マインドセットの意味、そして使い方、変える方法を解説
マインドセットとは何か?

こんにちは、不動産営業マンであり、かつヒプノセラピストの長尾啓二です。

多くのインターネットの記事からこの記事を選んで頂き、有難うございます。


この記事は「マインドセット」について書いています。

「マインドセット」という言葉は、私たちの周りにあふれていますが、具体的にどうするのか?というと、中々ピンとこない点があります。


実際に、「マインドセット」と真正面から向き合うきっかけになったのは、以下のことが多いようです。

「自分の在り方を変えてみよう」

「会社からも『マインドセット』を変えなけりゃいけないと言われた。」



しかし、いざ「マインドセット」と向きあうと、そもそも「マインドセット」とは何か?という壁に当たってしまったのではないでしょうか?


それは「マインドセット」を解説する記事が多種多様で、その意味から実行方法まで「流れ」として解説しているものが少ないからです。


実は私がまさにそこで壁に当たりました。

この記事では、それを解消すべく

  • マインドセットの本当の意味
  • 個人のマインドセットの変え方
  • 組織と個人のマインドセットの違い
  • 企業のマインドセットの変え方
  • そしてなぜマインドセットが必要か


について一連の流れに沿って、解説してます。



そしてこれを読めば、あなたも「マインドセット」が大変しやすくなります。

また、関連した内容の記事をこちらにまとめておきました。

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併せて読むことで、この記事の内容もより、理解が深まり、自分の中に落とし込めるはずです。

ボリュームがあるので、この記事をまず、お気に入りやブックマークに追加してみてください。

興味のあるところ、必要だと感じるところからじっくり読んでみてください。


では、本題に入りますね。

マインドセットの意味とは?

マインドセットの意味とは?
「マインドセット」は「心構え」のこと

「マインドセット」という言葉は私たちの周りでよく聞きます。

「成績が悪いのは『マインドセット』がなってないからだ!」

「目標が達成できないのは『マインドセット』が悪いからかな・・・・?」


こういう場面なんかで使われてますよね。

大体、成績が悪かった場合とか、目標達成できなかった場合とか(笑)。


また、自己啓発セミナーや、営業セミナーなどでもよく聞かれます。

しかし、「マインドセット」という言葉を使ってる人でも、意味が曖昧になってる場合が多いような気がします。


言葉自体の便利さと、響きがかっこいいから使いやすいんです。

そもそもどんな意味でしょう。


「マインドセット」とは、個人個人が持っている物事への考え方です。

もっと簡単に言えば、「考え方の枠組み」そのものです。


言葉を少し解体してみましょう。

「マインド」+「セット」ですよね。


「マインド」は「心」です。

そして「セット」はこの場合「傾向」や「心構え」を指しています。


要するに「心構え」なんです。

あなたの「心構え」「心の傾向」がマインドセットです。


こうやって本来の意味を理解すると良い言葉なので、ここから考察を深めていきましょう。

マインドセットが使われる文脈

マインドセットが使われる文脈
「マインドセット」は普段、どのように使われているのか?

「マインドセット」はビジネス用語として定着しました。

この言葉が使われるのは「自己啓発」「自己開発」「組織運営」が多いと思われます。


これから「マインドセット」という言葉が、普段どのように使われているか?

どんな時に使われているのかを見て行きましょう。


同じくよく使われる「マインド」との違い。

そして場面場面での使われ方の違い。

それらを知ることで「マインドセット」の意味を深く理解できると思います。

マインドとの意味の違いとは?

マインドとの意味の違いとは?
「マインド」と「マインドセット」の違い

「マインドという言葉も、「マインドセット」とともによく使われる言葉です。

一体どういう使い分けがなされているでしょう?


