こんにちわ、3次元翻訳家の西野です。
突然ですが、あなたは今、もっとも自分らしい人生を幸せに生きていますか??
もしかしたら、他人の評価や社会の基準に左右されてしまって「100%の自分らしさで生きる幸せ」を逃してしまってはいませんか??
実はぼくたちの誰もが100%自分らしく生きる方法がことを知っていますか??
そして、その「ヒント」がぼくたち人間の持つ『欲求』に隠されていることを知っていたでしょうか?
実はぼくたち人間とは、自分の持っている欲求にしたがって人生の行動を決めてしまう生き物になります。
つまり、どんな欲求を持つのか?によって、人生の方向を決めてしまうことになるんですね。
だからこそ、100%自分らしく生きるためには、人間の持つ『欲求』を理解することがとても大切になっていきます。
本日は、そんな『人間の持つ欲求』についての記事を書きたいと思います。
そして、この記事を読んで頂くことで、100%の自分で最高に幸福な人生を生きるための『自己実現欲求』を手にしてもらえればと思います。
これからこの記事では、人間の持つ欲求を詳しく解剖して見ていきますので、丁寧に進めていこうと思っています。
ですので、良かったらメモを取りながら『人間』というものを理解して頂いたり、WEBをブックマークして頂いて時間がある時に何度でも読み返してもらえればと思います。
そして、これからの人生をどこまでも自分らしく生きることへと役立ててもらえれば幸いに思います。
また、関連した記事をこちらに用意しました。
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それでは早速ですが、まず最初に100%のあなたで生きるための大きなヒントとなる『自己実現欲求』というものについて一緒に見ていきましょう。
自己実現欲求とは?
まず最初に「自己実現欲求」という言葉を聞いたことはあるでしょうか??
「自己実現欲求」とは、「自分らしく生きたい」と望む欲求のことになります。
きっとあなたも、1度は『命を生きる意味』を求めたり、『生きている理由』を探した経験があると思います。
ただお金を稼いで生きていることに、なぜか不足を感じたことはありませんか?
また、一生懸命に仕事をしているけど、どこか人生が満たされないという虚無感を感じたことはないでしょうか??
ぼくは20代になってから、自分がなぜ地球に生まれてきたのか??を自然と求めるようになりました。
そして、何のために生きるのか??について本当に時間と思考を使ったことがあります。
これはよく言われる『自分探し』になりますね。
「自分とは何者なのか?」そのことを求める欲求に、一時期人生を支配されたことがあります。
でも、その時にわかったことは、頭で考えても『分からない』ということでした。
でも、なぜ当時「自分探し」をしてしまったのかは、今思えばよく理解ができます。
それは、「自己実現欲求」が働いていたからだったんですね。
生きていく中でどこか窮屈さを感じていたり、ここではないどこかに向かいたいと思ってしまう理由は、「自分らしく生きたい!」という欲求が働くからになります。
だからこそ、「自分探し」を始めてしまいます。
でもそれこそが、「自分らしく生きたい」と望む『自己実現欲求』になります。
実は人の持つ欲求とは、5つの階層に分かれていると言われます。
アメリカ人心理学者のアブラハム・マズロー氏は、人間は生きていく中で5つの段階の欲求を持つことを発見しました。
これを、「マズローの欲求5段階説」と言います。
マズロー氏は、「人間の欲求とは、5段階のピラミッドのように構成されていて、低い階層の欲求が満たされることで、より高い階層の欲求を欲するようになる」と唱えました。
つまり、ぼくたちは人生の中で5段階の欲求を持つことになるということですね。
そして、1つの欲求を満たすことで、自然と次のステージの欲求を望むようになるということです。
これは、赤ちゃんの時から成長して大人になるにつれて、自然と求める欲求が変わっていくことを意味しています。
人は成長するにつれて、欲求の階段を上っていくというイメージを持ってみてください。
そして、その欲求の階段を上っていった最上階には、自分らしく生きたいと望む『自己実現欲求』があると言われています。
では、ぼくたちが上る欲求の階段とは、一体どんなものになるのでしょうか??
