目的と目標の違いとは?目標はあるけど目的がない人は成功できない

あなたには今、目的がありますか。

目的が明確じゃない人は成功できないし、望む人生は実現できません。

まずそもそも、目的と目標の違いを明確に答えられるでしょうか。

僕は今までコーチングやビジネスコンサル、セミナーなどを通じて数千人の方とお話してきました。

その経験から言って、目的と目標の違いを明確に理解していて説明できる人は、あまりいないようです。

目的、目標について解説している記事や書籍はたくさんあります。

それらを読めば、ぼんやりとは理解出来るでしょう。


でも、大事な核心部分に触れた物は少ないので、スッキリ腑に落ちることは少ないはずです。


この記事では、僕たちが曖昧にしてしまいがちな目的の重要性と、自分だけの目的を持つ方法について具体例をふんだんに入れながら丁寧に解説しています。

また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。

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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。


ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。

興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。

では、本題に入りますね。

目的と目標の違いとは?

目的と目標については、多くのサイトや書籍で語られています。

その内容を簡潔にまとめると、こういうことになります。

目的 = 目指す的(まと)→ 最終的な到達点

目標 = 目指す標(しるべ)→ 途中の通過点


すごくわかりやすいですね。
でも、この理解では不十分です。

 
例えば、これらは目的でしょうか目標でしょうか。

難しい問題です。

  • 転職に成功する
  • ビジネスで一財産築く
  • 結婚をする
  • プロジェクトを成功させる

先程の、一般的な目的と目標の定義を持ち出して考えてみましょう。

これらを、最終到達地点だと思えば目的ですが、その先に更に大きな目指す場所があるなら通過点、つまり目標になりそうですね。
 

「目的って大きい目標のことじゃないの?よくわからないけど。」

というのが一般的な感覚だと思います。

目的と目標についての捉え方を、もう一歩踏み込んで理解してみましょう。

以下のように理解すると、全く新しい世界が見えてきます。
 

目的:ゴール(理想)の実現に直結する状態、状況

目標:目的を達成するための通過点
 

こういう理解で、目的と目標を捉え直してみてください。


例えば、先程も例に挙げた「転職に成功する」について考えてみましょう。


まず、心の中に思い描くゴール(理想)があり、その実現に必要なのが「やりがいのある仕事がしたい」「年収を上げたい」「ブラックな労働環境から逃れたい」などでしょう。

これが目的です。

そして、「転職に成功する」ことは、この目的を達成するための通過点なので、目標だとわかります。

多くの人は、自分のゴール(理想)の実現につながらなくても、「大きめの目標」なら目的と勘違いしてしまいがちです。

具体例を挙げると、「転職に成功する」「受験に合格する」「結婚する」などですね。

こういった大きめの目標は、達成しても自分のゴール(理想)が叶うわけではないので、成功に結びつきません。

それどころか、せっかく頑張って行動したのに「燃え尽き」や「消耗」を引き起こします。


目的の重要性がなんとなく分かってきたでしょうか。

もしまだピンとこなくても、安心してください。

この記事の中で沢山の具体例と事例を添えて解説しているので、簡単に理解出来るようになっています。


世の中の多くの人は目的(ゴール)を持たず、場当たり的に大きな目標を掲げて迷走し、忙しい毎日を送っています。

これでは思い通りの人生にならず、夢も実現できず、生活に不満を感じてしまうのは当然です。

この記事を読めば、「目的を持つことであなたの人生が成功する」ということがイメージ出来ます。


今まで「なんとなく」「義務感」で目的や目標を定めていたかもしれませんが、これからは「自分のために」「心から」目的や目標を定めたい、という気持ちに変わってしますよ。

目的とは何か?

