みなさんは、決意表明の機会はありますか?
入社式?卒業式?委員の選挙の時?夏休みの宿題前の計画をたてる時?
または、ダイエットする時、結婚の時、何か人から 刺激を受けた出来事の後でしょうか?
実は決意表明には、そこに至るまでに必要な手順があってこそ、効果を発揮するのです。
この記事では、小手先のことではなく、決意表明の意味を段階を追って説明していきますので、リピートして自分の中に落とし込んでくださいね。
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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。
ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。
興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。
では、本題に入りますね。
決意表明には意味はない?
決意表明をするのは、大抵は、会社や学校などの集団の前で、内容としては「がんばりますのでよろしくお願いします!」といった漠然とした言葉で終わっています。
私も、人から何かを教わったり、見学させてもらった際に、
「今日の〇〇で学んだことを、仕事に役立てることができるよう、しっかり取り組みたいと思います」
という言葉を使ってしまうことがあります。
でも、実際のところ、自分で言ったその言葉は、なかなか仕事上で実践する機会が訪れないうちに、日常業務に追われて、記憶の彼方に葬り去られていきます。
あなたもおそらく、無事みんなの前でスピーチし終わって、1週間も経てば、内容はほぼ忘れているのではないでしょうか。
そして、「頑張る」と言う漠然とした決意のことは忘れて、普段の日常に埋もれて行ってしまう。
これだと決意表明した後のあなたの生活は、何も変わらないままです。
ではどうするのが良いのでしょうか?
決意の意味とは?
決意の意味とは、何でしょうか?
何かすることがあって、それを自分がすると心を決めること。
心・考えを決めることですが、どんな手順で意思を決めれば良いのか、もう少し、詳しくみていきたいと思います。
決意に関わる要素とは、「意を決すること」、そして「自分の問題であること」の2つがあります。
意を決すること
意思をはっきり定めること。
たとえば、お医者さんから食事を改善するよう指示されて、脂っこいものを減らそう、と意思を決める。
ダイエットで体脂肪を何パーセントか減らすと決める。
夏休みの宿題を毎日これだけこなす、といったことです。
しかし、人間の意思は基本的に弱いものです。
睡眠を削られれば、集中できませんし、空腹になれば食べ物のことに気がとられます。
その時、強く意思を持って決めたとしても、あなたを取り巻く状況や、もっと強く興味を引く出来事が現れた時、注意はすぐにそちらに向かってしまいます。
また、意思をはっきり定めるには、自分の目標を一途に追いかけ、特定の活動に熱中することが必要です。
苦労や失敗に遭遇しても、あきらめずにやり通す力を持つ必要があります。
『意思が強い』というのは『行動し続けている』という部分で判断されます。
意思を決めて行動しているという状態です。
まずは自分の問題
人は基本的に意思は強くないのですが、目標に向かって行動し続けることで、あなたの意思は同じことを繰り返すことを選びます。
もし、選ばなかったら、意思は続きません。
脂っこいものを減らそうとしていても、おいしそうな神戸牛ステーキがでてきたら、そちらを食べてしまう。
食後のデザートは、「これは別腹よ!」となって、つい、甘いものを食べてしまう。
夏休みに友達と遊ぶのが楽しくて、つい、予定した分量の宿題をする時間がなくなって寝てしまう。
いずれも、続ける、続けないは、自分の問題となります。
決意表明とは?
では、決意表明とは、具体的にどうしていくことなのでしょうか?
