どうも、プロコーチの齋藤です。
今回の記事ではビジネスに効果があると今はやりのマインドフルネスや各種瞑想について解説したいと思います。
実は私は20歳の頃から様々な瞑想に取り組んでいて、マインドフルネスという言葉が入ってくる前から瞑想の効果を実感しています。
瞑想に関して経営者やアーティストに指導したり、セミナーも行っているので専門家の立場から瞑想に関して解説したいと思います。
瞑想の本質的なポイントを押さえて、より良く生きるために有効活用していきましょう!
また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。
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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。
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興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。
では、本題に入りますね。
瞑想とは
さて、そもそも瞑想とは一体なんなのでしょうか?瞑想はWikipediaにはこのように書いてあります。
瞑想、冥想(めいそう、英: meditation、英: contemplation)とは、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことである。この呼称は、単に心身の静寂を取り戻すために行うような比較的日常的なものから、絶対者(神)をありありと体感したり、究極の智慧を得るようなものまで、広い範囲に用いられる。現代では、健康の向上や心理的治療、自己成長、自己向上などの世俗的な目的をもって、様々な瞑想が行われている[1]。
後ほど解説しますが、瞑想には「心を落ち着けるためのもの」と、「神」や「究極の知恵(悟り)」を体験するための非常に抽象度の高いものに分けることができます。
瞑想の種類
瞑想には心を落ち着けるためのものと、抽象思考をするためのものがあると先ほど書きました。
マインドフルネスのようにビジネスや生産性アップのために使われる瞑想は「心を落ち着けるため」の日常的な瞑想に当てはまります。
まずは日常的に使える瞑想の効果を押さえていきましょう。
ビジネスに使える瞑想の効果
ビジネスに有益な代表的な効果は以下のものが挙げられます。
・集中力アップ
・創造力が高まる
・決断力が高まる
・直感が研ぎ澄まされる
一つ一つ効果を詳しく解説していきたいと思います。
集中力アップ
まず瞑想を行うことで集中力が高まります。
初心者にも取り組みやすい瞑想は体に意識を向ける、呼吸に意識を向けるといったテーマを決めて取り組むものがほとんどです。
「何かに意識を向ける、意識が逸れたらテーマに戻す」というのがオーソドックスな瞑想法です。
瞑想というと雑念の排除と思いがちですが、雑念が出てきて気持ちがそれに捕らわれた時にすぐに戻すことを瞑想では重要視します。
30秒や1分、電車を待っている時などスキマ時間に行うことで、集中したたい時に、集中したいものに集中する力が養われます。
集中力に関して、関連する記事も紹介しておきますね。
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創造力が高まる
他にも瞑想に取り組むことで、創造力が高まるといった効果を得ることも出来ます。瞑想をしている時はリラックスした意識状態になります。
リラックスしているときは日常の枠組みから外れて、知識と知識が固定観念から外れてリンクしやすくなります。
瞑想をしていることで、新しいアイディアが浮かんできたり、自分が次に取り組むべきことが思い浮かびやすくなります。
ちなみに瞑想を取り入れているといつでもリラックスした意識状態になれるので、いつでもアイディアが湧きだすようになります。
私は色々なアイディアが思い浮かびやすいタイプですが、これは日常生活でもいつも瞑想状態・リラックス状態を維持できるのが大きいです。
決断力が身につく
瞑想を実践することで決断力も身につきます。初歩的な瞑想は思考や体の動きを観察するというものが多いです。