マインドマップ

マインドコントロール


マインドフルネス 

そして●●マインドなど、様々な他の名詞とくっついてます。



「マインドコントロールを受けている。」とか「ビジネスマインドを持とう。」とか、こういう使われ方が多いですね。


これに対して「マインドセット」は「変化のために『マインドセット』を変えよう!」などのような使われ方をしています。


私たちは「マインドセット」に対して「変化する事」を前提で使っているからです。

逆に「マインド」はそのまま「名詞」として使ってます。


「マインド」の意味をここで確認してみましょう。

「マインド」とは「知性や理性を働かせる意味における『心・精神』」を指します。


参考記事:
マインドとは何か?マインドにまつわる言葉を考察してみた


そして「マインドセット」とは、「考え方の枠組み」・「心構え」でした。


私たちは「マインドセット」を使うとき、意識しなくても「変化」を前提にして使っているようです。

成功者のマインドセット

「成功者のマインドセットを知る」

「マインドセット」が使われる場面に「成功者」を紹介する時が上げれます。

「成功者」を例に上げた自己啓発自己開発の時にも使われます。


そして多くの書物などでも「成功者」の「マインドセット」について書かれています。


松下電器(現パナソニック)を興した経営の神様、松下幸之助翁は昔よく取り上げられました。

「松下氏の『マインドセット』は『水道哲学』にあった!」とか。


MBLの生きる伝説、イチローさんもそうです。

「イチローの『マインドセット』が素晴らしい!」

「イチロー選手から学ぶ『マインドセット』!」
とか。


またユニクロの柳井社長もよく登場されます。

「ユニクロ 柳井社長が語る『マインドセット』」など。


このような文脈でマインドセットが登場する時は、ある共通点があります。

成功者たちの「マインドセット」を学びたい。


成功者たちの「心構え」を自分のものにしたい。

また、成功者の「考え方」を知ろうとする時です。


そしてそれを私たちが意識的に目にする時。

私たちも彼らから「マインドセット」を学び取りたいと思うときでしょう。

組織のマインドセット

組織のマインドセット
組織は最初から「目的」がある

「組織」又は「会社」などでも「マインドセット」の言葉はよく出てきます。

例えばこのような例です。


「組織にもマインドセットがあり、その組織に所属する個人にも大きな影響を及ぼす。」

「近年では、知識・スキルよりも、マインドセットがポジティブであるか否かが、ビジネスの成果に大きな影響を与える。」



「4つのマインドセットでリーダーは大きな太陽に!_」など。

このような文脈で出てきます。


お気づきでしょうが、個人のマインドセットの時と少し感じが違います。

これは組織で出てくる「マインドセット」は「変化」よりも「啓蒙」の色が濃いからでしょう。


「啓蒙」とは「(自己)啓発」よりも、一定の方向に導く意味が強くあります。

組織の人、あるいは会社の人に「道」を示し、そちらに導く意味合いが大きいようです。


これは個人と異なり、組織は最初から「目的」がはっきりしているからです。

販売などの「営利」を求める組織も、官公庁のような行政組織も、NPOのような「非営利」組織も、みな最初から「目的」を持っているからです。

マインドセットを変える方法

マインドセットを変える方法
マインドセットを変えるにはコツとやり方がある。

では、ここからはマインドセットを変える方法について、説明していきます。

「マインドセット」は先に述べたとおり、「考え方の枠組み」であり「心構え」です。


この「枠組み」を変える、あるいは「心構え」を変える。

言葉では理解できても、いざ自分の考え方の土台を変えるっていうは、ちょっと難しそうですよね?


しかし、何事にも「コツ」があります。

そして正しい「やり方」というのがあります。


「コツ」と「正攻法」を知り、使えば合理的に変化することが可能なのです。

まず、個人のマインドセットを変化させるための方法を、これから解説していきます

個人のマインドセット

個人のマインドセット
変えようとしても変えれない

「マインドセット」の意味はもうお分かりだと思います。

そこで改めてお伺いしましょう。


「あなたの現在の『マインドセット』とはどのようなものですか?」

そして、「あなたは(将来)どのような『マインドセット』に変えたい(持ちたい)のですか?」


この二つです。

改めて考えると難しいでしょう(笑)


「将来持ちたいマインドセット」は答えやすいと思います。

不動産営業マンなら「月ノルマ500万を達成する。」

ダイエットしている人なら「3か月後今よりマイナス20Kg痩せる」など。


逆に今現在の「マインドセット」は?と聞かれたら、どうでしょう?

「う~ん、なんだっけ・・・?」となりませんか?(笑)

私はなります(笑)


「マインドセット」を変えるために必要なこと。

あるいは新しい「マインドセット」を持つために必要なこと。


それはまず、今の自分の心構え、考え方の枠組みを知ることです。


今現時点での、私やあなたのありようが「私たちの現在の『マインドセット』」なのです。


「売れない不動産営業マンである」こと。

「目標まで痩せらない自分である」こと。



これが今私たちのマインドセットです。

ちょっと厳しい発言だったでしょうか?