大筋ではあなたの抱負を語ることになります。
言い換えると、目標を達成するために具体的にどんな行動をするのかをクリアに明言したものです。
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また、決意表明には、「決意を他人や世界に表明する」しかし、「土台が固まっていないと無意味」という側面があります。
このあとのパートで、詳しくみていきたいと思います。
あなたもぜひ、考えながら読んでみてください。
決意を他人や世界に表明する
あなたがやろうと決めたことを、周りの人に、きちんと言葉にして伝えるということです。
具体的には、自分の信念、考え方や今後の方針、そしてそれらをこれから実現していくためにどうするかを表明することです。
入社式や卒業式など、儀式の場では、抽象的な意気込みを話すほうがふさわしいとされています。
例えば、
「この度こちらの部署でお世話になることとなりました。
これからは、初心に立ち返って、もう一度勉強させていただきたい所存にございます。
これからご指導のほどどうぞよろしくお願いいたします。」
また、学校の部活の場合
「○○部は、日頃の厳しい練習を耐え、目標に向かって頑張ってきました。
○○大会へ出場が決まり、そんな姿を見てきた私は、自分の事のようにうれしく、誇りに思っています。
これまで頑張ってきた自分たちの力を信じ、成果を存分に発揮し悔いのないよう戦ってください。
私たち、在校生も一丸となって勝利願い、応援します。」
という文例が紹介されています。
一度、表明すると、あなたはそれを達成するのだ、そのとおりに行動するのだと周りの人たちに言ったことになり、周りもあなたがそうすることを期待します。
土台が固まっていないと無意味
しかし、表明する以前の『決意』の部分が弱いと、こんなことが起こります。
学生時代、私は卓球部で、それほど経験が積み上がっていない状態で試合に出場することになりました。
試合に対する戦略の知識も不足していて、技術もまだうまくなる途中の段階です。
「がんばって結果を残そう」という決意はありましたが、対戦相手の方がはるかに上手で、惨敗しました。
つまり、自分自身が試合に勝てる万全の状態でなかったため、私の決意は「ただ言ってみただけ」の存在になってしまいました。
このように、土台のない決意表明は、表明しても自分を追い込むだけで意味がありません。
決意に関する世間の認識
決意を話す場面として、入社時や異動、昇進のとき、グループを代表して儀式の中で話す言葉というイメージが大きいでしょう。
さまざまな例文もネット上にありますが、いかに聞き手に印象良く話をできるか、どんな決意を述べるのが評価が良いか、についての解説が多いです。
社会人になると、自ら目標を設定し、その目標に向かって主体的に行動することが強く求められます。
決意表明は、そういう社会人としての姿勢を示すものともいえるでしょう。
では、例えばどんな決意が語られているでしょうか?
よくあるケースは、こんな感じでしょう。
決意を新たにする
決意を新たにする、とは「改めて心に刻む」という意味です。
例えば、毎日3キロ走ろうという決意を持っている人が、何日か続けて、ちょっとしんどいので1日休んだとします。
そして、そのまま走らない日が続いた後に、改めて
「毎日3キロ走ろう。今度は家に帰ってランニングシューズに履き替えてやろう」
と決意をしますが、やっぱり何日か経つと、何かしら理由をつけて走ることがおろそかになってしまいます。
このように、決意を新たにすることを軽々しく使う人が多かったりします。
また、 決意を新たにした割に、行動が変わってない人も多いです。
目先の小さな悩みに注意がいき、もともと、なぜその決意をしたのか、次第に忘れていってしまうのです。
決意を固める
・物事について決心すること
または、意思を固める ・ 決意する ・ 決意を固める ・ 心を決める、とも言います。
例えば、新年の目標を達成するために、この資格を取るとか、ダイエットで○kg痩せる、などを心に決めます。
・物事を行う意志を決めること
または、心に誓う ・ 意を決する ・ 強く決心する ・ 覚悟を決める とも言います。
必ず○km走れるようになるぞ、この業務が自分の判断でできるよう知識を増やそう、このイベントを成功させよう、ここに旅行しよう、などの行動を起こす意思を決めます。
これも心に決めた後、行動の変化が出るかどうかで、本当に固まっているのかが判別できます。
不退転の決意で臨みます
「不退転」は「信念を持ち、何事にも屈しないこと」という意味を持ちます。
「退転」で「移り変わって前より悪くなること」。
「退転しない」ということで「『不』退転」です。
「不退転の決意」は「決して志を曲げたり屈したりしないと誓う心意気」という意味になります。
これから達成することを、決して変えないで達成するぞ、という強い決心を感じる言葉です。
実は、「不退転」は、もともとは仏教用語です。
「仏道修行において、すでに到達した境地から後戻りしないこと」
「退くことなく常に善行を行い、修行すること」
から転じて、信じたことを決して変えないと言う意味に変わり、現在は、自分が「あきらめない」「屈しない」という点に重点が置いて使われています。
決意表明する場合は、ちゃんと有言実行にする必要があるのです。
決意は行動に現れるかが重要
ここまで語ってきたのは世間一般でいう「決意」のイメージです。
どんな言葉遣いをすればいいのか、そして、どう書けば人から良い評価をもらえる「決意表明」になるのか、失礼にならない表現になっているだろうか、
といった枝葉末端の部分ばかりが大きく取り上げられています。
決意について色々みてきましたが、何か気づいたことはないでしょうか?