思考や体の動きを観察するということは、今の自分を意識にあげるということです。
それらしく言えば「今ここに意識を向ける」ということですから、当然ですが今の自分がやるべきことが見えやすくなります。
逆に「今ここ」以外に意識が向いている状態は過去のことに悩んだり、逆に未来を不安に思っている状態です。
「今ここに意識を向ける」という発想がないと、どれだけ過去を悔やんだり、未来を懸念しても、それによって「今の自分はこうするべきだ!」という建設的な思考になりません。
また、後悔も恐怖も想像の産物ですから、今ここに意識をおけば足かせとなるような思考がなくなるので自然と物事を決断できるようになります。
決断力に関しても、関連記事をまとめておきます。
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直感が研ぎ澄まされる
瞑想で「今この瞬間に意識を向ける」ことが出来るようになると、情動や煩悩といったフィルターに邪魔されなくなります。
普通の人は認知バイアスによって物事が歪んで見えていますが、瞑想を続けるうちに自分のバイアスが薄れていきます。
バイアスが少なくなって進むべき方向がいつもクリアに見えるようになると、直感が研ぎ澄まされていきます。
私は直感的に物事を決めることが多いですが、これも瞑想で物事がクリアーに見えているおかげだと感じています。
というよりも、短時間で結論が出せないときは思考に濁りがあるか、データが不足しているという危険信号だと考えるようにしています。
ちなみに直感と思考停止は似て非なるものです。
思考停止している人はこれまでの常識に縛られているだけで、直感らしきものに従った結果、物事が裏目に出ることが殆どです。
逆に直感が優れている人は、これまでの自分の行動パターンから逸脱して「より正しい行動」を選び取ることが出来るようになります。
健康、メンタルヘルスに役立つ効果
生産性を高めること以外にも瞑想は健康やメンタルヘルスにおいても効果的です。
瞑想の健康・メンタルヘルス面での主な効果は以下の4つです。
・ストレス減少
・人間関係の安定
・体が疲れにくくなる
・若返る
こちらも詳しく解説していきたいと思います。
ストレス減少
瞑想とは今ここに意識を置くことです。
多くの人のストレス原因は過去の失敗や未来への恐怖です。
例えば、会社の人間関係が上手くいかなくて、今日起きた嫌な出来事を思い出してしまう。
これは心が今ここにあるのではなく、過去の世界に飛んでしまっている状態ですね。
逆に、明日の職場を思い浮かべてイライラするのは未来の世界に心が飛んでいる状態です。
過去はすでに存在せず、未来は未だ存在しないので今この瞬間しか本来は存在しないのですが、今この瞬間に心が「過去・未来」に勝手に飛んでしまうとストレスの原因となります。
瞑想をすることで心をコントロールして、ストレスの原因から離れることが出来ます。
人間関係の安定
瞑想をすることで集中力や決断力などの思考力全般が高まるようになると、人間関係の悩みも解決しやすくなります。
私たちは一度は「あの人はどうしてあんなことを言ったのだろう?」ということを悩んだことがあると思います。
これは自分の心が「相手の心」という真偽不明の領域に迷い込んでいる状態です。
相手の意図は相手に直接効かない限りは分からないので、自分一人で考えることは無駄です。
瞑想をすることでそういった心の迷い、いわれのない悩みに捕らわれることが無くなります。
人間関係を自分の心の迷いで曇らせることがなくなるので、結果的にストレスのない安定した状態を自然と構築出来るようになります。
体が疲れにくくなる
瞑想をすることでストレスがなくなると、身体は興奮状態から休息状態に切り替わります。
実は人間は物理的なストレスと、心理的なストレスを区別できません。
なので、心が過去や未来に飛んでいつまでも何かと戦っていると身体は興奮状態をいつも維持してしまうことになります。
心が興奮した戦闘モードだと身体もそれに備えて変化します。
戦いで出血しないように毛細血管を収縮させるので手足が冷えたり、血圧をいつも高めて素早く動けるような状態が、身体が戦闘に備えている状態です。
そういった興奮状態も身体の機能なので必要ですが、いつもスイッチが入り続けていると心も身体も疲弊してしまいます。