まずは、それをこれから一緒にみていきましょう。
マズローの欲求5段階説
アメリカ人心理学者のアブラハム・マズロー氏は、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」という仮説を唱えました。
そして、その自己実現を成すためには、5つの欲求の階段を上る必要があると言いました。
これが、マズローの欲求5段階説になります。
人生のゴールとは自己実現を成すことであり、そのゴールへと向かうために異なる欲求を満たしながら人は成長していくと説いたわけですね。
もしかしたら、「自己実現??」と思われた方もいるかもしれませんね。
例えば、どこまでも制限することなく自分らしく活き活きと生きている姿をイメージしてみてください。
その自分の姿を成すために生きることが、自己実現になります。
そんな自己実現に向かう成長の過程で、人は5つの欲求を持つと言われます。
その5つの欲求が、
・生存欲求
・安全の欲求
・社会的欲求
・自我の欲求
・自己実現欲求
になります。
これらの欲求は5つの段階に分かれていて、一番最初の欲求を満たすことで次の欲求が自然と芽生えてくると言われています。
マズロー氏は、人には心や魂があると説いています。
そして、人の心は「本質的には善であり、高い次元を目指すもの」だという仮定のもとで、この欲求5段階説を打ち立てました。
つまり、良い方向へとどんどんと成長していくことが、人間の本質だと説いたわけですね。
その成長のために、人はどんどんと欲求の階段を上っていく、と。
そして、その成長の最上階に行くために、自分らしく生きる『自己実現欲求』があると言われています。
では、どうやったら自己実現欲求に辿りつくことができるのでしょうか??
それを知るために、まずはぼくたち人間の持つ5つの欲求を1つずつ見ていきましょう。
生存欲求
まず、ぼくたち人間が一番最初に持つ欲求が「生存欲求」になります。
生存欲求とは、生き物が生存する(命を落とさない)ために持つ欲求になります。
例えば、
・食べる欲求
・飲み物をのむ欲求
・眠る欲求
・性的欲求
などのことになります。
これらは生存するために必要な欲求であり、「生理的欲求」とも呼ばれています。
ぼくたちが生きて活動する以上は、必ず必要になる欲求になります。
もし、この生存欲求が満たされなければ、最悪の場合は命を落としてしまいます。
だからこそ、ぼくたちは人生の大半をお金を生み出すことに使っていきますよね?
それは、人間社会ではお金という道具と様々なものを交換できるからですね。
お金を手にいれることで、食べ物を食べたり、飲み物をのむことができます。
それらはすべて「生存欲求」を満たすために必要なことだからこそ、ぼくたちは最優先してお金を生み出す行動を人生で取っていきます。
このようにぼくたち人間は、自らの持つ欲求を満たすために人生の時間と行動を使っていきます。
重要なのは、人間は欲求によって行動してしまう、ということです。
だからこそ、ぼくたちは成人してから、まず最初に自分で生きていくため、「生存欲求」を満たすため、お金を稼ぐことを始めていきますよね?
そして、この生存欲求が満たされる状態になると、自然と次の欲求に目覚めていくことになります。
それが、「安全の欲求」になります。
安全の欲求
「安全の欲求」とは、身を守るための欲求になります。
例えば、生きるための「生存欲求」を満たすことができたとしても、野外で寝ていたとしたらどうでしょうか??
また、食品の衛生管理が悪かったり、泥水をのんでいてはどうでしょうか??
最低限の飲む、食うはできたとしても、そんな状態で生活していては身体を壊してしまったり、獣に襲われる危険性も出てきますよね??
また例えば、紛争地域に住んでいたりすると、いくら食べ物には困らなかったとしても、身の危険が身近にありすぎて精神的に疲労してしまいますよね?
都会に住んでいる場合などでも、治安の悪い地域や、騒音、公害が多い場所で生活しているとどうでしょうか??