また、納得いかなかったかも知れません。


その理由はこの後の項で述べます。

実は私たちは闇雲に「マインドセット」を変えようとしても変えれないのです。

また変わらないように本能的にそうなっているのです。


ですから、現時点でご自分を責めたりする必要はありません。

基本を知り、法則を知り、地道に繰り返す。

これで絶対に欲する「マインドセット」に変わる、あるいは手に入るのです。


これが「コツ」であり、そして「正しいやり方」なのです。

ゴール設定

ゴール設定
一番大切なことは「自己責任の原則」を知ること。

「マインドセット」を変えるため、または掴むために最初にすること。

それは「ゴール設定」です。


「それは簡単だね。」と感じられましたか?

実はそこに落とし穴があります。

このゴール設定が一番難しいのです。


例えば先ほどの例を見てみます。

「不動産営業のノルマ月500万円達成。」

「三か月で体重マイナス20kg達成。」


あれ?マインドセットと変わらないですね。

そうなのです。


「ゴール設定」こそが、その方のイメージそのものであり、同時に「マインドセット」です。

実は意外と重いものなのです。


今まで多くのゴール設定、あるいは目標設定されたと思います。

しかし達成出来たものは少ないのではないですか?


これはゴール設定の重さと、その前に自覚すべきことを「自覚」しなかったからです。

ゴール設定をする前に自覚すべきことは「主体性を発揮する」というものです。


少し難しいでしょうか?

噛み砕いてお話しましょう。


「今までしてきたこと、過去の行いの責任は全て自分にあり、そしてこれから選択し、行動することも全責任は自分にある。」ということです。


「マインドセット」とは私やあなたの「思い込み」で出来ている「考え方の枠組み」です。


今までの「思い込み」や「考え方の枠組み」を変えたい、という決意をされているのでしょう。


そのためにはこれまでの結果や、これから起こりうる結果についての全責任は自分にあると自覚することです。


実はこの部分が弱いから「ゴール設定」がぶれるのです。


例えば「不動産営業のノルマ月500万を達成。」がゴール設定だとします。

これはこれでOKです。


ここに緻密な計画が必要なのはもちろんです。

しかしもっと大切なことがあるのです。


この「ゴール」にたどり着くために起こりうる、あらゆる結果について責任を負うという覚悟が必要です。


例えばあまりに過酷な労働条件だから、病気で倒れた。

家庭を顧みないがゆえに家族がバラバラになったとか。

こういう覚悟も必要なのです。


そうなりたくないなら「自分も家族も幸せにしながら、月500万円のノルマを達成する。」という「ゴール設定」をすべきなのです。


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「自己責任の原則」を完全に腑に落とすことで、「ゴール設定」は変わります。

またその辺りが「雑」だから、正しい「ゴール設定」が出来ないのだとも言えます。


どのような「ゴール設定」をするかを考えるにあたり、「自己責任の原則」は必ず頭にいれておいてくださいね。

自分の憲法を制定する

自分の憲法を制定する
「憲法により自分を見つめなおす」

「ゴール設定」が出来たら、次は「自分の憲法を制定する」に移ります。

「自分の憲法ってなんだ?」と思われましたでしょうか?


これは名著「7つの習慣」に出てくる言葉です。

「7つの習慣」をご存じのない方のために、少し解説します。

(参考 「7つの習慣」 )


この本は1996年にスティーブン・R・コヴィー博士によって世に出た、自己啓発、成功哲学の名著です。


全世界で約2000万部を超えるベストセラーであり、40ケ国以上で翻訳されています。

日本でも200万部売れており、いまなお支持されています。


この本の「第二部 私的成功」の「第二の習慣」の中に「ミッションステートメント」(mission statement)という言葉が登場します。


これは「自分の憲法」または「自分の信条」と訳されます。

この言葉が出る背景をご説明しましょう。


スティーブン博士は、自分を測るための基礎として、人生最後のイメージを思い描くことを説かれてます。

その上で「自分自身がどうありたいか」を作り上げて行くのです。


この「どうありたいか。」のために自分の行動の元になる価値観と原則を文書化したものが、「自分の憲法」なのです。


さてそれでは「自分の憲法」を具体的にどう作ればよいでしょうか?