ストレスから解放されて身体がオフの状態になると、消化器官が活発になってお腹の調子が良くなったり、毛細血管が開いて手足が暖かくなったりします。
身体の機能が向上するので、身体が疲れにくく回復しやすい状態になります。
アンチエイジング
実はこちらも広い意味では身体が疲れにくくなるということですが、瞑想によってアンチエイジング効果があることも分かっています。
少し専門的な話ですが、人間の細胞分裂はDNAの両端にあるテロメアという部分の長さによって決まっています。
細胞分裂が行われるたびにテロメアが短くなり、限界までくると細胞分裂が出来なくなってしまいます。
このテロメアの長さを復活させるテロメアーゼという酵素が人間の身体にはあって、テロメアは分裂によって短くなったり、あるいはテロメアーゼによってその長さを取り戻したりしています。
そして、瞑想を行ってストレスが軽減されると、このテロメアが長くなるということも分かっています。
瞑想を行うことで、細胞レベルで若さを取り戻すことが出来るようになるということですね。
※外部サイトになりますが読売新聞オンラインの記事で、順天堂大学の堀江教授が瞑想とテロメアの関係性について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
瞑想のやり方
それでは日常的な瞑想のやり方について有名なものを2種類紹介したいと思います。
最近話題のマインドフルネス瞑想と、2500年前から行われているヴィッパサナー瞑想について紹介したいと思います。
マインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想は主に2種類あります。
一つは自分の呼吸を観察・コントロールする方法です。
7秒数えて息を吸って、1秒止めてから7秒かけを息を吐き出す。
これを10分ほど行うというやり方です。
呼吸というのはいつも無意識に行っているものです。
この無意識に行っている動作を意識にあげて観察することが、今この瞬間に意識を保つということになります。
もう一つのマインドフルネス瞑想にラベリング瞑想というものがあります。
これは伝統的な言葉で言うと止観瞑想と呼ばれるものです。
目を閉じてリラックスしていると心から様々な思考や内省的な言葉が生まれてきます。
いわゆる雑念と呼ばれるものですが、その雑念が出てきたら「今自分はこのように感じている」という風に雑念を一つ一つ意識で捉え直していきます。
ちなみにこの瞑想を行うときに雑念を止めようとする必要はありません。
普段自分が無意識に考えていることを自分で再確認することがラベリング瞑想の目的です。
再確認した時点で自分の雑念に囚われずに一つ上の抽象度から観察していることになります。
逆に、何かに悩んでいるときは雑念を上から観察しているのではなく、雑念に飲み込まれている状態です。
ポジティブでもネガティブでも、瞑想の観点から言えば観察出来ていれば大丈夫です。
逆に、過去の楽しかった記憶を思い出して、その世界に没入してしまうと「飲み込まれている」状態なので瞑想としてはNGです。
ヴィッパサナー瞑想
ヴィッパサナー瞑想は上座仏教で行われている伝統的な瞑想法です。
これは釈迦も行っていたと言われている瞑想法で、座って行うのではなく身体を動かしながら行うという瞑想法です。
マインドフルネスは呼吸、心の動きといった無意識の動作を観察しました。
ヴィッパサナー瞑想は歩いているときの足の感覚、日常的な身体の動作を意識にあげて言語化していきます。
例えば歩くときは「右の踵が地面に着いた」「右のつま先が着いた」「左の踵が離れた」「左のつま先が離れた」という風に普段は意識しない身体の動きをモニターしていきます。
テーマを決めて身体の動きを観察することで、心を今この瞬間と結びつける瞑想法ですね。
何かに意識を奪われて、テーマである動作に戻ってこれなければ心のコントロールを失ってしまったことになります。
ヴィッパサナーは「歩き」をテーマにすることが多いですが、日常動作は全て瞑想のテーマになります。
例えばお皿を洗っているとき、洗濯物をたたんでいるとき、食事をしているときも細かく観察して言語化すれば全てヴィッパサナー瞑想です。
食事ならば「今ジャガイモを口に入れた」「味噌汁を飲んでダシの風味を感じた後に塩気が広がった」
というように無意識に行っていた食事を観察することで瞑想となります。