決意のいずれの場合も、時間軸を通して見ると、まだ言葉を発した本人は、何も行動が起こせていない状態です。
「口では大阪の城も建つ」ということわざがあります。
つまり、話だけなら、大きな大阪城を建てるのも簡単そうだが、実行するとなれば容易なことではない。
言うのは簡単だが、いざ実行するのは難しいということを指しています。
そう思ってみて見ると、言ったことをその通り実行している人はどのくらいいるのでしょうか?
たとえば、誰かに相談したり、何かの講演会に行ったとき、やる気を刺激されて「私も負けていられない、頑張ります!」と言うことがあると思います。
ですが、家に帰って一晩寝ると気が変わってしまい、いつもの生活に戻ってしまう、といったことはありませんか?
私も似たようなことはよく経験しています。。。
決意表明したのに行動が伴っていないと、周りからの信頼を大きく失うので、軽はずみに決意表明するよりも、まずは行動で示していきましょう。
有言実行か不言実行か?
不言実行とは、“不平不満などを言わず黙々とすべきことを行うこと。
例えば、「あの社長は、寡黙で多くは語らないが、リーダーシップを持った「不言実行」タイプだ。」
有言実行は、自分で発言した内容に責任を持ち実行すること。
不言実行をもじった言葉で、最近定着したものです。
例えば、「金メダルを獲る」と宣言したうえで、オリンピックや各大会で宣言通り次々と結果を出していった水泳の北島康介(きたじま こうすけ)選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手などが「有言実行だ」と言われます。
どちらも、目標に向かってやるべきことをやり、努力し続けることは同じです。
違いはそれを他人に言うか言わないかだけです。
いずれにせよ、何かしらの物事を達成したうえで、あの人は「不言実行だ」「有言実行だ」という評価をされます。
大切なのは、その行動です。
不言実行の場合は仮に達成できなくても、他の人にはわかりません。
ですが、有言実行は、言っている以上、そのプレッシャーを利用して自分自身を後押しすることに使うことができます。
それぞれの状況や性質によって、どちらを取るかは変わってくるでしょう。
例えば、達成されなかったことが公になることで会社全体の不利益が発生するような案件は、不言実行が適切だろうと思われます。
決意表明は、有言実行を自分と周りの人に宣言するものです。
なので、ここぞというときには効果的ですが、「言ってたことと違うじゃないか」となる自体が起こったとき、失った信頼を回復するのが大変になります。
仕事で失った信頼はそのまま仕事に影響します。
会社に損害を与えてしまえば、会社や上司から評価はされず、やがて窓際族となって周りから疎まれる存在になる可能性が大きいです。
また、信頼していない人と関わろうとする社員も減ってしまうことになり、孤立してしまいます。
一度失った信頼を取り戻すのは、とても大変です。
信頼を得るための方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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信頼関係と親近感は別物?正しい信頼関係の構築とは?