一般的には、目的はただの「大きな目標、最終到達地点」と思われています。

ですが、先程説明したとおり、『ゴール(理想)の実現に直結する状態、状況』でなければ、目的とは言えません。

「理想の状態」をもう少し噛み砕くと、自分の欲求や願望が満たされる状況のことです。

欲求や願望が満たされるとを追求していくと、最終的な目的は誰しも、「幸せになること」なのですが、これでは抽象的すぎて目指せません。

「何がどうなれば自分は幸せなのか?」という具合に、幸福を目指せる程度に具体化したものが目的と考えればオッケーです。

「自分の理想」を考えることが、目的を考える時にはとても大事になってきます。

人から与えられた大きな目標を、ただ「こなす」ことに慣れると、目的の持つことが難しくなっていきます。

大学受験を例にしてお話しましょう。

親や学校、周囲の期待から、「東大(難関国公立)に入る」ことを目指して勉強を頑張る「いい子」は多いものです。

「大きめの目標」を目的と錯覚して、目の前のことを一生懸命こなしていると、ますます自分の望みを考えられなくなるので、目的を持てなくなってしまいます。

実際、こうやって自分の心からの願いではなく、他人の期待に答える形で東大に入ってしまった人は、燃え尽きて中退したり、自堕落な生活を送ったり、卒業してもフリーターでフラフラしてしまいます。

一方で、僕の大学受験を振り返ってみると、有り難いことに自分のゴールに基づいた目的を持つことが出来ました。


当時、大学生の生活を舞台にした「オレンジデイズ」というドラマが流行っていて、それを見た僕はバッチリ影響を受け、大学生生活に憧れを持っていました。

そんな時、塾の学生講師に同志社大学の大学生がいて、休日にキャンパスを案内してくれたことになったのです。

彼が案内してくれたキャンパスの広大さや、楽しそうな大学生の様子、階段型の大教室などを見て回り、憧れのイメージ通りの大学生活が送れそうだと、舞い上がってドキドキしたのを、昨日のことのように思い出します。

当時の僕は勉強嫌いで遊びと部活に忙しく、授業ではいつも居眠り、学校や塾を抜け出してカラオケやボーリング、お祭りなどに行くサボりの常習犯でした。

でも、キャンパス見学から帰ってきて以降は、勉強が全く苦ではなくなりました。

与えられた目標や、周りの期待から嫌々やる勉強は辛くてつまらなかったですが、自分の目的(理想)の実現のためにやる勉強は楽しくて仕方なかったのです。

目的とは、『ゴール(理想)の実現に直結する状態、状況』であり、日々の仕事や行動に意味や意欲を与えてくれる魔法のような効果を発揮します。


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こんな風に、目的を持つことの素晴らしさを語ると、目標は悪いものという印象になってしまうかもしれませんが、そんな事はありません。

役割が違うだけで、目標は目標で大切なものです。

目標とは何か?