安静に眠ることもできなければ安全に暮らすこともできずに、健康を維持することが出来にくくなってしまいますよね。
きちんと安静に眠れる環境や、健康を維持できる環境など、より安心・安全に暮らしたいと望む欲求が「安全の欲求」になります。
これは、生存欲求に紐ついた欲求でもあります。
例えば、災害被害にあって住む家がなくなったとします。
そうなると、まず最初に心配することは、食べ物・飲み物の確保ですよね。
食べ物や飲み物は最優先事項になります。
でも例えば、避難所を見つけて、食べ物や飲み物、寝る場所を確保できたとします。
そうすると、人は自然と、
・次はお風呂に入りたい
・もっと気持ちのよいベッドで眠りにつきたい
・個別の部屋が欲しいと、
どんどんと望んでいってしまわないでしょうか?
特に時間が経てばたつほどに、プライベート空間を欲してしまいますよね?
それは、「生存欲求」が満たされて、「安全の欲求」が芽生えてくるからになります。
人は生存欲求が満たされれば、より良い環境で生活する方へと思考と行動が変わっていくからです。
それは、自分の内側で新たな欲求が生まれてくるからになります。
だからこそ、ぼくたちは日常生活で広い家に住むことを望んだり、快適な日々を過ごせる環境を望んだり、より平穏な状況で生活するために仕事を頑張ったりしますよね?
そうやって、生存の欲求、安全の欲求を満たしていくことをします。
そして、「安全の欲求」が満たされてくると、次に望む欲求があります。
それが、「社会的欲求」になります。
社会的欲求
「社会的欲求」とは、集団の中に入りたいと望む欲求になります。
「個」として孤立して生きるのではなくて、集団や家族、コミュニティに属していたいと望む欲求が「社会的欲求」になります。
この社会的欲求は、「帰属欲求」とも呼ばれています。
つまり、帰る場所がある安心感や、愛を求める欲求になっています。
いくら、閑静な住宅に住み、豪華な食べ物を食べていたとしても、人との繋がりがなくなれば生きることに虚しさや孤独を感じてしまいますよね。
愛やつながりを感じられなくなれば、人間は死に至ってしまうこともあります。
実際に孤独死なんて言葉が流行ったように、愛を求める欲求はぼくたちが生きる上ではとても大きな役割を占めています。
例えばこんな経験をしたことはないでしょうか??
見知らぬ集団や環境の中に入った時に、自然とどこかのグループに入ろうとして声をかけにいったり、仲間に入れてもらおうと近づいたりしたことはありませんか??
中学校や高校、アルバイトや会社に入るときなど、新しい環境に入る時は、もっとも人が気を病むところではないでしょうか??
それは、やっぱりどこかで仲間外れにされたくなかったり、孤独を感じたくないという欲求を持っているからになります。
食べるものさえない状況では、その日のご飯を食べることに必死なので孤独の寂しさを感じる暇すらないかもしれません。
でも、ある程度の衣食住が確保されることで、この帰属欲求はだんだんと強くなっていきます。
例えば、ぼくは1人旅をしているときにこの社会的欲求を強く感じることがあります。
日中に人と出会っている時や、見知らぬ土地で旅を楽しんでいるときにはあまり気がつかないんですが、夜になるにつれて無性に寂しさを感じたり、孤独感を感じる体験をよくします。
やはり、旅の経験を分かち合ったり、共有したり、心が無条件に落ち着ける場所を欲したりする気持ちが生まれてくるんですよね。
普段気がつきにくいことですが、見知らぬ人であっても、例え言葉を交わさなくても、一緒にいるだけで心が落ち着くことを体験したりもします。
そんな時には、やっぱり人は、愛や集団の中で生きていきることを自然と求める生き物なんだということを強く感じますね。
そして、この「社会的欲求」がある程度満たされてくると、次に望む欲求があります。
それが、「自我の欲求」になります。
自我の欲求
「自我の欲求」とは、承認欲求とも呼ばれています。
承認欲求とは、認められたいという欲求のことです。
新しい環境に入ると、まずは集団から仲間外れにされないことを自然と求めていきます。
でも、いったん集団の中に入ることができると、次第にその集団の中で「自分を認めてもらいたい」「自分を発揮したい」という欲求がわき出てくることになるんです。
つまり、仲間の中で特別視されたいと望んだり、個性を認められたいという欲求が生まれてくるわけですね。
