不動産営業マンであり、かつヒプノ・セラピストの長尾啓二です。
「マインド」に関して、インターネット上にある、多くの発信や記事の中から、この記事に目を止められたこと、とても嬉しく思います。
お礼申し上げます。
「マインド」に関しては色々な発信があります。
あまりにも多すぎてちょっと分からなくなってきた。
そんな感じではないでしょうか?
これは私もそうでした。
そして「マインド」に関して調べていると。私たち日本人に気風に通じるところがあったのです。
この記事では
- マインドとはなにか?
- 日本においてどんな風にマインドは使われているか?
- マインドが示す日本人の気風
- 日本人の在り方を示す精神性
について、お伝えしております。
マインドについては日本人の性質をとても適格に表す言葉でした。
それを理解していただくと「日本人」としても理解が深まります。
また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。
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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。
この記事には 濃いめの内容を詰め込んでいます。
一度で読み切れないなと感じたらお気に入りやブックマークに追加してみてくださいね。
ご一読下さい。
マインドとは何か?
「マインド」とは何か?
私たちは日々の暮らしの中で、「マインド」という言葉をよく聞きます。
また、よく使います。
「マインドセット」
「マインドマップ」
「マインドコントロール」などなど。
皆様もご存じのとおり、元々は英語の「mind」です。
直訳すると「心」「精神」になります。
私たちに馴染みが在るのは、「心」の方かも知れませんね。
英語では「心」「精神」を表す単語は、多くあります。
「ハート(heart)」
「メンタル(mental)」
「スピリット(Spirit)」などがそれにあたります。
「マインド(mind)」との違いを見てみましょう。
そもそも「マインド」は「心」の中でも「知性や理性を働かせる意味における『心・精神』」を指します。
「ハート」は「心臓」の意味を兼ねています。
「ハートを射止める」と使われたりしますね。
「マインド」より、より感情的な、感情の発信の源である「心」を指す意味を含んでいます。
「メンタル」は、実は「マインド」の形容詞です。
またマインドが持つ「精神」をより強く表現した言葉です。
「彼はメンタル」が強い」と言いますよね。
「彼は精神力が強い」という意味になります。
「スピリット」も「精神」の意味があります。
ただ「マインド」に比べて「魂」「霊的」「心意気」などの要素を強く持ちます。
「気合」に近いものがあります。
このようにして見て行くと「マインド」はかなり「知性」「理性」を働かせた「心」である意味が強いことがわかりますね。
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マインドの日本語化した意味
前章では日本語の「心」「精神」を表す言葉が、英語では数多くあることを見てきました。
その中でも「マインド」を一番よく耳にするように感じないでしょうか?
「メンタル」
「ハート」
「スピリット」
これらに比べて使われてる感じがします。
「日本語」にうまく溶け込んだとも言えます。
これはなぜでしょう?
「mind」には「心」「精神」の他にもう一つ意味があります。
「気にする」
「気にかける」
です。
英会話で実例を見てみましょう。
「Never mind」は「氣にしないで」
「Do you mind?・・・」は「あなたは氣にしますか?」
私は、他の「心」「精神」を表す単語と異なり「気にする」という意味が、日本人の気質にあったのではないか?と見てます。
日本人は「気配り」「気遣い」「気心」と「氣」に対して敏感な人たちです。
「氣」の意味を含む「mind」は日本語に入り込み、その意味の幅を広げました。
mindが持っていた「心」「精神」の意味には「氣」があったのです。
それが元になり「mind」は「意向」「意識」「好み」などに広がった行きました。
日本に入った「mind」は定着し日本語の「マインド」になったのです。
マインドが入った言葉の例
前章で、英語の「mind」が日本に入り「マインド」として定着したのを見てきました。
その結果、私たちの日本語は「マインド」が入った言葉を「多く使う」ようになりました。
「〇〇マインド」
「マインド▲▲」
「マインド」はすそ野を広げるように、私たちの生活に入ってきました。
その「マインド」がついた言葉について、見て行きましょう。
そしてそれがいかに私たちの気風とマッチしたかを確認してみましょう。
マインドセット
「マインドセット」
ビジネスなどでよく聞かれる言葉です。
その意味は、個人個人が持っている物事への考え方です。
その考え方は、それぞれが受けた教育、先入観、経験、思い込みなどから出来ています。
簡単に言えば「考え方の枠組み」です。
マインドセットの説明としてはこのとおりです。
参考記事:
マインドセットの意味、そして使い方、変える方法を解説
ここで思い出して下さい。
「成功するマインドセットとは?」
「成功するにはマインドセットが大事。」
などという言い方よく聞きます。
皆様は私が最初に説明したこと、少し違和感を感じませんでしたでしょうか?