目標とは簡単に言うと「目的を達成するための通過点」でしたね。

すごく簡単な例を出します。

「美味しいご飯を食べてお腹いっぱいになりたい」という目的があるとします。

そのために「カレーを作って食べる」という大目標を決めて、その大目標までの通過点として、以下のような少目標が立てられます。

  • 食材を買いに行く
  • 食材を切る
  • 煮込む
  • 味付け
  • 盛り付ける

目標は目的に到達するための階段のようなものです。

小さなステップを一つずつ登っていくことで確実に目的に近づくことが出来る目安になります。

少目標を立てずに、いきなりカレーを作ろうとしても、具材や調理器具が足りなかったり、余計な手間かかってしまい、食事の時間までに作れないかもしれません。

目標が具体的で的を得た内容であれば、目的が達成しやすくなります。


また、目的がない目標は「悪い目標」です。

なぜなら、達成しても理想や願望、欲求が満たされないからです。


目的を持たず、一般的な常識や風習、周囲からの期待を基準に目標を決めると、自分の目的が達成されないので、頑張ったのに満たされない結果に終わります。


目標を立てて頑張っても大変なだけ、忙しく疲れるだけ、と思っている人は、その目標が自分の目的につながっていないからです。

目的につながった目標は、自分を幸せにしてくれる実感があるので、辛くありません。


先程の、僕の受験の例で再度解説しましょう。

僕には「楽しい大学生活を送る」という目的があり、そのために「同志社大学に現役合格する」という大目標を立てました。

この大目標までの通過点として、

  • 過去問を完璧に解ける様になる
  • 〇〇月までに模試で合格判定を取る
  • 英単語を〇〇個覚える

という具合で少目標を立てて実行していきました。

一つひとつの目標を目指すことも、達成することも、全てが自分の目的につながっているので、辛くないし、行動し続けられました。

的確な目標を設定し、達成することで、目的の実現に近づけるのです。

「目的と目標」と同様に、曖昧に扱われている「戦略と戦術」についても解説します。 

目的と目標、戦略と戦術について

目的・目標と共に(特にビジネスの現場で)語られる事が多いのは、戦略と戦術です。

この4つの関係性を曖昧に捉えている人がいるので、整理して理解しておきましょう。

これを理解していないと、小手先のやり方や計画ばかりに終止して、長期的な視点を持てなくなってしまいます。

ビジネスの現場でも、「ランチェスター戦略」とか「ブルーオーシャン戦略」とか、それらしい言葉を使ったり、学んだりして時間を無駄にしてしまいます。

まず最終到達地点としての目的というものがあり、その目的を達成するための通過点として目標を設定します。

その目標を達成するための大枠の作戦が戦略であり、戦略を具体的に実行に移す方法が戦術です。


簡単に言うと「目的 → 目標 → 戦略 → 戦術」という順番であって、逆はありえません。


例によって、僕の大学受験の話になぞらえて解説します。


僕には「楽しい大学生活を送る」という目的があり、そのために「同志社大学に現役合格する」という大目標、受験対策のための複数の少目標を立てました。


この目標を達成するために、僕は以下のような戦略をとりました。

  • 受かりやすい不人気学部、学科を受験する
  • 受験に必要な3科目に絞って勉強する
  • センター試験や他の大学対策はしない、滑り止めも受けない
  • 徹底的に過去問分析

これらの戦略を実行に移すための具体的な方法が戦術です。


例えば以下のような内容になります。

  • 塾講師に同志社大学対策の授業をしてもらう
  • 同志社大学に合格した学生講師に聞いた参考書や勉強方法を取り入れる
  • 勉強が偏るため学校の成績が落ちる事を、家族に説明し理解してもらう

こんな具合です。

繰り返しになりますが、大事なのは順番です。

「目的 → 目標 → 戦略 → 戦術」の順番で考える必要があります。

目的の重要性の話に戻る前に、もう少しだけ、戦略と戦術について具体的に解説しておきましょう。

戦略とは何か?

三省堂辞書によれば、戦略とは「戦いに勝つための大局的な方策」です。

対して戦術とは、「戦闘の具体的な術策. *戦略に対して,より実際的・部分的なものをいう。 目的達成のための方法・手段」と記載されています。


戦略は、方策という言葉以外に、作戦や、シナリオ、方針という言葉でも表現できますね。

目標を達成するための方向性を定めることが、戦略を決めるということです。


例えば、ビジネスで、「1億円の売上を作る」という目標があったとします。

この時にいきなり、「どうやってものを売るか」という具体的な戦術レベルから考えるとうまくいきません。

まずは大枠として、

  • 低単価の商品を大量に売る薄利多売
  • 高単価の商品を少量売る厚利少売

どちらの戦略を取るかを決めた上で、具体的な戦術を考えてれば、混乱が少なくなります。

逆に言うと、混乱が生じている現場では、「目的 → 目標 → 戦略 → 戦術」の順番を守らず、必ずどれかの項目をすっ飛ばして、下流の項目に取り組んでいるとも言えます。

戦術とは何か?