ただ集団の中にいるだけでは満足できなくなってきて、その中で自分という存在を高く評価してほしいと望み始めます。
ぼくも小学生の時なんかは、あの手この手を使ってとにかく目立とうとしていました。
だれよりも注目を浴びることが大好きで、そのためには手段を選びませんでした(笑)
まさに自我の欲求(承認欲求)ですね。
人から認められることで、喜びを感じていたんですね。
当時はそれが楽しいから、無意識にやっていましたが(笑)
今思えば、家族の中では自分を抑えなければならないことがあったので、自然と外の世界で自分を開放して、自分を認めてもらいたい欲求が働いていたんだと思います。
そんな「承認欲求」には、実は2つの欲求があります。
それが、「自己承認欲求」と「他者承認欲求」になります。
「自己承認欲求」とは、
・自分に自信を持ちたい
・自分を好きになりたい
・自分を認めたい
・自分が世の中の役に立っている実感がほしい
・1番になりたい、
などの欲求になります。
自分自身で、自分を認めたいという欲求ですね。
人は誰でも自分という存在を否定せずに、肯定して認めてあげたいわけですね。
そして、もう1つの「他者承認欲求」とは、
・スゴい人だと評価されたい
・重要人物だと思われたい
・人より優位に立ちたい
・優越感を感じたい
・褒められたい・認められたいという欲求になります。
つまり、他人からプラスの評価を感じて自分という存在を認められたいわけですね。
これは、自分ではなくて、他人から認められて自分を満たしたいという欲求です。
現在のSNSが流行っている背景には、実はこの「承認欲求」が隠れていたりもします。
多くの人が、自分を見てほしいとあの手この手を使って投稿を楽しんでいますよね?
そして、イイネ!やコメントをもらうことで、他者からの承認欲求を満たしています。
多くの人に見てもらったり、イイネ!をもらうことで、他者から認められていること感じるわけですね。
そして、そんな他者に認められる自分に対して自信を持つことができるようになるので、同時に自己承認欲求も満たしていきます。
他人に認められる自分に、自信を持つことができるわけですね。
ですがその逆に、他者からの承認が少なくなると、自分を認めてあげることができなくなる現象も起こっています。
「SNS疲れ」なんて言葉が出てきたのは、そういったカラクリに疲れた人が多く現れたからなんですね。
イイネをもらうために行動することに疲れたり、表面的なイイネの数だけに価値を見いだせなくなった人が増えているのも事実ですよね。
「自我の欲求」に人生が支配されている状態では、他人の承認がモチベーションとなってしまうことが多く、生きるモチベーションを「他」に左右されやすくなってしまいます。
ただ一方で、他に認められることで発信することが楽しくなり、そうやってどんどんと発信を通して自分に自信をつけていく人が増えているのも事実です。
その背景には、「自我の欲求」という自分を認めて欲しいという欲求が隠れているのです。
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そうやって「自我の欲求」が満たされてくると、次に持つ欲求がいよいよ『自己実現欲求』になります。
自己実現欲求
『自己実現欲求』とは、何者かになろうとするのではなく、本来の自分が持っている潜在する力を発揮して、自分を最大限に表現したいという欲求になります。
つまり、
・自分らしく生きたい
・やりたい事をやりたい
・才能を開花させたい
・可能性を追求したい
などのことですね。
『自己実現欲求』のモチーベーションは、相手に認められるかどうかや、自分を認めたい、ではありません。
すでに自分を認めていて、だからこそ、自分の在るべき姿に近づこうとしたり、まだ見ぬ自分を追い求め、自己イメージを広げていく状態でもあります。
そんな自己実現欲求には、特徴があります。
その特徴とは、自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮して「自分を生きたい」という望みが、モチベーションになっているということです。
つまり、そこに他人の評価や判断は一切入ってきません。
ただ自分を成長させるために、まだ見ぬ自己を追い求めることに自分が動かされているわけですね。
例えば、オリンピック選手や芸術家などはその最たる例になります。
他人の評価よりも、自己実現を成すためにだけ行動をしていますよね??