実は私は感じました(笑)。
私たちは普段そこまで意識して使ってないですよね。
私たちは「マインドセット」をこんな感じで使ってませんでしょうか?
「(成功するために)意識を変える。」
「(成功するために)考え方を変える。」。
私たちはそんな感じで使っていることが多いと思うのです。
これは「マインド」が持つ意味が広がったからです。
私が前章でこう書かせてもらいました。
それが元になり「mind」は「意向」「意識」「好み」などに広がった行きました。
私たちがマインドセットという言葉を使うとき、その意識、意向に目を向けています。
マインドセットが持つ本来の意味を通して、「決意表明」をしているのだと思います。
「mind」が日本語の「マインド」に変わった印(しるし)です。
マインドセットという言葉に関しては、【賢者の知恵袋】編集長も、独自の視点で論文ばりの濃厚な記事を書いてます。
理解を深めたい方は読んでみてください。
参考記事:
マインドセットの意味を正しく理解すれば、行動と結果を確実に変えられる
◯◯マインド
「〇〇マインド」
私たちはこの言い方をよくします。
「ビジネスマインド」を発揮する。
「ホスピタリティマインド」を養う。
こんな風に使ってますね。
「ビジネスマインド」については「ビジネスマンが持っているべき『仕事に取り組む姿勢・考え方』という意味があります。
ビジネスに取り組む方々の「精神性」の向上を目指す時に使われています。
また「ホスピタリティマインド」は観光業、飲食業などでよく使われる言葉です。
そこでは提供するサービスの質を上げるという意味として使われています。
「ホスピタリティマインド」では特に「おもてなし」の部分が強くでるようです。
このように「〇〇マインド」と呼ばれますと、その「精神性」が強く押し出されているようです。
今携わっている、仕事や業務などに対し、関わっている個人・個人の精神性を上げようとする目的で使われているのが分かります。
携わる個人個人が自らの「意識」を持って底上げをしていくイメージです。
私はこの使われ方は以下のように思ってます。
「マインド」が本来持っていた「精神」という意味。
そして取り込んで行った「意識」「好み」が日本人としての在り方に「反映」されている。
このようにお見受けします。
マインドマップ
「マインドマップ」
この言葉は聞きなれた方と、そうでない方に別れるかもしれません。
初めての方に説明致します。
これは「ノート術」「仕事術」の一つです。
一例を上げましょう。
あなたが今、「幸せな生き方」というテーマで課題に取り組んでいたとします。
普通は「幸せな生き方」という題目をノートの左上に書いて、必要事項を箇条書きに書いていきます。
「マインドマップ」ではノートの中央に「幸せな生き方」と大きく記入します。
そこから関連する事項を枝葉のように広げていくのです。
自分が重要と思う言葉に色を付けたりすることも可能です。
このノート術の利点は次のとおりです。
「アイデアが出やすい」
「記憶しやすい。」
「自分持つイメージが図化できる。」などです。
今回調べて知ったのですが、マインドマップの起源はとても早かったのです。
紀元三世紀、ローマ・ギリシャの哲学者テュロスのポルピュリオスが、マインドマップの原型となるものを考案してたらしいです。
(参考記事 テュロスのポルピュリオス )
マインドマップ(と呼ばれる前から)を使った著名人は多くいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ミケランジェロ
アインシュタイン、
キュリー夫人
エジソン
こうして見ると日本人が好きな偉人ばかりですね。
あなたも学習や仕事にマインドマップをお使いすることお勧めします。
思考が目に見えて、それだけでも楽しいです。
マインドコントロール
マインドコントロールは直訳すると「心の制御」となります。
例えば相手の考えや持っている情報を、ある目的の方向や結論に導く技術です。
カルト宗教的な洗脳、政治的な洗脳に使われる技術として知られてます。