まず今までのあなたを見つめなおします。


・今まででもっとも褒められた出来事、仕事。

・今まででもっとも嬉しかった出来事。

・あなたが周りの人から頼らたり頼まれたりする事。



これは客観的に自分を見つめなおす作業です。

そして「自分の憲法」制定をしてみます。


・最初に今の自分の状況と、今あなたが望むことを書きだします。

・あなたが持つ価値観 あなたが大切にしている価値観を2~3つ書きだします。


・あなたが今必要だと思っていることや、必要と思っている心構え。

・あなたがこれからやるべきこと。



そんなに長文でなくても構いません。

これをできれば「手書き」して下さい。


そうすることによりあなたが「やるべき」ことがより心に残るからです。

そして最大の「コツ」は制定した「自分の憲法(ミッションステートメント)に執着しないことです。


「自分の憲法」を守るためだけの行動基準にせず、あくまでも「幸せになるための行動基準」であるということ。

だから時々修正していいのです。

習慣を変える

習慣を変える
「新しい習慣に変えていく」

ここまでは、「マインドセット」を変えるための「前準備」です。

「ゴール設定」をし、「自分の憲法」を定める。


果たしてそれだけで、「マインドセット」は変わるでしょうか?

実は変わらないのです。


ゴール設定や自分の憲法を紙に書きだしたところで、それが本当に自分のものとならなくては、「変わった」とは言えないのです。


では「マインドセットが変わった」と判断するのは「何」が基準になるのでしょう?

それは「習慣」なのです。


「ゴール設定」は目指すべき理想の自分。

「自分の憲法」は理想の自分が取る行動の指針。


そして「習慣」は「自分の憲法」の実践としての「毎日」の行動です。

「毎日の行動」が変わって初めて習慣が変わったと言えます。


私は「個人のマインドセット」の項で、「『マインドセット』を変えようとしても、変わらないのです。」と述べました。

それは同時に「習慣」が変わらないことを意味します。


これには理由があります。

脳、そして意識のことです。


人の意識は大きく分けて2つあります。

「顕在意識」「潜在意識」です。


「顕在意識」は私たちが「自覚」している意識です。

これに対し「潜在意識」とは自覚していない「無意識」を指します。

あなたの心臓を動かすこと。呼吸をすること、などです。


人の脳内にある、二つの意識の比率をご存じですか?

「顕在意識」1~3%に対して、「潜在意識」は97~99%と言われてます。


関連記事:
潜在意識とは?語る人は多いが使いこなす人が少ない理由


ここで「マインドセット」の定義を思い出して下さい。

マインドセットとは、それぞれが受けた教育、先入観、経験、思い込みなどから出来ている。

ここに書かれている、「先入観」や「思い込み」は「潜在意識」の中にあります。


私たちの日常は、ほとんど「潜在意識」でなされているのです。

「マインドセット」及び「習慣」は自覚できないほど意識の深いところに入り込んでいます。


私たちの日常は「潜在意識(無意識)」で9割以上支配されています。

「習慣」を変えるにあたって、決意という顕在意識だけでは変わりません。

それは象を蟻で引っ張るに等しい、無力なことです。


前置きが長くなりました。

では私たち何をもって「習慣」を変え、「マインドセット」を変えることが出来るのでしょうか?