芸術家は、だれかに理解してもらおうとして作品を創るわけではありません。
そうではなくて、自らの内側にあるものを取りだすことにコミットして創作活動を行います。
またオリンピック選手は、誰かに褒められるために行動しているわけではありません。
1秒でも早く走る自分を追い求めて、すべてをかけて生きています。
そうやって、自分の内側にある世界を創ることに人生を使っていきます。
まさに、自分らしく生きている姿そのものになりますね。
そうやって『本来の自分を生きたいと望む欲求』こそが、自己実現欲求になります。
人間は成長していくにつれて、5つの欲求の階段を上っていきます。
そして、その最上階には『自分らしく生きたい』と望む欲求があると言われています。
ただし、必ずしもこの欲求の階段通りに上るのか??と言えば、決してそういうわけでもありません。
どういうことかと言うと、芸術家の人なんかは食べ物を食べることができれば住む家なんてどうでもいいと思っている人もいます。
それは、作品を作ることが出来れば、その他の欲求はあまり気にならないからですね。
また、彼らは認められたいという承認欲求から行動するよりも、自分を追求することで自分を表現したいと強く望んで我が道をいきます。
例え作った作品が認められようが認められまいが、そんなこととは関係なく次の創作へと進んでいきます。
つまり、必ずしも下の階層の欲求を満たしてからでないと、最上階にまで達しないのかと言えばそうでもないということになります。
そんな風にマズローの欲求5段階説には、少し注意点があります。
その注意点をこれから一緒に見ていきましょう。
マズローの欲求5段階説の注意点
マズローの欲求5段階説には、3つの注意点があります。
その【マズローの欲求5段階説の3つの注意点】とは、
・基本的には、下層の生存欲求から順番に満たされること
・置かれた状況によっては、欲求の階段は上下すること
・人生のステージが上がると上位の欲求の割合が大きくなること
この3つになります。
マズローの5段階欲求説を理解して、人生に役立たせるためにはこういった注意点を抑えておく必要があります。
なぜなら、必ず順番通りに進まないといけないと思い込んでしまって、人生の幸福へと進むことにストップをかけないためにですね。
それでは、マズローの5段階欲求説の注意点をこれから詳しく見ていきましょう。
基本は下層の欲求から順に満たされる
人間の欲求は、基本的には欲求5段階説の一番下から順番にわき出てくるものになっています。
一番最初の欲求は『生存欲求』でしたね。
これは、生理的欲求にもなるので最も最優先される欲求であることは間違いありません。
どんな人にとっても生死がかかっているものになるので、無意識にでも満たそうとする欲求になっていきます。
例えば、どれだけ意識を強く持っていたとしても、何日間も飲み食い、睡眠を取らなければば身体が強制的に眠ってしまいますよね??
これは、人間が生きる上で一番強い欲求になるので、この欲求を飛ばすことは決してありません。
基本的には、生存欲求や安心・安全欲求が満たされてから、その上に来る、承認欲求などを満たすことを求めるようになります。
ですので、一般的には、欲求5段階説の下の階層の欲求を満たすことで、次のステージの欲求を満たしていく人が多くなってきます。
ですが、人は置かれた状況によっては欲求の階段を上下することもあります。
置かれた状況によって段階は上下する
ぼくたちは、基本的には下の階層の欲求を満たしてから上のステージの欲求を満たしていきます。
ですが、置かれた状況によって、欲求の階段を上下したりもします。
どういうことかと言うと、例えば、どれだけお金持ちで豪華な家に住み、社会的な立場もある人だったとしても、急な災害に遭い家がなくなってしまえば、どうなるでしょう?
その状況下ではまずは生存欲求を求めることになってしまいますよね?