「目的 → 目標 → 戦略 」の上流の流れが決まっていれば、戦術を定めるのはそこまで難しくありません。

受験を例に取れば、戦術は

  • どれくらい単語を覚えればいいのか
  • どの参考書で学べば良いのか
  • 毎日どの様に勉強するのか

といった、超具体的なやり方のことです。

僕の場合、自分の目的と目標、戦略がすべて明確だったので、具体的な勉強方法や受験対策といった戦術レベルのことは、塾講師や学校の先生に相談すればすぐに解決しました。

勉強範囲が少なくて済んだので、短期間で受験対策が出来て、大学にも合格し望み通りの未来を手に入れられました。


これがもし、目的や目標、戦略が曖昧なまま、偏差値や評判を基準に、地元の公立大学を本命にして、適当な戦略を立てていたらどうなっていたでしょう。

センター試験の対策が必要になり、受験科目や範囲が膨大に増えて大変だったはずです。


さらに、目標を達成しても、自分の理想につながる実感が持てないのでモチベーションが湧かず、勉強にも身が入っていなかったと思います。


巷には、戦略レベルの行動を促す広告が溢れています。

  • 糖質制限の食事法ですぐに痩せられます!
  • 美肌のためには、毎日の〇〇習慣!
  • このキッチン用品で毎日のお料理が時短できます!
  • 出来る男(女)は〇〇を欠かさない!
  • 一日一杯のコーヒー代を資産運用するだけで老後は安心!

などなど、戦略は具体的なので分かりやすく人を惹きつけます。

でも、その戦略が自分の目的につながるかどうかまでは、広告主は考えてくれません。


自分の目的は、自分で考える必要があるんです。

ここまで読んできて、「なるほど。そりゃそうだ。」と思ってもらえたかもしれませんね。

でも、僕らは、日常生活の中で目的をないがしろにして、目標や戦略に終始してしまいがちです。

なぜ僕らは、こんなにも大事な目的を考えられないのでしょうか。

多くの日本人は目標があって目的がない

なぜ僕たちは、自分のゴールや目的を無視して、目標ばかりを考えてしまいがちなのでしょうか。

僕が大学を卒業して就職した会社は、社員1,000名を超える上場企業でした。

新卒一年目から年収500〜600万円を保証する破格の雇用条件だったこともあり、めちゃめちゃ優秀な同期たちに囲まれて働くことが出来ました。

予備知識もほとんどなく現場に駆り出されたのに、大企業の部長クラスの顧客を前に、そつなく仕事をこなす同期たちを見て、天才ってこんなに居るんだなぁと感動したものです。

(ちなみに僕はその会社で落ちこぼれて、うつ病になって辞めてしまいましたが…。)