身近な例をいくつかあげます。
14年ほど前に世間を震撼させた、「オウム真理教の一連の事件」。
信者はカルトな思想に洗脳されていたと言います。
また政治的には旧ドイツのナチス。
ナチスは宣伝というものを巧みに使い、国民を洗脳したと言われます。
相手の情報を遮断する。
あるいは相手に刺激的なワンフレーズを絶えず送る。
などの手法があります。
マインドコントロールには特徴があります。
かけられた相手が、自分の意思でそれを決めたと思わせるところです。
これが一般的にはあまり良い印象を持たれない原因です。
しかし、自分自身で行うマインドコントロールも存在します。
自分自身を良い状態に調整させる技術としてです。
心の安定や集中力をアップさせることが可能です。
具体的に説明しましょう。
- 自主的に習慣を変える。
- 自主的に自分が嫌悪するものから離れる。
- 自主的に感謝の念を強くする。
「え?これだけのこと?」と言われそうですね。
マインドコントロールは確かに洗脳ですが、自主的に洗脳することも可能です。
「ありがとう」を1万回言えば運命が変わる、という話があります。
私はあながち迷信ではないと思ってます。
それは脳が「ありがとう ≒ 有難し」を認識していくからです。
実は日本人はこのマインドコントロールを得意としてます。
それは上に述べた「ありがとう」の精神です。
諸外国の方が驚くのは、日本には至るところに「感謝」を示すものがあることです。
2019年ラグビーW杯で世界に注目された「お辞儀」。
諸外国では感謝を述べる時、大仰に単発で行うケースが多いそうです。
しかし日本では、細かく小さなことまで数多く「ありがとう」の意を示す。
これは私たちやその先祖が、「有難いことだ。」という方向・目的に自主的に導いているからです。
これも素晴らしい「洗脳」の結果です。 自分を自主的に、善い方向に「洗脳」すればよいのです。
マインドフルネス
「マインドフルネス」は比較的近年に使われだした言葉です。
心を落ち着かせ、集中力を持続し、意識を深くして、物事に氣づく状態のことを指します。
今私たちの元で、現在起こっている経験に注意を向ける心理的なアプローチです。
優しく言うと「今、この瞬間を大切にする」という内容でもあります。
私たちは普段、無意識で色んなことに「自動反応」して生活しています。
それを自覚を持って意識し、余計な情報を遮断する意図があります。
具体的な状態をお話しましょう。
今、あなたが歩いているとします。
普段は歩いているということをあまり意識してませんね?
この歩いていることを意識して、その時に感じる「五感」を素直に受け取るというものです。
マインドフルネスを習得するのには「瞑想」が相性が良いらしいです。
「マインドフルネス瞑想」として普及しています。
アメリカのアップル社やグーグル社、フォード社でも、社員研修で採用され話題になりました。
実はマインドフルネスは日本人ととても相性が良いのです。
マインドフルネス自体、元々は仏教が由来しているからです。
仏教で使われている古代インド言語「サティ(sati)」の英語訳が「マインドフルネス」なのです。
そして「サティ(sati)」の日本語訳は「気づき」なのです。
日本には「マインドフルネス」の言葉がはやる前から、当たり前に「マインドフルネス」の文化の中にいました。
日本の武道、華道、茶道、俳句などがそうです。
日本で「道」と呼ばれる文化には、瞑想に近い呼吸を整える考え方が昔からありました。
「一点に『静か』に集中する」。
これが昨今マインドフルネスとして言語化されたため、自然に広まったのです。
価値観や考え方=信念のような意味合い
ここまで「マインド」という言葉を考察して来ました。
外来語であった「mind」が日本に「マインド」として定着していること。
私たちの生活や思考の一部になっていることをともに知ることが出来ました。
ここで最初に立ち返りましょう。
この記事の題名は「マインドとは何か?マインドにまつわる言葉を考察してみた」でした。
「マインド」とはなにか?