このように、人は置かれた状況下によって、簡単に求める欲求の階段を上下させてしまうことがあります。
ですので、どれだけ自己実現欲求を持って行動していたとしても、例えば突然最愛の人を失えば、創作活動よりも愛の欲求を求めることになってしまうかもしれません。
つまり、欲求のステージは固定されたものではなく、その時、その瞬間の、その人が置かれた環境や状況によって上下するものだ、ということです。
人生のステージが上がると上位の割合が大きくなる
ですが、人生のステージが上がるにつれて、上位の欲求を求める割合が大きくなっていきます。
人生のステージが上がる、とは収入や社会的なステータスが上がる、ということですが、もっと重要なのは、そういったプロセスの中で人格が磨かれ、人間的な成長をしていく、という部分です。
人間的に成長し、精神が成熟していくほど、安心・安全よりも愛の欲求や自己承認を、愛の欲求や自己承認を満たすよりも、自己実現を、というように、上位の欲求を求めるようになります。
金銭的に豊かになった成功者が、寄付や慈善活動に力を入れ出したり、国家や自分の所属するコミュニティの発展のために、力を尽くす人、というのは、人間的に成熟した結果、
下位の欲求よりも、上位の欲求を優先するようになったからだ、と見ることができます。
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ですが、人生ステージが上がったからといって全ての人が『自己実現欲求』を求めることになるのか?というと、実はそうではありません。
必ずしも誰もが順調に『自己実現欲求』へと進んでいくのか?と言うと、実は決してそうではないんですね。
では、なぜ人生ステージが上がっていっても、全ての人が『自己実現欲求』を持つようにはならないのでしょうか??
その理由は、自我の欲求と『自己実現欲求』の間には、壁があるからになります。
承認・自我欲求の上に壁がある
実は、人間という生き物は、自我の欲求、承認欲求が満たされれば満たされる分だけ、満足してしまう傾向があります。
つまり、その次の欲求を求めなくても良いと思ってしまうわけですね。
日本人は特に、相手から認められると自分を認めることができるので、認められれば認められるほど、そのステージにいることが心地よくなっていきます。
それは、基本的に「自我」というものが、どれだけ認められても満足するものではないからになります。
だから、人から認められていると、そこからわざわざ抜け出そうとは思わなくなってしまうわけですね。
そのステージにいることで満足できているので、わざわざそのステージから抜け出す必要性を感じなくなっていくわけです。
少しイメージしてみて欲しいのですが、もし今あなたが多くの人に認められていて、衣食住にも不満がなく、家族や仲間もいて、その中で自分を発揮できていたとしたらどうでしょうか??
そんな順風満帆な日常を過ごせることに、すでに満足してしまわないでしょうか??
ぼくなら、満足してしまいますね(笑)
だからこそ、自我の欲求にとどまってしまって、その次のステージの『自己実現欲求』へと進む必要性を感じなくなってしまうわけですね。
なぜなら、自我の欲求と『自己実現欲求』は、次元の異なる欲求になってくるからになります。
では、どうすれば自我の欲求を抜け出して、『自己実現欲求』を持つことができるようになるのでしょうか??
次元の壁を超える鍵は『ゴール設定』
自我の欲求を抜け出して『自己実現欲求』を持つための鍵は、人生における『ゴール設定』にあります。
「承認される喜び」
「認められる楽しさ」
そういった自我のステージを飛び超えて、本来の自分の力を開放した人生を望むためには、人生に置けるゴールを設定することです。
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目的意識で成否が決まる?日本人の苦手なゴール:目的思考
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抱負の意味とは?目標やゴール設定との違いを理解しておこう
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自分を変えるには、まずはなりたい自分を明確にイメージすること
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エフィカシーの意味とは?セルフエフィカシーとは成功に必須の感覚
なぜなら『ゴール』とは、自分が望む場所であって、そこに他人や周囲は関係がなくなってくるからになります。
「自分が本当にしたいこと」
「たった1度きりの人生で、自分が成したいこと」
「どうしてもチャレンジしたいこと」
周囲の反応や、関係性、期待などではなくて、自分自身が【自ら成したいと思うこと】を実現するために掲げるものが『ゴール』になります。
それは誰かのためではなくて、自分自身のためだけにすることになります。
もちろん、そのゴールを成すことで多くの人の役に立ったり、人に感謝されたりするかもしれません。
でもその動機は、『自分の内側』から発される自分自身の純粋な願いを叶えることにあるわけです。
それこそが、自分を生きる『自己実現欲求』になるからです。
誰かのため以上に、まずは自分の内側から発される望みを叶えてあげることが、自分を動かすためのモチベーションになります。
例えば、オリンピックで金メダルを狙うアスリートは、金メダルをとることに人生の全てを使っていきますよね?