あの会社の社員は、同期も先輩も、素晴らしい実務能力があったし、会社から与えられた目標や仕事を達成する能力は非常に高かったです。

会社の営業目標や、社長が描く目的を実現するための働きは素晴らしいものがありました。

 
ですが、自分個人の理想のライフスタイル、目的を持って目指している人は少なかったのです。

仕事の話はいくらでもできるのですが、個人的な生活や未来の人生設計の話となると、とたんに話が広がらないのです。

仕事に邁進しすぎて、身体がぼろぼろになり、体調を崩してしまう人も多い職場でした。


そんな彼らの様子を見て、「実務能力の高さや頭の賢さと、人生で成功することは直結しないのだ」と思ったものです。

なぜ、学校や、会社の中では優秀な部類に入るはずの彼らが、目的を持っていなかったのでしょうか。


僕は、日本の学校教育に問題があると思っています。

僕らが学校教育の中で、自分の目的ややりたいこと、自分が望むことを考えさせられる時間はどれくらいありましたか。

与えられた目標を強要され、無思考に課題をこなす訓練をしている時間と比べて、どちらが多いでしょうか。

答えを聞くまでもなく、「無思考に求められたことをこなす訓練の方が多い」ですよね。


自分の夢や目的を描く方法や訓練などされず、進路選択の段階でいきなり「将来何になりたい?」「やりたいことは何?」と唐突に聞かれます。

そんな教育の中で鍛えられるのは、人に認められそうな「それっぽい夢や目的を語る能力」だけです。

こんな教育環境を経て大人になり、社会に出たら会社から与えられた目標をこなし続けます。


そうして大人になった人が、親として子育てをしているんです。

こんな環境の中で、僕たちが目的を持てずにいるのは、仕方がないことでしょう。

他人から与えられた目標は当人の目標ではない

僕たちは、かけがえのない人生を、他人や組織に求められる役割に終始してしまいがちです。

求められることをこなすことだけで精一杯で疲れ果て、自分の人生のための時間を使っていません。

  • 父として、母として
  • 息子として、娘として
  • 兄弟として、姉妹として、
  • 上司として、部下として
  • 社長として、社員として
  • 地域の役員として、参画者として
  • リーダーとして、フォロワーとして

望まれる役割や成果を出すことは、ある意味簡単です。

相手に望まれることを、ある程度機械的に考えられますからね。

この記事の最初に、目標は「目的を達成するための通過点」だと説明しました。


目的がない「お題目の目標」は、それを通過しても自分の理想の実現には繋がりません。

お題目の目標を達成した時に、なんの喜びも感じなければ良いのですが、実際はそうではありません。


目的につながらない目標であっても、達成すればある程度の達成感や自信、刹那的な幸せ感を感じることが出来てしまうのです。

これが事態をややこしくしています。


目的を持つことなく、「とりあえず痩せる」「とりあえず役割を果たす」「とりあえず資格を取る」「とりあえず金儲けする」というとりあえず立てた目標でも、達成したらある程度感情的に満たされてしまうんです。

でも、他人から求められたり、与えられたものは、徒労感、やらされ感が多い上に、達成した時に得られるものも少ないので、あなたの人生を本質的に豊かにするものではありません。


自分の心からの目的を目指して行動し、達成するからこそ、自分の人生が満たされていくのです。

僕は日々多くの人と出会う中で、金銭面や社会的地位で大きく成功しているのに、虚無感に苛まれ、幸せを探し求めるゾンビのような人と出会うことがあります。


同じような言葉に『決意表明』があります。

この言葉も、本当の意味の深さに比べて、ライトでインスタントな使われ方をすることが多いです。

参考記事:
決意表明を例文から作るのは危険?一度失った信頼を取り戻すのは大変



社会的に成功するためには、目標や他人からの評価を基準にしていればいいです。

ですが、自分の人生の成功、自分なりの成功を目指すのなら、心からの目的をもつ必要があります。

もう少し詳しく、知り合いの悲しいゾンビの話をしましょう。

目的がない人は成功できない

あなたの人生には目的がありますか?
あなたの今の目的はなんですか?


ぎょっとする質問かもしれませんね。

この質問に答えられるかで、あなたが成功できるかが決まります。


成功とは何でしょうか?

  • お金を持つこと?
  • 資産を築くこと?
  • 家族を養うこと?
  • 結婚すること?
  • 親孝行すること?
  • 奉仕活動、社会貢献をすること?
  • 多くの信仰を集めて讃えられること?
  • 有名になってちやほやされること?
  • それとも、自分の城を持つこと?

これらは全部成功と言えます。

ですが、あなたにとっての成功であるとは限りません。

さて、あなたにとっての人生の成功とはどんなものでしょうか?