※マインドフルネスもヴィッパサナーも「観察」をテーマにする基礎的な瞑想です。高度な瞑想はイメージや気功を使って行います。(ヨガではクンダリーニヨガ、ラージャヨガと呼びます。)
エネルギーや気功を使った瞑想についてはこちらを参考にしてください。
マインドフルネスの隠れたリスク
さて、瞑想には様々なメリットがあることを紹介してきましたが、実はマインドフルネス瞑想にはメリットだけでなくリスクがあることも指摘されています。
メリットだけでなく、隠されたリスクについても解説したいと思います。
心を落ち着けて抽象思考することが本来の瞑想
マインドフルネスは生産性の向上やストレス解消を目的に、今企業やビジネスパーソンから注目されています。
ですが、本来の瞑想はそういった現世利益が目的でなくあくまでも「悟り」へ至るためのプロセスです。
仏教の宗派によっては真言密教のように現世利益を表に出すこともありますが、やはり最終的な目標は「悟り」であることは間違いありません。
瞑想は自分の心を観察してコントロールする術を学んだ結果、心の力を使って自分の抽象度を高めることが本来の目的です。
抽象度を高めて徹底的に思考することで仏教ならば「悟り」、ヒンズー教やカバラならば「神との合一」を果たすことが目的です。
そもそもストレスがあること自体が問題
仏教は宗派によっては「悟り」への方便として現世利益を表に出すこともあります。
それに対してマインドフルネスは「悟り」がなくて「生産性向上」「ストレス解消」といった現世利益的な側面しかありません。
ここに実はマインドフルネスの大きなリスクが隠れています。
本来の仏教的な瞑想であれば「ストレスもそもそも空であり自分の心が生み出している」ということに気がつくことが出来るでしょう。
そういった気づきによって、自分が本当にやりたいことや人生のテーマを見つけ出すという風に思考の抽象度が高まっていきます。
それに対してマインドフルネスはストレスの根本的な原因を見つけ出すのではなく、企業の生産性向上、あるいは資本主義への最適化を目的にしています。
お金のために心身をすり減らしたサラリーマンが、抗鬱剤や睡眠導入剤を飲んで働くことが不健全なように、マインドフルネスでのストレス解消もやはり不健全なものです。
本来の瞑想は自由になるためのものですが、マインドフルネスは資本主義に縛り付けられる正反対のものということです。
瞑想して正しいゴールを見つける
マインドフルネス瞑想に取り組むことは、従来の瞑想にも繋がっていきますから悪いことではありません。
ですが、根本的な迷いを断ち切ることを忘れて、「痛み止め」としてマインドフルネスに打ち込むことはオススメ出来ません。
それは社畜としてわざわざ自分を洗脳してしまうようなものです。
本来の瞑想はこの世界が「空」であることを悟るためのもの。
この世界は自分の心が生み出した幻であると気がつくためのものです。
そして、そこから転じて全ては幻で自分の心が生み出しているからこそ、理想的な生き方を模索するのが本来の瞑想です。
コーチングの文脈で言えば抽象度を上げて現状の外側にゴールを設定することが瞑想の目的です。
痛み止めとしての瞑想ではなく、本当に自分がやりたいことを見つけ出すために瞑想を実践することをオススメしたいと思います!
※本当にやりたいことを見つけたい。資本主義の発想から一度抜け出したいという方はこちらの記事を参考にしてください。
社会の価値観から一度外れて自分を見つめ直すポイントについて解説しています。
この記事のまとめ
それでは今回の記事のまとめに入りたいと思います。
・瞑想には生産性向上、アンチエイジングなどメリットがたくさん
・初歩的な瞑想は呼吸や思考、動作を観察すること
・マインドフルネスは社畜を管理するための痛み止め
・本格的な瞑想は抽象度を高めて思考すること
瞑想は人間の思考力を徹底的に高めることが出来る方法です。
生産性向上やアンチエイジングといった効果も素晴らしいですが、それ以上に素晴らしい効果が瞑想にはあります。
資本主義や会社のために瞑想を行うのではなく、より大きな目的のために瞑想を使いこなしていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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