分でトレーニング、リハビリをして目的を持って生きることができるように自分を変えていくしかないんです。

もちろん、それは容易なことではありません。

今まで20年、30年、40年、50年と培われてきたあなたの中の『目標設置型思考』を、強制的に『目的遂行型思考』に切り替えないとならないのですから。

容易なことではありません。

それはまさに、生き方を変えることそのものに匹敵するほどのむずかしいことだと思います。

でも、それでも。

あなたが本当に自分の人生を勝ち取りたいなら。

本当の自分の人生を生きたいなら。

社畜、公僕、機械として会社で働く現実から抜け出すためには。

目的意識を持つトレーニング、リハビリをして自分で自分を変えていくしかないんです。

あなたを変えることができるのはあなたしかいません。

社会や会社、他人に「自分を変えてくれる」のを期待してはダメです。

残酷なようですけど、自分で変わらないと絶対に現実は変わりません。

目的意識を持った自分に生まれ変わることはありません。

孫悟空のように、怒りに目覚めていきなりスーパーサイヤ人に変わるようなことはないんです。

少しずつ少しずつ。

自分の中の思考をチェンジしていくことでしか目的意識を持って生きることはできないんです。

それは長い時間や労力を要することになります。

まず、「目的意識を持つ第一歩」としてやるべきことは・・・

どうなりたいのか?から考える

ことが大切です。

あなたが今からやろうとしていること。

これから取り組もうとしていること。

それがなんの意味を持つのか?

それをやることでどうなることができるのか?

どんな自分に近づいていくのか?

常々考えることが大切です。

こちらの動画は自己啓発、ビジネスの模範としてあまりにも有名な動画です。

イギリス出身の組織コンサルタント、サイモンシネック氏がTEDという著名人の講演会を配信する動画配信サービスの中で話した講演。

『Start With Why』

Whyから始めよう。

というエピソードです。

目の前の事象にただ、モクモクと機械のように取り組むのではなくて。

  • なぜそれをやるのか?
  • なんのためにそれをやるのか?
  • それをやってどうなるのか?

ということを考える。

つまり目的意識です。

その目的を達成するために、

  • どのように?(how)
  • なにを?(what)
  • いつ?(when)

などの手段を設定する重要性を説いています。

サイモンシネック氏がTEDの中で話したエピソードと全く同じで。

まずはあなたが取り組もうとしているその事象。

その先になにがあるのか?

どうなりたいのか?

ということを考えることが、目的意識を持って生きるための始めの第一歩と言えます。

言い換えれば、社畜・公僕から抜け出して、自分の人生を生きるためのスタートラインと言うことができます。

そして、目的意識を持って生きるためのもうひとつのトレーニング。

それは・・・

枠組みを飛び越えて考える

ことです。

毎日の業務に追われていると、目的とか目標とか、手段とかゴールとか考える余裕もないくらい精神的な余裕をなくしてしまいます。

だから、気づいたら、もう目の前のことだけにとらわれていかにトラブルを避けるかということだけに精一杯になってしまいます。

だけど、そこで思考を切り替える。

枠組みを飛び越えて考えるクセをつけることができれば、目的意識が自然と心の中から芽生えてきます。

例えば、上司から

「今月はおまえの売り上げに期待しているぞ!」

と言われたときも、枠組みを飛び越えて考えることができれば、

『きっと僕が売り上げを立てることでこの上司の信頼を得ることができるはずだ。信頼を得ることができれば、昇給・昇格も近いはず!』

と、その先を考えることができます。

もっと身近な例で言えば、よくある例。

「おい!田中!12月15日の会議室が空いているかどうか調べてくれないか?」

と、上司に言われたときに、枠組みの中だけで考えていると、

『はい!調べた結果、12月15日の会議室は空いていることがわかりました!』

だけでやりとりを終えてしまいます。

でも、枠組みを飛び越えて考えることできていれば、

『わかりました!お調べします!もし12月15日の会議室空きがあったら予約を取っておいた方がいいですか?』

と、先の先まで考えて行動することができます。

枠組みを飛び越えて考える思考のクセをつけておけば、目の前の事象や現象にとらわれず。

常に先を見越した行動がとれるようになります。

それこそが目的意識の定着のために必要不可欠な考え方と言えます。

容易なことではないかもしれませんが、

  • どうなりたいのか?から考える
  • 枠組みを飛び越えて考える

この2つの思考の習慣を意識づけることであなたの中に『目的思考』が芽生えてきます。

目的思考で自分の人生を生きよう

目的思考があれば、他人から与えられた目標や、ひとつひとつの失敗。

過去から構築されてきた社畜・公僕思考から解放されて、あなただけの人生を生きることができるようになります。

誰から指示されたわけでもない。

「あなただけのゴール」が心の中にあるだけで、人生はガラッと変わっていきます。

人生の転機を察知して、幸運をつかみ取る能力が高まるんです。


参考記事:
転機の意味とは?人生のステージが変わる幸運のチャンス

小さなことにとらわれず、自分だけの人生を全うすることだけに思考が集中します。

脇道に逸れることもありません。

途中で私利私欲にとらわれず、サボったり遊んだりせず。

真っ直ぐに目的に向かって目標を設定できるようになります。行動できるようになります。

それでこそ、あなたは本当の人生を生きることができるようになるんです。

もし、あなたが。

今、生きていて、

『なんのために生きているのかよくわからない・・・』

『このままで人生が終わってしまって本当にいいのだろうか?』

と思うことがあるのであれば。

まずは目標思考を目的思考に切り替えることから始めてみてください。

一長一短でできることではないかもしれません。

だけど、少しずつ。

本当に少しずつ目的思考を持つだけで人生は大きく変わっていきます。

今までの、暗闇の中を歩き続けるような人生に光がともります。

本当の自分を生きている喜びに打ち震えるはずです。

気持ちも心も変わって表情も明るくなるはずです。

うだつの上がらない人生。

そんな人生を今、歩んでいるのであれば、目的思考。

そこにフォーカスを当てることで人生は180度変わっていきます。

きっとそこには、今のあなたでは想像もつかないような素晴らしい世界が待っているはずです。

関連記事:
戦略と戦術を人生レベルで持っていますか?【賢者の処世術】


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目的とは何か?何をやるにおいても最重要なのが目的である

この記事のまとめ

長い話しになってしまったかもしれませんが、目的意識を持つことで物事の成否は大きく変わっていきます。

今回のポイントをまとめてみたので、目的意識を持って人生を大きく変えていきたいと思うのであれば、ぜひ見返して理解を深めてみてください。

  • 目的意識があると主体性が生まれて物事に積極的に取り組める
  • あなたが目的意識を持てていないのは学校や社会のシステムが起因している
  • そんな環境だからこそ自分の意志で目的意識を芽生えさせる必要がある
  • 目的と目標は別物。目的が先。目標はあと
  • 会社の中で上司に与えられる目標でも目的を見出すことはできる
  • 目的意識が備わっていれば行動に意思が生まれる
  • その結果、失敗は成功への道のりに変わる
  • 目的意識を持つための方法は2つ
  • どうなりたいか?から考える
  • 枠組みを飛び越えて考える
  • 目的思考を持つことで自分だけの本当の人生を生きられる

今回の記事が、あなたの人生の『変革』の一端になることを切に願っています。



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