自分にとっての成功が分かっていないと、成功などできないのです。

自分にとっての成功とは、自分の目的とも言えます。


目的がない人は、社会的に成功しても幸せになれません。

たとえ、月収100万円、1000万円、1億円になってもです。

他人からは「成功していますね」と言われることもあるでしょうが、心が満たされることもありません。


僕の知り合いで、六本木の家賃 数百万の部屋に住んでいる社長がいます。

彼は社会貢献活動にも熱心で、業界のリーダーで、著名人で、収入も莫大です。


でも彼は、毎晩家に変えると寂しくなり、近くのクラブを飲み歩き、記憶がなくなるまで泥酔するのが習慣だと話してくれました。

二日酔いで痛む頭を抱え、ベッドの両脇で寝ている知らない女の子たちを追い出すことから一日を始めるそうです。


彼は、外野から見れば大成功しています。

でも、彼自身の人生の成功は全く手に入っていません。


それは、彼が自分の目的を見つめ直すことをしない限り、手に入らないでしょう。

僕が働いていた会社の社員もそうでしたが、頭脳がとても優秀で、実務能力が高くても、目的を持たず、成功していない人は多いです。

目的を持つことはなぜ、これほどまでに難しいのでしょうか。

なぜ目的を持たない人が多いのか?

僕たちが目的を持たない・持ちにくい理由は、先に述べた学校教育に大きな原因があると思います。

そしてもう一つ、根本的な原因は、「面倒くささ」です。

  • 自分が何を求めているのか
  • どんな自分になりたいのか
  • 何を手に入れたら満たされるのか
  • 心の内側に真摯に向き合った上で欲しいもはなにか

こういうことを、ゼロベースで考えるのは大きな労力が必要になります。

目的は、自分の心の内側にしか正解がありません。

目的を考えるのは、面倒くさいのです。


逆に、人の期待に答えたり、常識や慣習に従ったり、役割に徹していれば、頭を働かせずに済みます。

人間は思考する努力を省きたいために、ありとあらゆる方便に頼ろうとする。
Man tries to depend on every expedient because he’d like to omit a considered effort.