そもそも「マインド」は「心」の中でも「知性や理性を働かせる意味における『心・精神』」を指します。
「mind」は日本語に入り込み、その意味の幅を広げました。
(中略)
さらに「意向」「意識」「好み」などの意味を取り込むようになりました。
ここまで共に見てきて、あることに気づいたのではないでしょうか?
「mind」が「マインド」として日本に定着したのは事実です。
しかし本当は逆ではないか?、と。
それは今まで日本人が持っていた価値観、考え方を大きく一まとめに出来る言葉が「マインド」でだったのだ、ということをです。
日本人の心にある価値観や考え方。
諸外国にはない独自の「信念」のようなもの。
それを一括りに言語化するにふさわしい言葉を「mind」の中に見出し、「マインド」としたのです。
私たち日本人が持つ価値観や考え方は、諸外国で尊敬、あるいは絶賛されています。
2019年ラグビーW杯はホスト国が日本だったこともあり、過去にない絶賛を受けました。
日本人が世界に誇る「おもてなし」や「気遣い」は、日本語にすると多数にまたがります。
しかし「マインド」の言葉の力を借りれば「日本マインド」というようにシンボル化も出来ます。
私たちが持つ価値観や考え方は、先祖から長年にわたり受け継がれてきました。
それは、信念となって生きています。
私たちにはあまりにも「当たり前」になっていて、その価値に気づかない。
気づけていない。
その価値を次章から見て行きましょう。
海外で尊敬される日本人の精神性
前の章で触れましたが、2019年ラグビーW杯は日本人の精神性が全世界に伝わった歴史的なものでした。
日本代表チームのみならず、日本人そのものが大絶賛されたのです。
それは反日嫌日で有名なイギリスBBCですら、真正面から讃辞の記事を送ったことが証明してます。
(参考記事)BBC NEWS JAPAN 【ラグビーW杯】 日本大会は「過去最高のW杯」 統括団体会長 )
何がそんなに海外の方を感動させたのでしょう?
よく言われる「おもてなし」もそうです。
台風19号被害の翌日には試合が出来るまで修復させた勤勉さと真面目さ。
日本以外のチームにも惜しみない応援を送る「和」の心。
そしてその公平さ。
これらが上げられるそうです。
日本人の精神性の高さは、それ以前より海外では評価が高かったのです、
ただ今回のW杯はそれが一機に出ました。
しかもリアルタイムででした。
さらには、サッカーと並ぶ世界大会で報道されたことが大きかったのでしょう。
これを機に海外で尊敬される日本人の精神性(マインド)を確認していきましょう。
勤勉で真面目
日本人が勤勉で真面目であるという評価は、以前からあります。
この評価は日本の高度成長期(1960~1980年代)においては、日本人を揶揄する形でも使われてました。
当時、日本経済は世界を圧巻し、日本人は「エコノミック・アニマル」とまで批難されていたからです。
しかし、近年この評価の風向きが変わってます。
良い方にです。
これはインバウンド観光をメインとした、訪日観光客の増加が原因とでしょう。
実際に日本に訪れた海外観光客は、日本人の在り方に驚くそうです。
「真夏でも制服を着て、仕事している。」
「電車が遅れない。」
「電車が1分でも遅れたら、車内アナウンスでお詫びが入る。」
「定年退職後の老人が働いている。」
日本の文化論になりますのが、この気質(マインド)は稲作から生まれたと言われます。
稲作や農業は真面目に取り組めば、それなりの成果が誰にでも出ます。
逆に手抜きはすぐに結果に出るという点もあります。
またこの国は台風被害のように、人間の力ではどうすることも出来ない災害が発生します。
じっと耐え、過ぎ去れば「再生」する勤勉さはここから培われたという見方があるのです。
私たちからすると当たり前のことが、海外の方には驚きに感じるようです。
そしてそれが高い評価になっている。
私はこのことは誇っていいと思うのです。
人に優しく親切
このことも、インバウンド観光による訪日客が実感したことが大きいでしょう。