それは「行動」です。

「思う」だけではなく「行動」することなのです。


「自分の憲法」をそのまま日々の行動とし、ふさわしい「習慣」を身に着けることなのです。


習慣を変える良い方法として、今自分が悪いと思っている「癖」を止めるがあります。

たばこを止める。

スマホゲームを止めるなどです。



口癖を変えるというのもあります。

「月500万達成する。」

「20kg痩せる」
と実際に一日数回やってみましょう。


これは実際に効果があります。

「プライミング効果」と呼ばれ、心理学、脳科学、認知科学で、言葉が行動に影響を与えることが証明されています。


新しい「習慣」は、行動を通して潜在意識(無意識)に届け、潜在意識を変えることです。


そこが変わったとき、「習慣」が変わり、「マインドセット」が変わったと言えるのです。


関連記事:
習慣化とは潜在意識を味方につけること!習慣の力で成功する方法


関連記事:
『習慣づける』の科学!習慣の力でセルフイメージをお手軽に変える方法

住む場所、付き合う人、時間の使い方を変える

住む場所、付き合う人、時間の使い方を変える
「環境を変えよう」

新しい習慣(マインドセット)を育てるのは、脳内に新しい記憶を入れることでもあります。

それは種をまいて芽が出るのを待つのに似ています。


この新しい「種(習慣)」を早く芽吹く方法があります。

それが住む場所、付き合う人、時間の使い方を変えるなのです。


この言葉は大前研一さんの言葉です。

(参考記事 大前研一

人間が変わる方法は3つだ。


一つ目は時間配分を変える。

二つ目はは住む場所を変える。

三つ目は付き合う人を変える。



この三つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは「決意を新たにする」ことである。

(注釈:文字装飾は筆者)

大前研一さんの言葉よい


これは脳内の記憶を置き換えるものです。

「住む場所」を変えると、脳内に新しい地図を作り上げて行きます。


「付き合う人」を変えると、あなたの好みや言葉が変化します。

「時間の使い方」を変えると、意識が変化します。


「マインドセット」は「それまでの思い込み」、「考え方の枠組み」です。


「月500万のノルマを達成し、地域の貢献や、家族を幸せにしたい。」がマインドセットとしましょう。

なら今の環境のままでは、意識は変わらないということはお分かりですね。


ならどうするか?


例えば、勤務先を変える。

しかも物件価格が高い地域の不動産屋に勤める(手数料が高いから)。


比較的富裕層の客を相手にする(金払いがいい)。

移動中の隙間時間を活用し、資格試験の勉強をする。


こういう行動をして、それを「習慣化」することで、はじめて「マインドセット」が変えられたと言える訳です。

組織のマインドセットを変える

組織のマインドセットを変える
組織もマインドセットを変える時期がある

ここからは組織のマインドセットを変えることについて見て行きます。

この記事の最初の方でもお話しましたとおり、組織にもマインドセットはあります。

  • 経営理念
  • 企業戦略

  • 組織としての歴史
  • 組織の構成

  • 取り扱っている商品
  • 取り扱っているサービス

  • 経営スタイル
  • 将来の展望

  • 組織内外のコミュニケーション 

など。


これが組織のマインドセットです。

そして組織は必ず「ある達成すべき目的」のために存在します。


初めから明確な「マインドセット」があるのです。

しかしその組織がマインドセットを変える必要がある時。

それはどのような時でしょうか?