トーマス・エジソン

僕たちはみんな、幸せを犠牲にしてでも「思考する」という面倒臭さを避けたい生き物なのです。

逆に言うと、この目的を持つことさえ出来れば、成功は約束されているということでもあります。

目的を持てる人は何をやっても成功できる

自分の人生においても事業においても、 目先の目標や戦術にとらわれず、目的を常に見据えられる人は、必ず成功へ近づく行動ができます。

これは、世界的名著『7つの習慣』の「第二の習慣:目的を持って始める」の章で語られている内容に通じることです。

はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに、間違った場所に早く辿り着くだけである。

『7つの習慣』 スティーブン・コヴィー著

自分が心から望む目的を据えられる人は、多少不器用だったり能力に足りないところがあっても、着実に一歩一歩、成功に向かって歩いて行けます。


目的をもたず、 与えられた目標に終始したり、周りの人の期待に答えることばかりしている人はいつまでたっても成功にたどり着くことができません。


一度きりしかないかけがえのない人生の時間を、自分が望んでいないことや他人のために使うのは馬鹿げています。


ですが僕たちは、目的の持ち方を教えてもらったこともないし、どうやったら目的を持ってるかわからないまま社会に放り出されてしまいました。

最後に僕からプレゼントとして、目的を持つためのトレーニングと考え方についてお伝えしたいと思います。

目的を持つためのトレーニング

目的を持つためのトレーニングとして、僕からおすすめしたいのは、個人的な人生における夢リストを100個以上を書き出すことです。

「個人的な人生における夢」という部分が重要です。


自分がやりたい夢を100個書き出した後、そのリストの項目が達成された結果、何が得られるのかをチェックします。

自分の心や欲求が満たされるのか、それとも自分の周りの人が喜ぶだけなのかを、冷静な目でチェックしましょう。


「人の期待に応える喜び」というものは存在します。

人に貢献することで自分の心が満たされるメカニズムが、私たちの心に元々備わっている問ういのは素晴らしいことですよね。


ただ、今は目的を持つ「トレーニング」という趣旨でワークをしているので、一旦他人のことは横に置きましょう。

世のため人のため、家族のため、恩返しのためなどの目的や目標は、美しいものなので、人から賞賛されます。


しかし、自己満足のためだけの目的・目標というのは、あまり褒められません。

ですが今は、他人は喜ばないかもしれないけど、すごく自己満足出来るという煩悩に偏った目的をできるだけ多く書き出してみましょう。

正直に真摯に自分の気持ちに向き合ってみるのです。


これまでの人生で、人の期待に応えることばかりしてきた人は、最初は自分の気持ちや望みを考えることが出来ないかもしれません。

これは、自分の望みを感じる感情のセンサーが麻痺している状態だと言えます。

最初はリハビリだと思って、自分の望みを持つ訓練をしてみましょう。


この100個夢を書き出すというワークは、自分の望み、理想を見つめることにとても役に立ちます。

簡単なものですが、夢リストを100件書出すためのワークシートを用意しました。

こちらからダウンロードして使ってください。

夢リスト100ワークシートPDF

http://1025h.com/media/yumelist100.pdf

ひとつ、夢リストを書き出すためのヒントをお伝えしておきましょう。

僕たちの夢というのは、実は4種類しかありません。

  • やりたいこと
  • 欲しいもの
  • なりたい自分
  • 行きたい場所

どんな夢や願望もこの4種類のどれかに当てはまるのです。

さらに、細かく分類すると以下のようになります。

(1)一人でやることか
(2)誰かと一緒にやることか

欲しいものは(3)有形か

(4)無形か

なりたい自分とは(5)外面的なものか
(6)内面的なものか

行きたい場所は(7)国内か
(8)海外か

こんな風に8つの分野に分ければ夢も書出しやすいのではないでしょうか。


これをヒントに是非100個書き上げてみてください。

書き上げた後は、リストのそれぞれの項目が叶ったら「どんな感情を感じるのか」「自分の煩悩が満たされるのか」ということを想像してみてください。


ここに意識を向けることが、すごく大事です。


また、定期的に、将来やりたいことや夢を書き出しながら考える習慣をつけるのがおすすめです。

僕は毎月1回以上、このリストを読み返し書き足す習慣を10年以上続けています。


今では夢リストは 500個近くなりました。

こうやって自分の個人的な夢や目的、煩悩について突き詰めて考えるようになると、自分がいま目指しているものが、ただのお題目の目標なのか、理想や願望が叶うことにつながる目的なのかが直感的に分かるようになってきます。


そして何かを目指す時に、「理想の未来につながるか」を考えるようになるので、自然と目的を持つ思考法に変わっていきます。

慣れていないと、こういうワークには時間がかかるし面倒くさいものです。


でも、時間をかけてでも、やる価値があります。

あなたの人生に何の意味も持たない無駄な時間(間違った場所にかけたはしごを登る時間)を大幅に削ってくれることになりますからね。

この記事のまとめ

最後に、この記事のポイントを箇条書きでまとめておきますね。

理解できない部分があったら、該当部分を読み返してみてください。

  • 多くの人は目的と目標の違いがわからない
  • 目的はただの大きめの目標ではない
  • 目的はゴール(理想)の実現に直結する状態、状況のこと
  • 目標しか見ていないと燃え尽きや消耗につながる
  • 目的が明確になれば、やる気は自然と湧いてくる
  • 「目的 → 目標 → 戦略 → 戦術」という順番で考える
  • 混乱が起こるのは、順序を無視して取り組んでいるから
  • 実務能力や頭の良さと、人生で成功できるかは関係がない
  • 僕たちが目的を持てないのは教育のせい
  • 他人の期待に答えているだけでは人生は充実していかない
  • 目的がないと成功できない
  • 目的があれば成功は約束されたようなもの
  • 自分の心と向き合って目的を持つトレーニングをしよう

目的を持つことは、あなたの人生、生活全般を豊かなものにしてくれます。

この記事を、自分の目的を見つめ直すきっかけにしてもらえれば幸いです。

以上です。



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