どんなに混んでいても並ぶルール厳守。
コケて怪我をした時、見知らぬ中年が絆創膏をくれた。
財布を落としてもポリス(交番)に行けば届いている。
などはよく聞きます。
実は日本人が海外の方に対する優しさと親切さは、歴史が浅いものです。
私たちの世代(私は50代です)、若い頃に海外の人が町にいること自体なかった(笑)。
この当時、訪日された海外の方からはよく言われた言葉があります。
日本人はシャイ。
日本人は道を聞いても教えてくれない。
などです。
京都にいてて思うのですが、昔はこんなに海外の方はいませんでした。
ですから日本人も慣れてなかった。
英語で聞かれたら固まったって話はよく聞いたものです(笑)
しかしここ数年の訪日観光客の増加に伴い、私たち日本人も海外の方に慣れてきたところがあります。
この慣れが、私たちの海外の方に対する警戒心をとり、「おもてなし」出来るようになったのかもしれませんね。
ものづくりの精神
ものづくりの精神はかなり以前から定評がありました。
日本製品は「安全・信頼・高品質」との高評価を以前より得ています。
日本経済の停滞と、アジア諸国の台頭により一時期よりは量は減ったものの、いまだ健在でしょう。
日本人のものづくりの精神には、日本人の宗教観と深いつながりがあります。
「八百万(やおよろず)の神」です。
丹精を込めて造ったものには「魂」が宿る。
そのような考えがあります。
特に日本刀はそれを顕著に表しています。
ご存じでしょうか?
日本刀は、世界最強にして最高の「剣・刀」なのです。
通常剣類は切れ味を追うと折れやすくなるのです。
しかし日本刀は「反りと鎬造(しのぎづくり)」という、日本にしかない技術で鉄の常識を覆しました。
言葉にすると簡単ですが、これは至難のわざです。
私事ですが、私の刀の師は達人であらせられ、居合においてこのことは散々聞かされました。
また京都で働いている関係で「砥ぎ師」と呼ばれる、刀を磨く専門の方との交流もあるため、日本刀の丹精さを肌身に感じてます。
このものづくりの精神が、室町幕府末期に独自で鉄砲を造れる技術になります。
またのこの精神(マインド)が今の日本製品のあらゆるところに現れているのです。
和の精神
「和の精神」
これこそが日本人のマインドを代表するものでしょう。
そのままの意味として、「(二つ以上が)仲良くする。」「和(なご)む。」というものです。
「和」は旧日本の国名「大和(やまと)」にも出ているほどです。
また聖徳太子が制定したと言われる十七条憲法第1条にも出てきます。
あまり知られていませんが、実はラストの17条も同じ内容なのです。
そもそも一国の憲法において、第1条に国王や宗教のことが出ず、いきなり「思想」が出てくるのは古今東西、これだけです。
私たちの精神(マインド)の根幹である「和」。
これが生まれた背景を知れば、なお「和」が大事に思えてくるでしょう。
所説あります。
有力な説として、西暦200年ごろ、日本国内は戦国時代を超える「大内乱」の時代でした。
中国の書物には「倭国大乱」と記されています。
この内戦は100年ほど続き、当時の中国ですら使節を派遣出来ないほどでした。
日本国全体が戦乱により疲弊しきったところで、戦いは止めて「話し合い」で決めよう、という風潮が起こり卑弥呼(ひみこ)を立てたという説があるのです。
私はかなりの確率でこの説は正しいと信じてます。
「和」は何も初めから「平和」のうちに築きあげられたのではないのです。
全滅直前まで行った「死」の淵から生まれた、生き残りの思想なのです。
これは後世にも活かされます。
例えば、後の戦国時代、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三代にわたり実現した「宗教の武装解除」。
「宗教の武装解除」は世界史的にも日本しかありません。
「政教分離」という住み分けによる「和」がもたらした成果なのです。
私たちの精神(マインド)の元となる「和」。