それは次の場合が考えられます。

  • その組織が成長し、新しいチャレンジをする時。
  • 逆に組織が衰退し、それを立て直す必要が生じた時。


この時、企業は「マインドセット」を変える必要があります。

組織は初めから「明確な存在目的」があります。


よって、変化の目的も方法も「明確」です。

そして方法やコツは「個人のマインドセット」と同じなのです。


これを知ることは「個人」のマインドセットの変化に役立ちます。

戦略・ビジョン・企業理念を変える

戦略・ビジョン・企業理念を変える
個人のマインドセットと組織のマインドセットを照らし合わせる

組織のマインドセットの変化方法も、個人のマインドセットの変化方法と基本は同じです。

そのコツは「習慣」化することです。


個人のマインドセットでもお伝えしましたね。

「習慣化」するための「前準備」がありました。

組織のマインドセットにも「前準備」があります。


それは「戦略・ビジョン・企業理念」を変えることです。

ここで用語の説明をします。

  • 「戦略」・・・「成果を出すために何をし、何を捨てるのか」

    これを見極めた上で準備、計画、運用という「シナリオ」を出すことです。

  • 「ビジョン」・・・これは「見ること」です。

    その組織が目指す、将来のありたい姿を自分で見、他にもみせることです。

  • 「企業理念」・・・企業として大切にしている考えを指します。

    「ビジョン」を実現するための考え方と位置付けられます。


個人のマインドセットと比べると、以下のようになります。


「個人のマインドセット」の「ゴール設定」にあたるのが「組織のマインドセット」では「ビジョン・企業概念」です。

「将来のありたい姿を見せる。」のです。


企業の例を上げましょう。

Facebook社のビジョン(ゴール設定)は「『人と人』『⁠人と企業』そして『人と政治』との関わりをより強く,より良いものに変えること」です。


その組織が目指す「見せたい姿」をゴール設定している訳です。


「個人のマインドセット」の「自分の憲法」にあたるのが、「組織のマインドセット」では「企業理念、戦略」が当たります。


「自分の憲法」とは、「自分自身がどうありたいか。」のために自分の行動の元になる価値観と原則を文書化したものです。


組織において、企業理念でビジョン実現化のための考え方を示します。

それを具体の「戦略」としての「シナリオ」で運用していくのです。

その「シナリオ」を軌道に乗せるのが、「仕組み」作りとなります。


その「仕組み」こそが、個人の「習慣」にあたります。

理念やストーリーを共有する仕組み

理念やストーリーを共有する仕組み
組織において「個人」の習慣に該当するもの。「仕組み」

「個人のマインドセット」でも述べましたね。

「ゴール設定」や「自分の憲法」を作っても書いただけでは「マインドセット」は変わりません。


「ゴール設定」や「自分の憲法」を「習慣」化するために行動して、初めて「マインドセット」の変化が起こります。

これは組織でも同じことが言えます。


個人における「習慣」化は組織には何があたるでしょう?

それは「仕組み」です。


それも「理念やストーリーを共有する『仕組み』」を作ることです。

ではなぜ「仕組み」が「組織」の「習慣」化にあたるのでしょうか?


「個人」において、習慣は潜在意識まで行き届いて、初めて「習慣」だと述べました。

これに対し、組織は「複数人」あるいは「多数の人」が属します。

私の経験上、組織が大きくなり人が増えるほど、ビジョンや企業理念が見えなくなってきます。


それは組織の構成する者が「当事者」であるという自覚が薄まるからです。

「個人のマインドセット」でもお話したとおり、「自己責任の原則」がなくなってきます。


組織の価値観、意思決定がメンバー全員に共有されているような「仕組み」がないと、組織のマインドセットは変わらないのです。


参考記事:
理念としくみさえあれば、育てなくても人は育つ インナーチャイルドのしくみと自発的に育つ環境


では組織ではどのような「仕組み」がそれを為しているでしょうか?

現在では「朝会」などと呼ばれ、始業前の『打合せ』で組織の意思や方向性を確認します。


また週一の「営業会議」なども特定のメンバーにはなりますが、この「仕組み」の役目を果たしてました。


企業なら社内報などもこれに当たります。

またひと昔前なら「飲み会」「飲みにケーション」です。


役職や組織の上下関係を超えて多く開かれた、これは一時代その「仕組み」の役目がありました。


いずれも組織の理念などを共有し、メンバーの方向性がずれないよう、その都度定期的にすることで効果が上がったのです。

ティール組織が理想

ティール組織が理想
究極の「自己責任の原則」を貫く組織

さて、組織のマインドセットの変化の仕方について、今まで述べて来ました。

そして「組織のマインドセット」には「個人のマインドセット」の「習慣」にあたる、「仕組み」がないと「マインドセット」が難しいこともお話しました。


実は昨今はこの「仕組み」がとても難しい時代にあります。
それは雇用形態の変化により、

  • 組織のメンバーが一同に集まることが減ったこと。
  • 我が国内では、労働基準法の強化から、始業前、業務完了後の「ミーティング」が労働時間とみなされかねず、開催されにくくなったこと。

  • さらには「飲み会」「飲みにケーション」が万全に機能せず、ただのパワハラと受け止められていること。

です。


このままでは組織の理念の共有などに支障がきたし、「組織のマインドセット」自体が難しくなってきます。


これからは組織の在り方そそのものも「マインドセット」しなくてはいけません。

ではどんな「組織づくり」がよいのでしょうか?