その選手の行動や軌跡をみて、多くの人は感動を与えてもらうかもしれません。
でも、選手は最初から見てくれる人を感動させるためにやるわけではありませんよね??
1秒でも早く走れるために、1秒でも早く泳げるために、1点でも多く点数を取るために、そのためだけに向かって日々の時間を使っていきます。
その行動のモチベーションは、自己実現をするためです。
それこそが、自分らしく自分を生きる姿になるからです。
そうやって、次元の壁を超えた人が、自己実現へのステージへと入っていくことになります。
そして、ゴールが明確であればある人ほど、どんどんと他人の承認にはこだわらなくなっていきます。
ゴールが明確にある人は承認にこだわらない
ゴールを成すために生きていると、誰かに何かを言われても、また、誰かに認められなくても、生きるモチベーションが下がることはありません。
それは、ゴールという自分の内側にあるものを成すためだけに生きているからになります。
「誰かに認められたい」
「誰かに凄いと思われたい」
「自分に自信をつけたい」
そういった動機で人生を生きているわけではありません。
ただ、「自分の限界を突破したい」や、
「自分の夢を実現したい」
そういったパラダイム(認識の世界)で人生を生きています。
だからこそ、そのゴールに向かってのみ命を使って生きることができています。
つまり、他人の評価や基準は関係がなくなってしまうわけですね。
常に闘う相手は自分になり、昨日の自分、一瞬前の自分よりも成長することを望みとして持ち、さらなる自分を求めて生きていきます。
だからこそ、自分を深く理解していき、自分をより成長させていき、自分ととことんまで向き合っていきます。
そうやって、どこまでも自分を深く愛するために、自己の欲求を叶えるために命を使っていきます。
決して「他人軸」で人生を生きるのではなくて、自分軸で本気で自分を生きるからこそ、他人の評価や判断は気にならなくなっていくわけですね。
でも、そうやって真摯に自分と向き合って生きている姿を見て、多くの人はその誠実さや、人としての崇高な姿勢に心を打たれていきます。
これこそが、マズロー氏が唱えた『心は善を求めてどこまでも成長する』という姿勢を体現している姿になるわけですね。
人の心は、本来そういう風にプログラムされているからこそ、多くの人はその生きる姿勢を見て『感動』をして『共鳴』するわけですね。
勇気をもらったり、まだもう少し自分にもできるのではないかと元気を出したり、人としての素晴らしさに励まされたり。
そうやって、『自己実現欲求』を満たすステージに生きている人は、生きる幸せを自分で創り出していきます。
自己実現欲求を満たすステージに生きる幸せ
『自己実現欲求』とは、自分を深く知り、自分を追い求め、自分を成長させていくための欲求になるので、文字通り『自分を生きること』ができます。
だからこそ、人生を周囲に振り回されたり、流されたりすることが少なくなっていきます。
それは、地に足をつけて、どこまでも自分を生きているからになります。
ぼくたちは、確かに色々な場面や状況によって、幸せを感じることができます。
でも、『自己実現欲求』を満たして生きていくほど、自分が幸せを感じることはないのではないでしょうか??