これはそれほどまでに重い成果から出来上がったものです。
大和魂
「大和魂」
この言葉の所見は紫式部の「源氏物語」と言われています。
平安時代中期、当時の中国である「唐」から色々な文化が入って来ました。
これら大陸文化のことを漢才と呼びました。
これに対し日本の古来からある考えや思想を「和魂」として区別したのです。
それは「もののあわれ」と呼ばれる、日本人独特の諸行無常感。
喪失、忘却に関して執着でなくそれを受け止める心です。
同じく平安時代を代表する詩人で、西行という僧侶が残した句があります。
「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」
死を迎えるにあたり、悲しみの中にどことなく、潔さを感じる雰囲気。
これは日本人独特のものと言われてます。
そもそも「潔さ」という言葉は諸外国にはないそうです。
ほとんど意味が伝わらないらしい。
「大和魂」は明治以降、軍事的、国粋的色合いを深めてきます。
神風特攻隊などでよく使われます。
私個人としては戦争を賛美する氣はありません。
但し、神風特攻隊として戦地に臨んだ兵士たちは一様に「これは家族のため、故郷のため。」と言って出兵したのです。
諸外国が言うように彼らは狂っていた訳ではないのです。
「もののあわれ」と「潔さ」が過剰なまでの「自己犠牲」を生んだのです。
このことは先日、アメリカ・トランプ大統領が安倍晋三首相から「特攻隊」の趣旨を教えられ、大統領がその思想について絶賛したことにも出ています。
私たち日本人は、物事や生命については、それは絶対ではなく、移ろっていく儚いものだと、心の奥底で知っているのです。
だからこそ、その時、その人を大切にするのです。
それが時には「おもてなし」として現れ、時には「特攻」として現れるのです。
日本人としてのマインドを磨いていこう
「マインドとはなにか?」
そして「マインドにまつわる言葉」を探って来ました。
元々の英語「mind」は日本に入ると、その意味を大きく膨らました。
「知性、理性を保った心、精神」から「意識」「意向」などまでにです。
それが日本語の「マインド」となり、日本人の様々な気質を示すにはマッチした言葉となったのです。
私たち日本人には、諸外国にない独自の「マインド」があります。
勤勉で真面目。
優しさ。
モノづくり精神。
和、
そして大和魂。
このマインドを育んだものは、この国の歴史、風土を抜きして語れません。
諸外国に誇れる立派な「マインド」を持っています。
昨今まで日本人はその良いところを見失っていました。
理由は簡単なのです。
1945年日本は太平洋戦争(大東亜戦争)に敗戦し、アメリカ軍(GHQ)に占領されました。
その占領下で「ウォー・ギルト・プログラム」が教育基本法をはじめ制定されたのです。
日本人としての愛国心や伝統などを否定する洗脳教育です。
私はこれを持ってアメリカを責める氣はありません。
こちらは負けたのだから、ある意味当然です。
この事と引き換えに、ドイツや朝鮮半島のように分断されずに済みました。
植民地化もされませんでした。
しかし、日本人としての良いところも、同時に忘れ去られようとしています。
私たちは「和」の精神を根幹にして、とても素晴らしいマインドを持っています。
それは洗脳されたとしても、「おもてなし」や「ものづくり」の至る箇所に出ているのです。
「日本人としてのマインド」
それは、和の精神とともに、もののあわれを知り、人やモノを大切に育む精神だと言えます。
そこを「意識」し、「自覚」して丁寧に接していけばいい。
それこそが「日本人」として「マインド」を磨いていくことに他ならないのです。
日本人のマインド:精神性については、こちらの講義も参考にしてみてください。
日本人の精神性:メンタリティ、スピリチュアリティが優れている証拠
この記事のまとめ
ここまでお読み下さり、有難うございました。
「マインド」とはなにか?について考察して来ました。
この言葉は本来の「mind」の域を超えて、日本人に馴染み深い「マインド」となる過程が分かって来ました。