例としてここからは次世代の組織とも言える「ティール組織」についてご紹介します。


簡単に言えば、一番組織のマインドセットが変化しやすい組織です。

「ティール」とは「青緑」のこと。色を指しています。

この色にはあまり意味はありません。


まず「ティール組織」の特徴をお示しします。

  • 上司などが業務管理、指示を出さない。
  • そのためには組織に属する人の自主経営(セルフマネジメント)が出来ること。

  • その組織で個人のありのままを出せる「全体性」があること。
  • 最後にその組織が進化する目的を共有していること。



「ティール組織」はここ数年提唱されている、一番新しい組織(企業)形態です。

上記の箇条書きを少し解説します。


上司などが命令を出すことはありません。

組織の構成員一人一人が自覚を持って、組織を運営し目的を追行します。


そしてそこで行われていることは命令でなく、「対話」です。

さらにそこでは個人の自主性が尊重されています。


この組織には売上ノルマ・役職(上下)関係・予算などが存在しません。

従来の組織にはない形です。


こんな組織が本当に存在するのか?

このような驚きの声も出るでしょう。


実は日本にも四社ほどすでに存在し、成長しているそうです。

この形態の組織は突然現れたのではありません。


今までの組織の在り方からの進化です。

ティール組織をもっと詳しく腑に落とすには、これまでの組織との対比が良いでしょう。

ティールは「青緑」でした。

  • RED(赤)組織・・・個人の力で組織を支配する、ワンマン社長の会社など。
  • Amber(琥珀)組織・・・軍隊方式で組織を支配する。

  • Orange(橙色)組織・・・力による支配はあるが、成績次第で昇進は可能。
  • Green(緑)組織・・・家族経営的な組織であり、力の存在は少しあるものの自主性を重んじる。

  • Teal(ティール・青緑)組織・・・「生命体」とも呼ばれ、組織の全てが構成員の共有であり、上下関係はなく、自主性を重んじる。


ティール組織はマインドセットをメインにすると、現時点で考えられる一番の理想形です。


構成員の対話により、組織運営がなされます。

俗な言葉で言えば、組織の構成員が「大人」なのです。



上記「ゴール設定」の項目で私はこのように解説しました。

(注釈:マインドセットのために)

ゴール設定をする前に自覚すべきことは「主体性を発揮する」というものです。

(中略)

今までしてきたこと、過去の行いの責任は全て自分にあり、そしてこれから選択し、行動することも全責任は自分にある、と言うことをです。


マインドセットに一番大切なのは「自己責任の原則」を貫くことです。

そして各個人(構成員)が、自己責任の原則を本当の意味で理解し、実践すればそれはそのままティール組織なのです。


その組織では必要に応じて「マインドセット」の変更が容易に行われます。

何故ならその「組織」そのものが「一つ」の「生命体」だからです。


個人が「自己責任の原則」を極めれば、極めるほど、組織もマインドセットは容易になっていくのです。

個人においても組織においてもすべての土台となる

個人においても組織においてもすべての土台となる
これからの時代、さらに「マインドセット」が重要になる。

ここまで、個人と組織の「マインドセット」についてともに見て行きました。

繰り返しになりますが、「マインドセット」とは「考え方の枠組み」であり、「心構え」です。


そしてそれは決して特別なものではありません。

今、この記事を書いている私にも、そして読んでくださっているあなたにもすでに「マインドセット」があるのです。


まずこれが大前提です。

今、持っている「マインドセット」は潜在意識(無意識)に深く入り込んだ、私やあなたの行動を作っている「過去の経験」です。


無意識の支配はとても強く協力です。


だから「思考」や「決意」だけでは、私たちが望む「マインドセット」を手に入れることは出来ません。

新しい「習慣」を入力するための「行動」が必要なのです。


そしてそこにこそ、「自己責任の原則」を決意する必要があるのです。

それを自覚した「大人」こそが、望むマインドセットを手に入れることが出来ます。


先ほどの章の最終項で「ティール組織」をご紹介しました。

今現在の私たちから見ると、夢の話のような組織です。


実はこのタイプの組織は増えます。

何故でしょう?