それは、100%の自分を生きているからになります。
決して他人の評価に左右される幸せではなくて、また、決して物が手に入らないから不幸せといった、そういうステージで感じる幸せではなくて、自分がこの世界を100%生きる幸せ。
それを体感できるのが、自己実現欲求を満たして生きるステージで得られる幸せになります。
失敗も、ミスも、成功も、出来たことも、すべてが幸せに感じる生き方。
それは、自分という存在を、自分の決めたゴールへと進ませているからこそ感じられる喜びでもあります。
誰かと比べる必要もなく、自分を信じないこともなく、ただ自分をどこまでも楽しみながら生きること。
そうやって、たった1度きりの人生を本当に自分のために生きることこそが、マズロー氏は人間が求める最後の欲求になると説いたわけですね。
関連記事:
必然的に私の人生は最善の結果を受け取れる、という最強のアファメーション
まとめ
人間の持つ欲求について詳しくみてきましたがいかがだったでしょうか?
ぼくたちは誰でも『自己実現欲求』を持つことで、自分らしく生きることができることを知ってもらえたかと思います。
最後に今回の記事をまとめていきたいと思います。
・人間は、5つの段階の欲求を持つ
・その5つの欲求とは「生存欲求」「安心の欲求」「社会的欲求」「自我の欲求」「自己実現欲求」になる
・基本的には、下の階層の欲求から順番に満たしていく
・ただし、置かれた状況によっては欲求の階段は上下する
・人生ステージが上がると求める欲求は高くなる
・自我の欲求と自己実現欲求の間には壁がある
・その壁を乗りこえるための鍵は「ゴール設定」にある
・ゴールが明確にあれば、承認欲求にはこだわらなくなる
・『自己実現欲求』を生きる幸せこそが、マズロー氏の説いた人間の求める姿
人間の『生きること』は考えだすとキリがなく、幸せの価値観も様々にあります。
でも、『自己実現』を成すために生きることは、すべての人間にとっては究極の幸福の姿になるのかも知れませんね??
ぜひ、これからの人生に役立つ記事になれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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本気で人生を変えたいあなたへ
最後までお読みいただきありがとうございます。
このブログでは「命の可能性をどこまでも広げていくために」必要な情報を発信しています。
「お金」「仕事」「自分自身」に制限されないで、「やりたいこと」を自由に選び「生きたい生き方」を自由に選び「在りたい自分の在り方」でとことんまで自由に自分を楽しむことが出来れば、『生きること』の意味が根本から変わってしまいます。
でも、それこそが、本来の『命の使い方』になるはずだと信じています。
ぼくも、人生に夢や希望を持つことを一度「あきらめた人間」です。
自由を邪魔する『たくさんの制限』に負けてしまい、人生に夢を描くことをあきらめてしまいました。
そんな時期に、このブログの運営者であるサトリ(金山慶允)さんと出会いました。
サトリさんが、ぼくの冷めてしまった気持ちを動かてくれたのは「人生をあきらめる必要がないこと」を丁寧に教えてくれたからでした。
それは、サトリさん自身も人生に迷い、でも何とかしようと思って『実際に人生を変えてきた人』だったからです。
サトリさんは起業後、わずか3年で年商1億円を突破しましたが、それが何も「特別なことでは、ないこと」を常に教えてくれます。
だからぼくも「人生をあきらめる必要がないこと」を知りました。
でもそれは、サトリさんの講座を受けていれば自然と身につくことでした。
なぜなら、サトリさんは相手の成長だけを見て、常に背中で見せてくれる『真の教育者』だからです。
だから、ぼくもその背中を追っていくうちに自然と変わってしまっていました。
当時のぼくは、借金が400万円以上あって、本当にどうしようもない人間でした。
でもそんなぼくでも今では毎日、わき目もふらずに活動を続けることを楽しむことができています。
それは、サトリさんの言葉に毎日触れているからです。
サトリさんの講座と出会って、ぼくは自分の頭で考える力や、現実を前に動かす力、夢を見る力、そして、生きる力を、毎日持てるようになりました。
そして今では、こうして一緒に仕事をすることができています。
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西野たかお
【賢者の知恵袋】のライター。人生の「自分探し」を終え、人生を『自分試し』に切り替えるためのビジネスコンサルタントをしています。たった1度きりの『あなたの地球の体験』を思いっきり後悔、制限なく楽しむために、時間と、お金と、働き方の『自由を手にいれる方法』をお伝えしています。
“自己実現欲求と人生のステージについて考える” への3件のフィードバック