そしてそのことが「日本人の精神性」をまがうことなく教えてくれます。
ここでまとめを致しましょう。
- 英語の「mind」じゃ「心」の中でも「知性や理性を働かせる意味における『心・精神』を指す。
- 日本語としての「マインド」はさらに「意向」「意識」「好み」などの意味を取り込むようになった。
- それが多数の「〇〇マインド」「◇◇マインド」を生み出し、私たちの生活に馴染んできた。
- よく考察すると「日本人の心」の在り方を示す言葉として「マインド」が最適であったと思われる。
- 日本人には世界に誇れる精神性がある。
- その精神の根幹になるものが「和」の精神である
- 「もののあわれ」「いさぎよさ」の大和魂を自覚しよう。
- 丁寧に接することで日本人としてのマインドを育もう。
出来ましたら、この記事をリピートして読み込んでくださいね。
きっとあなたの「日本人としてのマインド」を育むきっかけになってくれると思ってます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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本気で人生を変えたいあなたへ
【賢者の知恵袋】は「マインドの意味はなんだろう?「マインドの由来はどこから?」など。
自己啓発・自己開発を目指しながら、今までそれが出来なかった、あるいは途中で挫折したけど、今もまだくすぶっている方に向けて発信しています。
そして今度こそ目に見える成果を出して、自分自身が喜びに満ち溢れたい。
そんなあなたのために書かれているブログです。
そもそもあなたは、日常使われている「マインド」について、ふと疑問をお持ちになったのですよね?
それを知ることで、自分の人生をなお良きものにできると考えられたんですよね。
だから分かります。
私の場合、自分の在り方を変えたくて、もっと自由で束縛のない人生を歩みたくて、自己啓発本を読んだり、自己啓発に関するセミナーなど受講しまくっていた時期があります。
松下幸之助さん、稲盛和夫さん、斎藤一人さんなど有名どころや、アドラー心理学、D・カーネギーなども読んだけど、現実は全く変わらない。
そんな中、Facebookで偶然に流れてきた記事がありました。
【左脳系スピリチュアル】
それがサトリさん(金山慶允さん)の記事だったのです。
サトリさんの自己啓発の魅力は、実践的なのはもちろんですが、「行動」に重きをおき そして具体的な行動の「やり方」を「科学的」に教えてくれるところです。
【サトリ行動式ビジネス講座】の魅力、そしておすすめのポイントは
- 行動を「科学」で解き明かすこと
- 科学であるから誰でも「レシピ」どおりやれば再現できること
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サトリさんは自らを実験台とし、正しい成功法則に基づき自ら行動することで、独立3年で年商1億円を超える「成果」を見せてくれたのです。
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しかしサトリさんの講座を「実践」し、「行動」することで、今は会社を任され年収は1000万までいくようになりました。
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【賢者の知恵袋】のライター。「行動をもって現実を変える!」元用地専門の公務員で、現在不動産会社の取締役。30年間の不動産業で得た、交渉術及び営業力で、どのように「行動すれば」現実を変えれるのか? またどうすれば「行動できるのか」、それを「継続」できるのか具体的に読者の方に開示し、実践でき効果が出る「自己啓発」を発信しています。https://amba.to/2t0UXri
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