それは労働条件の変化経費節減とそれを可能にするインターネットの世界が、私たちのメインの生活の場となるからです。


「会社」という経費のかかる「箱」を用意する必要がない。

人事査定が必要な訳でもなく、業務管理すら不要。経費が落とせるのです。


全て、自分がいたい場所で仕事が完了してしまう時代が到来します。

これは経費面からも必ずこの形態に組織は移行します。


ただ、誰もがこのティール組織の構成員になれる訳ではありません。

マインドセットがしっかりできており、変化に対応できる人間。


それは「自己責任の原則」を守れる人間が必要とされる時代の到来です。

少し不安になりましたか?でもこれをお読みのあなたは心配は不要です。


マインドセットについて大切だと思ったから、この記事にたどりついたのです。

マインドセットはこれから個人にも組織にもより大切になります。


これから私たちは「マインドセット」について意識して、進化していきましょう

この記事のまとめ

この記事のまとめ
労働条件の変化、経費問題、そして新技術の登場により、マインドセットの重要性はますます高まる

ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました。

「マインドセット」はこれからの時代、益々重要になることを理解されたことと思います。


長くなったので、ここでまとめとします。

  • 「マインドセット」とは「考え方の枠組み」であり、「心構え」である。
  • 「マインドセット」とは今までの教育、環境、思い込みなどから出来ている。

  • 「マインドセット」を変えるために「ゴール設定」をする必要がある。
  • 「ゴール設定」の大前提に「自己責任の原則」がある。

  • 望む「マインドセット」を手に入れるためには、「習慣」を変えること。
  • 意識や決意だけでは「習慣」は変わらない。

  • 「習慣」を変えるには「行動」こそが大切。
  • 「組織」にも「マインドセット」はある。

  • 「組織」のマインドセットを変えるには、理念やストーリーを共有するのが一番。
  • 「組織のマインドセット」に必要なのは「仕組み」である。

  • 「マインドセット」を変える理想の組織が「ティール組織」
  • これからインターネットの時代において、個人も組織も「マインドセット」についてもっと重要視することが己を活かす道。


マインドセットについて、大切なことをたくさん、しかも濃い内容でお届けしました。


一度では分かりにくいところもあります。

ぜひ、何度も読み返し、必要なところはメモをとっておいてください。


この記事があなたの「マインドセット」を変える助けになれば幸せです。


また、こちらの記事では、【賢者の知恵袋】編集長が、独自の視点でマインドセットについて解説しています。

興味のある方は参考にしてみてください。


参考記事:
マインドセットの意味を正しく理解すれば、行動と結果を確実に変えられる



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そして今度こそ目に見える成果を出して、自分自身が喜びに満ち溢れたい

そんなあなたのために書かれているブログです。


そもそもあなたは、日常使われている「マインドセット」について、ふと疑問をお持ちになったのですよね?


それを知ることで、自分の人生をなお良きものにできると考えられたんですよね。

だから分かります。

私の場合、自分の在り方を変えたくて、もっと自由で束縛のない人生を歩みたくて、自己啓発本を読んだり、自己啓発に関するセミナーなど受講しまくっていた時期があります。 


松下幸之助さん、稲盛和夫さん、斎藤一人さんなど有名どころや、アドラー心理学、D・カーネギーなども読んだけど、現実は全く変わらない。


そんな中、Facebookで偶然に流れてきた記事がありました。 

【左脳系スピリチュアル】


それがサトリさん(金山慶允さん)の記事だったのです。 

サトリさんの自己啓発の魅力は、実践的なのはもちろんですが、「行動」に重きをおき そして具体的な行動の「やり方」を「科学的」に教えてくれるところです。


【サトリ行動式ビジネス講座】の魅力、そしておすすめのポイントは

  • 行動を「科学」で解き明かすこと
  • 科学であるから誰でも「レシピ」どおりやれば再現できること
  • 省エネを目指し、最小限の力で成果を出すこと
  • 自分の生み出す仕事を再利用、再拡大して、「富(時間とお金)」を生み出すことです

サトリさんは自らを実験台とし、正しい成功法則に基づき自ら行動することで、独立3年で年商1億円を超える「成果」を見せてくれたのです。

かくいう私もサトリさんに出会う前は、年収300万程度の哀れな売れない営業マンでした。

しかしサトリさんの講座を「実践」し、「行動」することで、今は会社を任され年収は1000万までいくようになりました。


成功は「科学」です。

正しいレシピのとおり人生経験を「積めば」かならず再現可能な現実となるのです。


今まで自己啓発セミナーや、多くの自己啓発本などで勉強し、さらにそこからの飛躍を遂げるために!

成功が目に見え、肌で分かる「実感」とするために、【サトリ式ビジネス講座】(無料)に登録してみましょう。


その一端に触れるだけで、これまでの学びと全く異なることに気づくでしょう。

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