決意がブレない人は信頼性がある
有言実行した起業家たちには、このような人がいます。
パナソニック創業者 松下幸之助「経営者に大事なことは人柄」
商売の世界で大きな成功を勝ち取った松下氏は、社内外から足を引っ張られることも少なくなかったそうです。
しかし、誰かに嫌な仕事や責任を押し付けて自分は楽をするのがリーダーではありません。
部下やチームのミスは私のミスだと受け止めて「心配するな」と堂々としていることが大切だと語っています。
「この人のために一生懸命働きたい」と思わせる人柄が信頼を大きくしています。
ニッカウヰスキー設立者 竹鶴政孝氏 「よりよく遊ぶ者は、よく仕事をする」
マッサンと呼ばれていた竹鶴氏は、休日になると仲間と囲碁や麻雀を楽しみ、スキーや釣りにもよく出かけていたそうです。
つまり、プライベートが充実している人は、仕事も一生懸命に取り組んでくれることを実体験として知っていたのです。
当然のように竹鶴氏の下で働いていた社員たちにも、仕事が終わったらすぐに帰って家族と夕食を楽しむように促していました。
「自分の身を持って知ったことを社員にも提案する」という有言実行を行なった人ですね。
情報や便利なツールが増えた現代でも、ますます、言ったことを実行できる人は、信頼を得て、多くの人の人望や応援を得られています。
さらにチームメンバーと、お互いの夢や目標を語り合うことによって、より確固とした成功イメージができます。
そして共有によって、成功する前の段階から、他人の意見やアドバイスを取り入れて参考にできます。
むしろ、インタネットやSNSなどが登場したため、矛盾する行動は、すぐに拡散されやすくなっていると言えるでしょう。
このように、決意がブレない人は信頼を得るのです。
小さな決意を達成するための行動の積み重ねが、周りの人や社会からの信頼や信用を得ることにつながります。
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信用と信頼は似てるようでまったく違う?正しく使い分けることが重要
軽はずみに決意を語るよりまずは行動で示す人に
世間では、決意を語ることばかりが重視される傾向がありますが、実は、肝心なのは、その後の行動です。
「口では大阪の城も建つ」「口自慢の仕事下手」ということわざがあるように、口だけで行動を伴わないと、一気に信用を失ってしまいます。
私の知っている人でも、似たようなことがありました。
写真というのは、現場に行かないと写真という成果物は出来上がりません。
ある時、カメラマン同士で、一つの案件を複数の人数でそれぞれ違う場所から撮影するため、リーダーが、各自の都合を聞いた後、スケジュールを組んで連絡しました。
ところが、一人の人が勝手に解釈して、「決定でないから、別の予定入れていいよね」と事前共有もなしにスケジュールを変更していたため、リーダーは代理を探すのに苦労したというエピソードがあります。
その人は、次から勝手にスケジュール変えた人は、メンバーから外すことにしたそうです。
自分の一存で変えたことは、共有しない限り誰もわからないことなのに、仕事自体が達成できなくなるリスクを発生させたことで、メンバーからの信頼も一気に落ちてしまいました。
また、『私はこういうことができます』と大風呂敷を広げている人がいて、いざ現場に出してみると、その人は全然使えなかった、写真も下手だったという場面もありました。
信頼を得るのは時間がかかりますが、失うのは一瞬だな、ということがわかりますね。
決意を気軽に考えて語って、それを実現できなかった時、それが特に仕事上の重大な場面に関わるものは、かなり大きなダメージになります。
口先で聞こえのいいことを言うよりも、まず、行動で、言ったことができるということを示してからのほうが、あなた自身の自信にも繋がり、周囲の信用を高めることになるのです。
この記事のまとめ
これまでの内容をまとめます。
・決意は、実行して初めて意味がある。例文をアレンジするのが決意ではない。
・決意は、言うだけなら誰でも言える。
それを達成できなければ、あなたは大きく信用をなくす。
・決意表明はここぞという時に使い、普段は不言実行でいった方が賢い。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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さらに学びを深めたい方へ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「賢者の知恵袋」では、未来を予測しづらい現代社会を、賢く生き抜くための様々な情報を発信しています。
私自身、職探しに苦労していて、自分がいくら我慢しても状況は良くならず、どんな未来を描けば良いか迷いの中にいました。
そんなとき、「賢者の知恵袋」代表 サトリの記事を読んで、そう考えればいいのか、と新しい視点を得ることができました。一人で悶々と考えているだけでは、そこまでたどり着くことは、きっとありませんでした。
私は写真を撮り始めたのは、写真で、その人が喜んでくれたことがきっかけでした。
自分の、表現することで人の役に立ちたい、という気持ちが原動力です。それをどんな考えで活かしていけばいいのか?
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賢者の知恵袋」 ライター、フォトグラファー、管理栄養士。写真を通して表現を追求する人を応援することをテーマに活動する。そこで生まれる人とのつながりを、より良いものにしたいと考えている。そのために、悩みや問題に突き当たった時、どうずればより賢く、スムーズに解決に向かうか。ヒントになるようなことについて、考えを巡らせつつ、活動中。
“決意表明を例文から作るのは危険?一度失った信頼を取り戻すのは大変” への7件のフィードバック